5.4. バグ修正
本パートでは、ユーザーに大きな影響を及ぼしていた Red Hat Enterprise Linux 8.3 のバグで修正されたものを説明します。
5.4.1. インストーラーおよびイメージの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL 8 初期セットアップが SSH で適切に動作するように
以前は、SSH を使用してシステムにログインすると、RHEL 8 の初期セットアップインターフェイスが表示されませんでした。これにより、SSH を介して管理される RHEL 8 マシンの初期設定を実行できません。この問題は修正され、SSH を介して実行された場合に RHEL 8 の初期設定が正しく機能するようになりました。
reboot --kexec コマンドを使用するとインストールが失敗しました。
以前では、reboot --kexec コマンドを含むキックスタートファイルを使用すると、RHEL 8 のインストールに失敗していました。
今回の更新で、reboot --kexec を使用したインストールが予想通りに機能するようになりました。
America/New York タイムゾーンを正しく設定可能
以前では、インタラクティブな Anaconda インストールプロセスでは、キックスタートファイルの使用時に America/New York タイムゾーンをユーザーが設定できませんでした。今回の更新で、タイムゾーンがキックスタートファイルで指定されていない場合に、インタラクティブなインストーラーの希望のタイムゾーンとして America/New York を設定できるようになりました。
(BZ#1665428)
SELinux コンテキストが正しく設定されるようになる
以前では、SELinux が Enforcing モードの場合、一部のフォルダーおよびファイルの誤った SELinux コンテキストにより、インストール後にこれらのファイルにアクセスしようとする際に、予期しない AVC 拒否が発生していました。
今回の更新で、Anaconda は正しい SELinux コンテキストを設定します。これにより、ファイルシステムを手動で再ラベル付けせずにフォルダーおよびファイルにアクセスできるようになりました。
自動パーティション作成が有効な /boot パーティションを作成
以前は、自動パーティション設定を使用して、または事前設定されたパーティションを持つキックスタートファイルを使用してシステムに RHEL をインストールすると、インストーラーは無効な /boot パーティションを含むパーティション設定スキームを作成していました。したがって、パーティション設定スキームの検証に失敗していたため、自動インストールプロセスが途中で終了しました。今回の更新で、Anaconda が、有効な /boot パーティションを含むパーティション設定スキームを作成するようになりました。その結果、自動インストールは期待どおりに完了します。
(BZ#1630299)
Binary DVD ISO イメージを使用した GUI インストールが、CDN の登録なしで正常に完了するようになりました。
以前のバージョンでは、Binary DVD ISO イメージファイルを使用して GUI インストールを実行する場合は、Red Hat 機能への接続機能を使用してシステムを登録するまで、インストーラーの競合状態によりインストールが続行できなくなることがあります。
今回の更新で、Red Hat への接続機能を使用してシステムを登録しなくてもインストールに進むことができるようになりました。
(BZ#1823578)
キックスタートで iSCSI デバイスまたは FCoE デバイスを作成し、ignoredisk --only-use コマンドでインストールプロセスを停止しなくなりました。
以前では、キックスタートで作成された iSCSI デバイスまたは FCoE デバイスが ignoredisk --only-use コマンドで使用されると、インストールプログラムは、Disk "disk/by-id/scsi-360a9800042566643352b476d674a774a" で指定されている error のようなエラーを出して失敗しました。これによりインストールプロセスが停止しました。
今回の更新で、この問題が修正されています。インストールプログラムは機能を続行します。
(BZ#1644662)
CDN を使用したシステム登録に失敗し、エラーメッセージ Name or service not knownが表示
コンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用してシステムを登録しようとすると、登録プロセスが失敗し、Name or service not known というエラーメッセージが表示されていました。
この問題は、空のカスタムサーバー URL とカスタムベース URL の値がシステム登録のデフォルト値をオーバーライドするために発生しました。
今回の更新により、空の値はデフォルト値を上書きせず、システム登録が正常に完了するようになりました。