5.5. テクノロジープレビュー
本パートでは、Red Hat Enterprise Linux 8.3 で利用可能なテクノロジープレビュー機能のリストを提示します。
テクノロジープレビュー機能に対する Red Hat のサポート範囲の詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
5.5.1. ネットワーク リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
xt_u32 Netfilter モジュールを有効化
xt_u32 Netfilter モジュールは kernel-modules-extra rpm で利用できるようになりました。このモジュールは、他のプロトコルベースのパケットフィルターからアクセスできないデータに基づいて、パケットの転送に役立ちます。したがって、nftables の手動移行が容易になります。ただし、Netfilter モジュール xt_u32 は Red Hat ではサポートされていません。
(BZ#1834769)
nmstate がテクノロジープレビューとして利用可能になりました。
Nmstate は、ホストのネットワーク API です。テクノロジープレビューとして利用できる nmstate パッケージでは、ライブラリーおよび nmstatectl コマンドラインユーティリティーを利用でき、ホストのネットワーク設定を宣言型で管理できます。ネットワークの状態は事前定義済みのスキーマで説明されています。現在の状態と、必要な状態への変更の報告は、両者ともこのスキーマに一致します。
詳細は、/usr/share/doc/nmstate/README.md ファイルおよび /usr/share/doc/nmstate/examples ディレクトリーにあるサンプルを参照してください。
(BZ#1674456)
AF_XDP がテクノロジープレビューとして利用可能に
AF_XDP (Address Family eXpress Data Path) ソケットは、高性能パケット処理用に設計されています。さらに処理するために、XDP を取り入れ、プログラムにより選択されたパケットの効率的なリダイレクトをユーザー空間アプリケーションに付与します。
(BZ#1633143)
XDP がテクノロジープレビューとして利用可能になりました。
eXpress Data Path (XDP) 機能はテクノロジープレビューとして利用でき、カーネルの入力データパスの初期段階にある高性能パケット処理に、eBPF (extended Berkeley Packet Filter) プログラムを追加する手段を提供します。これにより、効率的なプログラム可能なパケット分析、フィルタリング、および操作が可能になります。
(BZ#1503672)
KTLS がテクノロジープレビューとして利用可能になりました。
Red Hat Enterprise Linux 8 では、Kernel Transport Layer Security (KTLS) がテクノロジープレビューとして提供されます。KTLS は、AES-GCM 暗号化のカーネルで対称暗号化アルゴリズムまたは複号アルゴリズムを使用して TLS レコードを処理します。KTLS は、この機能に対応するネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) に TLS レコード暗号化をオフロードするインターフェイスも提供します。
(BZ#1570255)
テクノロジープレビューとして利用できる XDP 機能
Red Hat は、以下の eXpress Data Path (XDP) 機能をサポート対象外のテクノロジープレビューとして提供します。
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AMD および Intel 64 ビット以外のアーキテクチャーで XDP プログラムを読み込む。
libxdpライブラリーは、AMD および Intel 64 ビット以外のアーキテクチャーでは使用できません。 -
XDP_TXおよびXDP_REDIRECTの戻りコード。 -
XDP ハードウェアオフロード。この機能を使用する前は、Unloading XDP programs on Netronome network cards that use the
nfpdriver fails を参照してください。
act_mpls モジュールがテクノロジープレビューとして利用可能になりました。
act_mpls モジュールが、テクノロジープレビューとして kernel-modules-extra rpm で利用可能になりました。モジュールを使用すると、トラフィック制御 (TC) フィルターを使用した Multiprotocol Label Switching (MPLS) アクション (TC フィルターを使用した MPLS ラベルスタックエントリーの push や pop など) の適用が可能になります。また、このモジュールでは、Label、Traffic Class、Botem of Stack、および Time to Live フィールドを独立して設定できます。
(BZ#1839311)
Multipath TCP がテクノロジープレビューとして利用可能
TCP の拡張である Multipath TCP (MPTCP) がテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。MPTCP はネットワーク内のリソース使用状況を改善し、ネットワーク障害に対する耐障害性を確保します。たとえば、RHEL サーバーで Multipath TCP を使用すると、MPTCP v1 対応のスマートカードは、サーバーで実行中のアプリケーションに接続し、サーバーへの接続を中断せずに Wi-Fi とセルラーネットワークを切り替えることができます。
サーバーで実行中のアプリケーションが MPTCP をネイティブにサポートするか、管理者が eBPF プログラムをカーネルにロードして、IPPROTO_TCP を IPPROTO_MPTCP に動的に変更する必要があることに注意してください。
詳細は、Multipath TCP の使用 を参照してください。
(JIRA:RHELPLAN-41549)
systemd-resolved サービスがテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。
systemd-resolved サービスは、ローカルアプリケーションに名前解決を提供します。このサービスは、DNS スタブリゾルバー、LLMNR (Link-Local Multicast Name Resolution)、およびマルチキャスト DNS リゾルバーとレスポンダーのキャッシュと検証を実装します。
systemd パッケージが systemd-resolved を提供している場合でも、このサービスはサポートされていないテクノロジープレビューであることに注意してください。
(BZ#1906489)