21.5.3. clearpart
キックスタートコマンドの clearpart は任意です。新しいパーティションを作成する前に、システムからパーティションを削除します。デフォルトでは、パーティションは削除されません。このコマンドは 1 回だけ使用してください。
構文
clearpart OPTIONS
オプション
--all- システムにあるすべてのパーティションを消去します。このオプションを使用すると、接続しているネットワークストレージなど、インストールプログラムでアクセスできるディスクがすべて消去されます。使用する場合は注意が必要です。
clearpartに--drives=オプションを使用して消去するドライブのみを指定する、ネットワークストレージは後で接続する (キックスタートファイルの%postセクションを利用するなど)、ネットワークストレージのアクセスに使用されるカーネルモジュールを拒否リストに記載するなどの手段を取ると、保持したいストレージが消去されるのを防ぐことができます。--drives=- ドライブを指定してパーティションを消去します。次の例では、プライマリー IDE コントローラーの 1 番目と 2 番目のドライブにあるパーティションをすべて消去することになります。clearpart --drives=hda,hdb --allマルチパスのデバイスを消去する場合は、
disk/by-id/scsi-WWIDの形式を使用します。WWID はデバイスの World-Wide Identifier になります。WWID58095BEC5510947BE8C0360F604351918のディスクを消去する場合は以下を使用します。clearpart --drives=disk/by-id/scsi-58095BEC5510947BE8C0360F604351918マルチパスのデバイスを消去する場合はこの形式が適しています。ただし、エラーが発生する場合は、そのマルチパスデバイスが論理ボリュームマネージャー (LVM) を使用していなければ、
disk/by-id/dm-uuid-mpath-WWIDの形式を使用して消去することもできます。WWID はデバイスの World-Wide Identifier です。WWID2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017のディスクを消去する場合は以下を使用します。clearpart --drives=disk/by-id/dm-uuid-mpath-2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017mpathaなどのデバイス名でマルチパスデバイスを指定しないでください。このようなデバイス名は、特定のディスクに固有の名前ではありません。インストール時に、/dev/mpathaという名前のディスクが必ずしも期待したディスクを指すとは限りません。したがって、clearpartコマンドを使用する際は、間違ったディスクが対象となる可能性があります。--initlabel- フォーマット対象の全ディスクで、デフォルトのディスクラベルを作成してディスクを初期化します。たとえば、x86 の場合は msdos になります。--initlabelによりすべてのディスクが処理されてしまうため、フォーマット対象のドライブだけを接続することが重要です。--initlabelが使用されていない場合でも、clearpartによってクリアされたディスクにはラベルが作成されます。clearpart --initlabel --drives=names_of_disks以下に例を示します。
clearpart --initlabel --drives=dasda,dasdb,dasdc--list=- 消去するパーティションを指定します。このオプションを使用すると、--allおよび--linuxのオプションは無効になります。異なるドライブ間で使用できます。以下に例を示します。clearpart --list=sda2,sda3,sdb1-
--disklabel=LABEL- 使用するデフォルトのディスクラベルを設定します。そのプラットフォームでサポートされるディスクラベルのみが設定できます。たとえば、64 ビットの Intel アーキテクチャーおよび AMD アーキテクチャーでは、msdosディスクラベルおよびgptディスクラベルが使用できますが、dasdは使用できません。 -
--linux- すべての Linux パーティションを消去します。 -
--none(デフォルト) - パーティションを消去しません。 -
--cdl- LDL DASD を CDL 形式に再フォーマットします。
備考
sdX(または/dev/sdX) 形式では、デバイス名が再起動後に維持される保証がないため、一部のキックスタートコマンドの使用が複雑になる可能性があります。コマンドにデバイスノード名が必要な場合は、/dev/diskの項目を代わりに使用できます。以下に例を示します。part / --fstype=xfs --onpart=sda1上記のコマンドの代わりに、以下のいずれかを使用します。
part / --fstype=xfs --onpart=/dev/disk/by-path/pci-0000:00:05.0-scsi-0:0:0:0-part1 part / --fstype=xfs --onpart=/dev/disk/by-id/ata-ST3160815AS_6RA0C882-part1このアプローチを使用すると、コマンドは常に同じストレージデバイスをターゲットとします。これは、大規模なストレージ環境で特に役立ちます。システム上で使用可能なデバイス名を調べるには、対話型インストール中に
ls -lR/dev/diskコマンドを使用できます。ストレージデバイスを一貫して参照するためのさまざまな方法の詳細は、永続的な命名属性の概要を 参照してください。-
clearpartコマンドを使用する場合は、論理パーティションにはpart --onpartコマンドは使用できません。