3.6. Web コンソールで論理ボリュームのフォーマット
論理ボリュームは物理ドライブとして動作します。これらを使用するには、ファイルシステムでフォーマットする必要があります。
論理ボリュームをフォーマットすると、ボリューム上のすべてのデータが消去されます。
選択するファイルシステムにより、論理ボリュームに使用できる設定パラメーターが決まります。たとえば、XFS ファイルシステムはボリュームの縮小をサポートしていません。
前提条件
RHEL 8 Web コンソールをインストールしました。
手順は、Web コンソールのインストールおよび有効化 を参照してください。
-
cockpit-storaged
パッケージがシステムにインストールされている。 - 論理ボリュームが作成されている。
- システムに対する root アクセス権限を持っている。
手順
RHEL 8 Web コンソールにログインします。
詳細は、Web コンソールへのログイン を参照してください。
- をクリックします。
- Storage テーブルで、論理ボリュームが作成されたボリュームグループをクリックします。
- Logical volume group ページで、LVM2 logical volumes セクションまでスクロールします。
- フォーマットするボリュームグループの横にあるメニューボタン をクリックします。
ドロップダウンメニューから
を選択します。- Name フィールドに、ファイルシステムの名前を入力します。
マウントポイント フィールドに、マウントパスを追加します。
XFS ファイルシステムは大規模な論理ボリュームをサポートし、オンラインの物理ドライブを停止せずに、既存のファイルシステムの拡大および縮小を行うことができます。別のストレージの使用を希望しない場合は、このファイルシステムを選択したままにしてください。
XFS は、XFS ファイルシステムでフォーマットしたボリュームサイズを縮小することには対応していません。
ext4 ファイルシステムは以下に対応します。
- 論理ボリューム
- オンラインの物理ドライブを停止せずに切り替え
- ファイルシステムの拡張
- ファイルシステムの縮小
RHEL Web コンソールでディスク全体をゼロで書き換える場合は、Overwrite existing data with zeros チェックボックスをオンにします。このプログラムはディスク全体を調べるため、このオプションを使用すると遅くなりますが、安全性は高まります。ディスクにデータが含まれていて、上書きする必要がある場合は、このオプションを使用します。
Overwrite existing data with zeros チェックボックスを選択しない場合、RHEL Web コンソールはディスクヘッダーのみを書き換えます。これにより、フォーマットの速度が向上します。
論理ボリュームで暗号化を有効にする場合は、
ドロップダウンメニューで暗号化のタイプを選択します。LUKS1 (Linux Unified Key Setup) または LUKS2 暗号化を使用したバージョンを選択できます。これを使用すると、パスフレーズを使用してボリュームを暗号化できます。
- ドロップダウンメニューで、システムの起動後に論理ボリュームをいつマウントするかを選択します。
- 必要な Mount options を選択します。
論理ボリュームをフォーマットします。
- ボリュームをフォーマットしてすぐにマウントする場合は、 をクリックします。
ボリュームをマウントせずにフォーマットする場合は、
をクリックします。ボリュームのサイズや、選択するオプションによって、フォーマットに数分かかることがあります。
検証
Logical volume group ページで、LVM2 logical volumes セクションまでスクロールし、論理ボリュームをクリックして詳細と追加オプションを確認します。
- オプションを選択した場合は、論理ボリュームの行末にあるメニューボタンをクリックし、 を選択して論理ボリュームを使用します。