7.2. LVM 表示の単位の指定
LVM 表示コマンドの --units
引数を指定すると、LVM デバイスのサイズを 2 進数単位または 10 進数単位で表示できます。すべての引数については次の表を参照してください。
単位の種類 | 説明 | 利用可能なオプション | デフォルト |
---|---|---|---|
2 進数単位 | 単位は 2 の累乗 (1024 の倍数) で表示されます。 |
|
|
10 進数単位 | 単位は 1000 の倍数で表示されます。 |
| 該当なし |
カスタム単位 |
数量と 2 進数または 10 進数の単位の組み合わせ。たとえば、結果を 4 メビバイトで表示するには、 | 該当なし | 該当なし |
単位の値を指定しない場合は、人間が判読できる形式 (
r
) がデフォルトで使用されます。次のvgs
コマンドは、VG のサイズを人間が判読できる形式で表示します。最適な単位が使用されます。また、丸め記号<
によって、実際のサイズが近似値であり、931 ギビバイト未満であることが示されます。# vgs myvg VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree myvg 1 1 0 wz-n <931.00g <930.00g
次の
pvs
コマンドは、/dev/vdb
物理ボリュームの出力を 2 進数のギビバイト単位で表示します。# pvs --units g /dev/vdb PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/vdb myvg lvm2 a-- 931.00g 930.00g
次の
pvs
コマンドは、/dev/vdb
物理ボリュームの出力を 10 進数のギガバイト単位で表示します。# pvs --units G /dev/vdb PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/vdb myvg lvm2 a-- 999.65G 998.58G
次の
pvs
コマンドは、出力を 512 バイトのセクター単位で表示します。# pvs --units s PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/vdb myvg lvm2 a-- 1952440320S 1950343168S
LVM 表示コマンドには、カスタム単位を指定できます。次の例では、
pvs
コマンドの出力を 4 メビバイト単位で表示します。# pvs --units 4m PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/vdb myvg lvm2 a-- 238335.00U 238079.00U