12.2. nmcli を使用した MACsec 接続の設定


nmcli ユーティリティーを使用して、MACsec を使用するようにイーサネットインターフェイスを設定できます。たとえば、イーサネット経由で接続された 2 つのホスト間に MACsec 接続を作成できます。

手順

  1. MACsec を設定する最初のホストで:

    • 事前共有鍵の接続アソシエーション鍵 (CAK) と接続アソシエーション鍵名 (CKN) を作成します。

      1. 16 バイトの 16 進 CAK を作成します。

        # dd if=/dev/urandom count=16 bs=1 2> /dev/null | hexdump -e '1/2 "%04x"'
        50b71a8ef0bd5751ea76de6d6c98c03a
      2. 32 バイトの 16 進 CKN を作成します。

        # dd if=/dev/urandom count=32 bs=1 2> /dev/null | hexdump -e '1/2 "%04x"'
        f2b4297d39da7330910a74abc0449feb45b5c0b9fc23df1430e1898fcf1c4550
  2. 両方のホストで、MACsec 接続を介して接続します。
  3. MACsec 接続を作成します。

    # nmcli connection add type macsec con-name macsec0 ifname macsec0 connection.autoconnect yes macsec.parent enp1s0 macsec.mode psk macsec.mka-cak 50b71a8ef0bd5751ea76de6d6c98c03a macsec.mka-ckn f2b4297d39da7330910a74abc0449feb45b5c0b9fc23df1430e1898fcf1c4550

    前の手順で生成された CAK および CKN を macsec.mka-cak および macsec.mka-ckn パラメーターで使用します。この値は、MACsec で保護されるネットワーク内のすべてのホストで同じである必要があります。

  4. MACsec 接続で IP を設定します。

    1. IPv4 設定を指定します。たとえば、静的 IPv4 アドレス、ネットワークマスク、デフォルトゲートウェイ、および DNS サーバーを macsec0 接続に設定するには、以下のコマンドを実行します。

      # nmcli connection modify macsec0 ipv4.method manual ipv4.addresses '192.0.2.1/24' ipv4.gateway '192.0.2.254' ipv4.dns '192.0.2.253'
    2. IPv6 設定を指定しますたとえば、静的 IPv6 アドレス、ネットワークマスク、デフォルトゲートウェイ、および DNS サーバーを macsec0 接続に設定するには、以下のコマンドを実行します。

      # nmcli connection modify macsec0 ipv6.method manual ipv6.addresses '2001:db8:1::1/32' ipv6.gateway '2001:db8:1::fffe' ipv6.dns '2001:db8:1::fffd'
  5. 接続をアクティベートします。

    # nmcli connection up macsec0

検証

  1. トラフィックが暗号化されていることを確認します。

    # tcpdump -nn -i enp1s0
  2. オプション: 暗号化されていないトラフィックを表示します。

    # tcpdump -nn -i macsec0
  3. MACsec の統計を表示します。

    # ip macsec show
  4. integrity-only (encrypt off) および encryption (encrypt on) の各タイプの保護に対して個々のカウンターを表示します。

    # ip -s macsec show
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