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9.2. 仮想マシンテンプレートの作成

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正常に機能する複数のクローン仮想マシンを作成するには、SSH 鍵や永続的なネットワーク MAC 設定などの、ソース仮想マシンに固有の情報および設定を削除します。これにより、仮想マシンのクローンを簡単かつ安全に作成するのに使用できる仮想マシンテンプレートが作成されます。

仮想マシンのテンプレートは、virt-sysprep ユーティリティーを使用して 作成するか、要件に基づいて 手動で作成 することができます。

9.2.1. virt-sysprep を使用した仮想マシンテンプレートの作成

既存の仮想マシン (VM) から複製テンプレートを作成するには、virt-sysprep ユーティリティーを使用できます。これにより、特定のネットワーク設定やシステム登録メタデータなど、クローンが正しく機能しない可能性がある特定の設定が削除されます。その結果、virt-sysprep は仮想マシンのクローンをより効率的に作成し、クローンがより確実に動作するようにします。

前提条件

  • virt-sysprep ユーティリティーを含む libguestfs-tools-c パッケージがホストにインストールされている。

    # yum install libguestfs-tools-c
  • テンプレートとして使用するソース仮想マシンがシャットダウンしている。
  • ソース仮想マシンのディスクイメージの場所を把握しており、その仮想マシンのディスクイメージファイルの所有者である。

    libvirt の システムコネクション で作成した仮想マシンのディスクイメージが、デフォルトで /var/lib/libvirt/images ディレクトリーにあり、root ユーザーが所有している。

    # ls -la /var/lib/libvirt/images
    -rw-------.  1 root root  9665380352 Jul 23 14:50 a-really-important-vm.qcow2
    -rw-------.  1 root root  8591507456 Jul 26  2017 an-actual-vm-that-i-use.qcow2
    -rw-------.  1 root root  8591507456 Jul 26  2017 totally-not-a-fake-vm.qcow2
    -rw-------.  1 root root 10739318784 Sep 20 17:57 another-vm-example.qcow2
  • オプション: ソース仮想マシンのディスク上の重要なデータがすべてバックアップされている。ソース仮想マシンをそのまま保持する場合は、クローン を作成してから、そのクローンをテンプレートに変換します。

手順

  1. 仮想マシンのディスクイメージの所有者としてログインしていることを確認します。

    # whoami
    root
  2. (必要に応じて) 仮想マシンのディスクイメージをコピーします。

    # cp /var/lib/libvirt/images/a-really-important-vm.qcow2 /var/lib/libvirt/images/a-really-important-vm-original.qcow2

    これは後で、仮想マシンが正常にテンプレートに変換されたことを確認するために使用されます。

  3. 次のコマンドを使用し、/var/lib/libvirt/images/a-really-important-vm.qcow2 を、ソース仮想マシンのディスクイメージへのパスに置き換えます。

    # virt-sysprep -a /var/lib/libvirt/images/a-really-important-vm.qcow2
    [   0.0] Examining the guest ...
    [   7.3] Performing "abrt-data" ...
    [   7.3] Performing "backup-files" ...
    [   9.6] Performing "bash-history" ...
    [   9.6] Performing "blkid-tab" ...
    [...]

検証

  • プロセスが成功したことを確認するには、変更したディスクイメージを元のイメージと比較します。次の例は、テンプレートの作成例を示しています。

    # virt-diff -a /var/lib/libvirt/images/a-really-important-vm-orig.qcow2 -A /var/lib/libvirt/images/a-really-important-vm.qcow2
    - - 0644       1001 /etc/group-
    - - 0000        797 /etc/gshadow-
    = - 0444         33 /etc/machine-id
    [...]
    - - 0600        409 /home/username/.bash_history
    - d 0700          6 /home/username/.ssh
    - - 0600        868 /root/.bash_history
    [...]

関連情報

9.2.2. 仮想マシンテンプレートの手動による作成

既存の仮想マシンからテンプレートを作成する場合は、ゲスト仮想マシンを手動でリセットまたは設定解除して、クローン作成の準備をします。

前提条件

  • ソースの仮想マシンのディスクイメージの場所を把握しており、仮想マシンのディスクイメージファイルの所有者であることを確認します。

    libvirt の システムコネクション で作成した仮想マシンのディスクイメージが、デフォルトで /var/lib/libvirt/images ディレクトリーにあり、root ユーザーが所有している。

    # ls -la /var/lib/libvirt/images
    -rw-------.  1 root root  9665380352 Jul 23 14:50 a-really-important-vm.qcow2
    -rw-------.  1 root root  8591507456 Jul 26  2017 an-actual-vm-that-i-use.qcow2
    -rw-------.  1 root root  8591507456 Jul 26  2017 totally-not-a-fake-vm.qcow2
    -rw-------.  1 root root 10739318784 Sep 20 17:57 another-vm-example.qcow2
  • 仮想マシンがシャットダウンしていることを確認します。
  • (必要に応じて) 仮想マシンのディスクにある重要なデータのバックアップが作成されている。ソースの仮想マシンをそのまま保持する場合は、クローン を作成してから、そのクローンを編集してテンプレートを作成します。

手順

  1. クローンを作成するように仮想マシンを設定します。

    1. クローンに必要なソフトウェアをインストールします。
    2. オペレーティングシステムに一意でない設定を設定します。
    3. 固有でないアプリケーション設定を設定します。
  2. ネットワーク設定を削除します。

    1. 以下のコマンドを使用して、永続的な udev ルールを削除します。

      # rm -f /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      注記

      udev ルールを削除しないと、最初の NIC の名前が eth0 ではなく eth1 になる場合があります。

    2. 以下のように /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth[x] を編集し、ifcfg スクリプトから一意のネットワークの詳細を削除します。

      1. HWADDR 行および Static 行を削除します。

        注記

        HWADDR が新しいゲストの MAC アドレスと一致しない場合、ifcfg は無視されます。

        DEVICE=eth[x] BOOTPROTO=none ONBOOT=yes #NETWORK=192.0.2.0 <- REMOVE #NETMASK=255.255.255.0 <- REMOVE #IPADDR=192.0.2.1 <- REMOVE #HWADDR=xx:xx:xx:xx:xx <- REMOVE #USERCTL=no <- REMOVE # Remove any other *unique or non-desired settings, such as UUID.*
      2. DHCP を設定しますが、HWADDR やその他の一意の情報は含まれません。

        DEVICE=eth[x] BOOTPROTO=dhcp ONBOOT=yes
    3. システムに同じコンテンツが存在する場合は、次のファイルにもそのコンテンツが含まれていることを確認します。

      • /etc/sysconfig/networking/devices/ifcfg-eth[x]
      • /etc/sysconfig/networking/profiles/default/ifcfg-eth[x]

        注記

        仮想マシンで NetworkManager または特殊な設定を使用している場合は、追加の固有情報が ifcfg スクリプトから削除されていることを確認します。

  3. 登録の詳細を削除します。

    • Red Hat ネットワーク (RHN) に登録されている仮想マシンの場合:

      # rm /etc/sysconfig/rhn/systemid
    • Red Hat Subscription Manager (RHSM) に登録されている仮想マシンの場合:

      • 元の仮想マシンを使用しない場合は、次のコマンドを実行します。

        # subscription-manager unsubscribe --all # subscription-manager unregister # subscription-manager clean
      • 元の仮想マシンを使用する場合は、以下を行います。

        # subscription-manager clean
        注記

        元の RHSM プロファイルは、ID コードとともにポータルに残ります。クローンの作成後、次のコマンドを使用して仮想マシンで RHSM 登録を再アクティブ化します。

        # subscription-manager register --consumerid=71rd64fx-6216-4409-bf3a-e4b7c7bd8ac9
  4. その他の固有の詳細を削除します。

    1. SSH 公開鍵と秘密鍵のペアを削除します。

      # rm -rf /etc/ssh/ssh_host_example
    2. LVM デバイスの設定を削除します。

      # rm /etc/lvm/devices/system.devices
    3. 複数のマシンで実行している場合に、競合する可能性があるその他のアプリケーション固有の識別子や設定を削除します。
  5. gnome-initial-setup-done ファイルを削除し、次回のシステムの起動時に設定ウィザードを実行するように仮想マシンを設定します。

    # rm ~/.config/gnome-initial-setup-done
    注記

    次回の起動時に実行するウィザードは、仮想マシンから削除された設定によって異なります。また、クローンの初回起動時には、ホスト名を変更することが推奨されます。

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