12.2. CLI を使用した仮想マシンストレージプールの管理
CLI を使用して、ストレージプールの次の側面を管理し、仮想マシン (VM) にストレージを割り当てることができます。
- ストレージプール情報の表示
ストレージプールの作成
- ストレージプールの削除
12.2.1. CLI を使用したストレージプール情報の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
CLI を使用して、ストレージプールに関する詳細の一部またはすべてが含まれるストレージプールのリストを表示できます。また、リスト表示されているストレージプールにフィルターをかけることもできます。
手順
virsh pool-listコマンドを使用して、ストレージプール情報を表示します。virsh pool-list --all --details
# virsh pool-list --all --details Name State Autostart Persistent Capacity Allocation Available default running yes yes 48.97 GiB 23.93 GiB 25.03 GiB Downloads running yes yes 175.62 GiB 62.02 GiB 113.60 GiB RHEL-Storage-Pool running yes yes 214.62 GiB 93.02 GiB 168.60 GiBCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.2. CLI を使用したディレクトリーベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ディレクトリーベースのストレージプールは、マウントされている既存のファイルシステムのディレクトリーを基にしています。これは、たとえば、ファイルシステムの残りの領域を他の目的で使用する場合に役立ちます。virsh ユーティリティーを使用して、ディレクトリーベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ハイパーバイザーがディレクトリーのストレージプールをサポートしていることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "'dir' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'dir' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、ディレクトリープールはサポートの対象です。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドを使用し、ディレクトリータイプのストレージプールを定義して作成します。たとえば、/guest_images ディレクトリーを使用するguest_images_dirという名前のストレージプールを作成するには以下を実行します。virsh pool-define-as guest_images_dir dir --target "/guest_images"
# virsh pool-define-as guest_images_dir dir --target "/guest_images" Pool guest_images_dir definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、Directory-based storage pool parameters を参照してください。
ストレージプールのターゲットパスの作成
virsh pool-buildコマンドを使用して、フォーマット済みファイルシステムのストレージプール用のストレージプールターゲットパスを作成し、ストレージソースデバイスを初期化し、データのフォーマットを定義します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_dir
# virsh pool-start guest_images_dir Pool guest_images_dir startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_dir
# virsh pool-autostart guest_images_dir Pool guest_images_dir marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.3. CLI を使用したディスクベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ディスクベースのストレージプールでは、プールはディスクパーティションに基づいています。これは、たとえば、ディスクパーティション全体を仮想マシン (VM) ストレージ専用にする場合に便利です。virsh ユーティリティーを使用して、ディスクベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ハイパーバイザーがディスクベースのストレージプールをサポートしていることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "'disk' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'disk' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、ディスクベースのプールはサポートの対象です。
ストレージプールのベースとなるデバイスを準備します。この目的のために、パーティション (
/dev/sdb1など) または LVM ボリュームを優先します。ディスク全体またはブロックデバイス (/dev/sdbなど) への書き込みアクセスを仮想マシンに提供すると、その仮想マシンはそれをパーティション分割するか、その上に独自の LVM グループを作成する可能性があります。これにより、ホストでシステムエラーが発生する可能性があります。ただし、ストレージプールにブロックデバイス全体を使用する必要がある場合、Red Hat は、デバイス上の重要なパーティションを GRUB の
os-prober機能から保護することを推奨します。これを行うには、/etc/default/grubファイルを編集して、次のいずれかの設定を適用します。os-proberを無効にします。GRUB_DISABLE_OS_PROBER=true
GRUB_DISABLE_OS_PROBER=trueCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow os-proberが特定のパーティションを検出しないようにします。以下に例を示します。GRUB_OS_PROBER_SKIP_LIST="5ef6313a-257c-4d43@/dev/sdb1"
GRUB_OS_PROBER_SKIP_LIST="5ef6313a-257c-4d43@/dev/sdb1"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
ストレージプールを作成する前に、選択したストレージデバイス上のデータをバックアップします。使用されている
libvirtのバージョンに応じて、ディスクをストレージプール専用にすると、現在ディスクデバイスに格納されているすべてのデータが再フォーマットされて消去される可能性があります。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドを使用し、ディスクタイプのストレージプールを定義して作成します。次の例では、/dev/sdb デバイスを使用するguest_images_diskという名前のストレージプールを作成します。virsh pool-define-as guest_images_disk disk --source-format=gpt --source-dev=/dev/sdb --target /dev
# virsh pool-define-as guest_images_disk disk --source-format=gpt --source-dev=/dev/sdb --target /dev Pool guest_images_disk definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、Disk-based storage pool parameters を参照してください。
ストレージプールのターゲットパスの作成
virsh pool-buildコマンドを使用して、フォーマット済みファイルシステムのストレージプール用のストレージプールターゲットパスを作成し、ストレージソースデバイスを初期化し、データのフォーマットを定義します。virsh pool-build guest_images_disk
# virsh pool-build guest_images_disk Pool guest_images_disk builtCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記ターゲットパスの構築は、ディスクベース、ファイルシステムベース、論理ストレージプールにのみ必要です。
libvirtは、overwriteオプションが指定されている場合を除き、ソースストレージデバイスのデータフォーマットが、選択したストレージプールタイプと異なることを検出すると、ビルドに失敗します。プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_disk
# virsh pool-start guest_images_disk Pool guest_images_disk startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_disk
# virsh pool-autostart guest_images_disk Pool guest_images_disk marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.4. CLI を使用したファイルシステムベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マウントされていないファイルシステムにストレージプールを作成する場合は、ファイルシステムベースのストレージプールを使用します。このストレージプールは、指定のファイルシステムのマウントポイントを基にしています。virsh ユーティリティーを使用すると、ファイルシステムベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ハイパーバイザーがファイルシステムベースのストレージプールをサポートしていることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "'fs' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'fs' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、ファイルベースのストレージプールはサポートの対象です。
ストレージプールのベースとなるデバイスを準備します。この目的のために、パーティション (
/dev/sdb1など) または LVM ボリュームを優先します。ディスク全体またはブロックデバイス (/dev/sdbなど) への書き込みアクセスを仮想マシンに提供すると、その仮想マシンはそれをパーティション分割するか、その上に独自の LVM グループを作成する可能性があります。これにより、ホストでシステムエラーが発生する可能性があります。ただし、ストレージプールにブロックデバイス全体を使用する必要がある場合、Red Hat は、デバイス上の重要なパーティションを GRUB の
os-prober機能から保護することを推奨します。これを行うには、/etc/default/grubファイルを編集して、次のいずれかの設定を適用します。os-proberを無効にします。GRUB_DISABLE_OS_PROBER=true
GRUB_DISABLE_OS_PROBER=trueCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow os-proberが特定のパーティションを検出しないようにします。以下に例を示します。GRUB_OS_PROBER_SKIP_LIST="5ef6313a-257c-4d43@/dev/sdb1"
GRUB_OS_PROBER_SKIP_LIST="5ef6313a-257c-4d43@/dev/sdb1"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドを使用し、ファイルシステムタイプのストレージプールを定義して作成します。たとえば、/dev/sdc1 パーティションを使用し、/guest_images ディレクトリーにマウントされるストレージプールにguest_images_fsという名前を指定して作成するには以下を実行します。virsh pool-define-as guest_images_fs fs --source-dev /dev/sdc1 --target /guest_images
# virsh pool-define-as guest_images_fs fs --source-dev /dev/sdc1 --target /guest_images Pool guest_images_fs definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、Filesystem-based storage pool parameters を参照してください。
ストレージプールのターゲットパスの定義
virsh pool-buildコマンドを使用して、フォーマット済みファイルシステムのストレージプール用のストレージプールターゲットパスを作成し、ストレージソースデバイスを初期化し、データのフォーマットを定義します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_fs
# virsh pool-start guest_images_fs Pool guest_images_fs startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_fs
# virsh pool-autostart guest_images_fs Pool guest_images_fs marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ファイルシステムのターゲットパスに
lost+foundディレクトリーがあることを確認します。これは、デバイスがマウントされていることを示しています。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.5. CLI で GlusterFS ベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GlusterFS は、FUSE (File System in Userspace) ソフトウェアインターフェイスを使用するユーザー空間のファイルシステムです。Gluster サーバーにストレージプールが必要な場合は、virsh ユーティリティーを使用して GlusterFS ベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ホストに GlusterFS ベースのストレージプールを作成する前に、GlusterFS を準備します。
次のコマンドを使用してそのステータスをリスト表示して、Gluster サーバーの IP アドレスを取得します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
glusterfs-fuseパッケージがインストールされていない場合はインストールします。 virt_use_fusefsブール値が有効になっていない場合は有効にします。有効になっていることを確認します。setsebool virt_use_fusefs on getsebool virt_use_fusefs
# setsebool virt_use_fusefs on # getsebool virt_use_fusefs virt_use_fusefs --> onCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ハイパーバイザーが GlusterFS ベースのストレージプールをサポートしていることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "'gluster' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'gluster' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、GlusterFS ベースのストレージプールはサポートの対象です。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドを使用し、GlusterFS ベースのストレージプールを定義して作成します。名前がgluster-vol1、 IP が111.222.111.222の Gluster サーバーを使用し、Gluster サーバーの root ディレクトリーにマウントされるストレージプールにguest_images_glusterfsという名前を指定して作成するには、以下を実行します。virsh pool-define-as --name guest_images_glusterfs --type gluster --source-host 111.222.111.222 --source-name gluster-vol1 --source-path /
# virsh pool-define-as --name guest_images_glusterfs --type gluster --source-host 111.222.111.222 --source-name gluster-vol1 --source-path / Pool guest_images_glusterfs definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、GlusterFS-based storage pool parameters を参照してください。
プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_glusterfs
# virsh pool-start guest_images_glusterfs Pool guest_images_glusterfs startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_glusterfs
# virsh pool-autostart guest_images_glusterfs Pool guest_images_glusterfs marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.6. CLI を使用した iSCSI ベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
iSCSI (Internet Small Computer Systems Interface) は、データストレージ施設をリンクするための IP ベースのストレージネットワーク標準です。iSCSI サーバーにストレージプールを置く場合は、virsh ユーティリティーを使用して、iSCSI ベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ハイパーバイザーが iSCSI ベースのストレージプールをサポートしていることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "'iscsi' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'iscsi' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、iSCSI ベースのストレージプールはサポートの対象です。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドを使用し、iSCSI タイプのストレージプールを定義して作成します。たとえば、server1.example.comでiqn.2010-05.com.example.server1:iscsirhel7guestIQN を使用し、/dev/disk/by-pathパスにマウントされるストレージプールにguest_images_iscsiという名前を指定して作成するには、以下を実行します。virsh pool-define-as --name guest_images_iscsi --type iscsi --source-host server1.example.com --source-dev iqn.2010-05.com.example.server1:iscsirhel7guest --target /dev/disk/by-path
# virsh pool-define-as --name guest_images_iscsi --type iscsi --source-host server1.example.com --source-dev iqn.2010-05.com.example.server1:iscsirhel7guest --target /dev/disk/by-path Pool guest_images_iscsi definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、iSCSI-based storage pool parameters を参照してください。
プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_iscsi
# virsh pool-start guest_images_iscsi Pool guest_images_iscsi startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_iscsi
# virsh pool-autostart guest_images_iscsi Pool guest_images_iscsi marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.7. CLI を使用した LVM ベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
LVM ボリュームグループに含まれるストレージプールが必要な場合は、virsh ユーティリティーを使用して LVM ベースのストレージプールを作成できます。
推奨事項
LVM ベースのストレージプールを作成する前に、以下の点に注意してください。
- LVM ベースのストレージプールは、LVM の柔軟性を完全には提供しません。
-
libvirtは、シン論理ボリュームに対応しますが、シンストレージプールの機能は提供しません。 LVM ベースのストレージプールは、ボリュームグループです。
virshユーティリティーを使用してボリュームグループを作成できますが、この方法では、作成したボリュームグループには 1 つのデバイスしか作成できません。複数のデバイスを持つボリュームグループを作成する場合は、代わりに LVM ユーティリティーを使用します。詳細は、How to create a volume group in Linux with LVM を参照してください。ボリュームグループの詳細は、論理ボリュームの設定および管理 を参照してください。
-
LVM ベースのストレージプールには、完全なディスクパーティションが必要です。
virshコマンドを使用して新しいパーティションまたはデバイスをアクティブにすると、パーティションがフォーマットされ、すべてのデータが消去されます。この手順で説明しているように、ホストの既存のボリュームグループを使用している場合は、何も消去されません。
前提条件
ハイパーバイザーが LVM ベースのストレージプールをサポートしていることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "'logical' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'logical' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、LVM ベースのストレージプールはサポートの対象です。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドを使用して、LVM タイプのストレージプールを定義して作成します。たとえば、次のコマンドは、lvm_vgボリュームグループを使用し、/dev/lvm_vgディレクトリーにマウントされているguest_images_lvmという名前のストレージプールを作成します。virsh pool-define-as guest_images_lvm logical --source-name lvm_vg --target /dev/lvm_vg
# virsh pool-define-as guest_images_lvm logical --source-name lvm_vg --target /dev/lvm_vg Pool guest_images_lvm definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、LVM-based storage pool parameters を参照してください。
プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_lvm
# virsh pool-start guest_images_lvm Pool guest_images_lvm startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_lvm
# virsh pool-autostart guest_images_lvm Pool guest_images_lvm marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.8. CLI を使用した NFS ベースのストレージプールの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワークファイルシステム (NFS) サーバーにストレージプールを置く場合は、virsh ユーティリティーを使用して、NFS ベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ハイパーバイザーが NFS ベースのストレージプールに対応していることを確認します。
virsh pool-capabilities | grep "<value>nfs</value>"
# virsh pool-capabilities | grep "<value>nfs</value>"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、NFS ベースのストレージプールはサポートの対象です。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh
pool-define-asコマンドを使用し、NFS タイプのストレージプールを定義して作成します。たとえば、ターゲットディレクトリー/var/lib/libvirt/images/nfspoolを使用してサーバーディレクトリー/home/net_mountにマウントされ、IP が111.222.111.222の NFS サーバーを使用するストレージプールを、guest_images_netfsという名前で作成するには、以下を実行します。virsh pool-define-as --name guest_images_netfs --type netfs --source-host='111.222.111.222' --source-path='/home/net_mount' --source-format='nfs' --target='/var/lib/libvirt/images/nfspool'
# virsh pool-define-as --name guest_images_netfs --type netfs --source-host='111.222.111.222' --source-path='/home/net_mount' --source-format='nfs' --target='/var/lib/libvirt/images/nfspool'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、NFS-based storage pool parameters を参照してください。
プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_netfs
# virsh pool-start guest_images_netfs Pool guest_images_netfs startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_netfs
# virsh pool-autostart guest_images_netfs Pool guest_images_netfs marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.9. CLI で vHBA デバイスを使用した SCSI ベースのストレージプールを作成する手順 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Small Computer System Interface (SCSI) デバイスにストレージプールを設定する場合は、ホストが、仮想ホストバスアダプター (vHBA) を使用して SCSI デバイスに接続できる必要があります。その後、virsh ユーティリティーを使用して、SCSI ベースのストレージプールを作成できます。
前提条件
ハイパーバイザーが SCSI ベースのストレージプールをサポートしている。
virsh pool-capabilities | grep "'scsi' supported='yes'"
# virsh pool-capabilities | grep "'scsi' supported='yes'"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドの出力が表示される場合には、SCSI ベースのストレージプールはサポートの対象です。
- 先に vHBA を作成し、vHBA デバイスで SCSI ベースのストレージプールを作成できるようにしてある。詳細は、Creating vHBAs を参照してください。
手順
ストレージプールを作成します。
virsh pool-define-asコマンドで、vHBA を使用して SCSI ストレージプールを定義して作成します。たとえば、以下は、guest_images_vhbaという名前のストレージプールを作成します。このストレージプールは、親アダプター (scsi_host3)、ワールドワイドポート番号 (5001a4ace3ee047d)、ワールドワイドノード番号 (5001a4a93526d0a1) で識別される vHBA を使用します。ストレージプールは/dev/disk/ディレクトリーにマウントされます。virsh pool-define-as guest_images_vhba scsi --adapter-parent scsi_host3 --adapter-wwnn 5001a4a93526d0a1 --adapter-wwpn 5001a4ace3ee047d --target /dev/disk/
# virsh pool-define-as guest_images_vhba scsi --adapter-parent scsi_host3 --adapter-wwnn 5001a4a93526d0a1 --adapter-wwpn 5001a4ace3ee047d --target /dev/disk/ Pool guest_images_vhba definedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成するストレージプールの XML 設定がすでにある場合は、XML を基にプールを定義することもできます。詳細は、Parameters for SCSI-based storage pools with vHBA devices を参照してください。
プールが作成されたことを確認します。
virsh pool-listコマンドを使用して、プールが作成されたことを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ストレージプールを起動します。
virsh pool-startコマンドを使用して、ストレージプールをマウントします。virsh pool-start guest_images_vhba
# virsh pool-start guest_images_vhba Pool guest_images_vhba startedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記virsh pool-startコマンドは、永続ストレージプールにのみ必要です。一時的なストレージプールは、作成時に自動的に起動します。オプション: 自動起動をオンにします。
デフォルトでは、
virshコマンドで定義されたストレージプールは、仮想化サービスが起動するたびに自動的に起動するようには設定されていません。virsh pool-autostartコマンドを使用して、ストレージプールが自動的に起動するように設定します。virsh pool-autostart guest_images_vhba
# virsh pool-autostart guest_images_vhba Pool guest_images_vhba marked as autostartedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
virsh pool-infoコマンドを使用して、ストレージプールがrunning状態であることを確認します。報告されるサイズが期待どおりであるか、また、自動開始が正しく設定されているかを確認してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.2.10. CLI を使用したストレージプールの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ホストシステムからストレージプールを削除するには、プールを停止して、その XML 定義を削除する必要があります。
手順
virsh pool-listコマンドを使用して、定義済みストレージプールをリスト表示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow virsh pool-destroyコマンドを使用して、削除するストレージプールを停止します。virsh pool-destroy Downloads
# virsh pool-destroy Downloads Pool Downloads destroyedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプション: ストレージプールの種類によっては、
virsh pool-deleteコマンドを使用して、ストレージプールが存在するディレクトリーを削除できます。これを実行するには、ディレクトリーが空である必要があります。virsh pool-delete Downloads
# virsh pool-delete Downloads Pool Downloads deletedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow virsh pool-undefineコマンドを使用して、ストレージプールの定義を削除します。virsh pool-undefine Downloads
# virsh pool-undefine Downloads Pool Downloads has been undefinedCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
ストレージプールが削除されたことを確認します。
virsh pool-list --all
# virsh pool-list --all Name State Autostart ------------------------------------------- default active yes rhel-Storage-Pool active yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow