3.4. LVM-VDO ボリュームの作成とマウント


lvcreate コマンドを使用して、VDO プール LV 上に VDO 論理ボリューム (LV) を作成できます。

LVM-VDO の名前 (vdo1 など) を選択します。システム上の各 LVM-VDO には、異なる名前とデバイスを使用する必要があります。

前提条件

  • VDO ソフトウェアをインストールしている。詳細は、VDO のインストール を参照してください。
  • 空きストレージ容量を持つ LVM ボリュームグループがシステムに存在する。

手順

  1. LVM-VDO を作成します。

    # lvcreate --type vdo \
               --name vdo1 \
               --size 1T \
               --virtualsize 10T \
               vg-name
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    1T を物理サイズに置き換えます。物理サイズが 16 TiB を超える場合は、以下のオプションを指定して、ボリューム上のスラブサイズを 32 GiB に増やします。

    --vdosettings 'vdo_slab_size_mb=32768'
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    物理サイズが 16 TiB を超える場合にデフォルトのスラブサイズ 2 GiB を使用すると、lvcreate コマンドは次のエラーで失敗します。

    ERROR - vdoformat: formatVDO failed on '/dev/device': VDO Status: Exceeds maximum number of slabs supported
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    10T を LVM-VDO が提供する論理ストレージに置き換えます。

    vg-name を LVM-VDO を配置する既存の LVM ボリュームグループの名前に置き換えます。

    重要

    LVM-VDO ボリュームの作成に失敗した場合は、lvremove vg-name を使用してボリュームを削除します。失敗の理由によっては、2 つの強制オプション (-ff) を追加する必要もあります。

  2. LVM-VDO 上にファイルシステムを作成します。

    • XFS ファイルシステムの場合:

      # mkfs.xfs -K /dev/vg-name/vdo-name
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    • ext4 ファイルシステムの場合:

      # mkfs.ext4 -E nodiscard /dev/vg-name/vdo-name
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  3. LVM-VDO ボリュームにファイルシステムをマウントします。

    • ファイルシステムを永続的にマウントするには、/etc/fstab ファイルに次の行を追加します。

      /dev/vg-name/vdo-name mount-point <file-system-type> defaults 0 0
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      <file-system-type> を xfsext4 などのファイルシステムに置き換えます。

    • ファイルシステムを手動でマウントするには、mount コマンドを使用します。

      # mount /dev/vg-name/vdo-name mount-point
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LVM-VDO ボリュームが、iSCSI などのネットワークを必要とするブロックデバイスに配置されている場合は、_netdev マウントオプションを追加します。iSCSI や、ネットワークを必要とするその他のブロックデバイスの _netdev マウントオプションに関する情報は、systemd.mount(5) の man ページを参照してください。

検証

  • LVM-VDO ボリュームが作成されたことを確認します。

    # lvs
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