2.3. システムブートで VDO ボリュームを自動的に起動
VDO ボリュームを設定し、システムの起動時に自動的に起動するようにします。自動起動を無効にすることもできます。
2.3.1. 起動して有効にした VDO ボリューム
システムの起動時に、vdo
systemd
ユニットは、有効 に設定されている VDO デバイスをすべて自動的に 起動 します。
vdo
パッケージをインストールすると、vdo
systemd
ユニットがインストールされ、デフォルトで有効になっています。このユニットは、システム起動時に vdo start --all
コマンドを自動的に実行して、有効になっている VDO ボリュームをすべて起動します。
--activate=disabled
オプションを vdo create
コマンドに指定することで、自動的に起動しない VDO ボリュームを作成できます。
開始順序
システムによっては、LVM ボリュームを、VDO ボリュームの上または下の両方に配置できるものがあります。このようなシステムでは、適切な順序でサービスを開始する必要があります。
- 下層の LVM を最初に起動する必要があります。大概のシステムでは、LVM パッケージがインストールされていれば、この層が起動するように自動的に設定されます。
-
次に、
vdo
systemd
ユニットを起動する必要があります。 - 最後に、稼働している VDO の上にある LVM ボリュームやその他のサービスを実行するために、その他のスクリプトを実行する必要があります。
ボリュームの停止にかかる時間
VDO ボリュームの停止にかかる時間は、ストレージデバイスの速度と、ボリュームへの書き込みが必要なデータ量により異なります。
- ボリュームは、UDS インデックスの 1GiB ごとに、約 1 GiB のデータを常に書き込みます。
- ボリュームはブロックマップキャッシュのサイズと、スラブごとに最大 8MiB のデータ量を書き込みます。
- ボリュームは、未処理のすべての IO 要求の処理を終了する必要があります。
2.3.2. VDO ボリュームの有効化
この手順では、VDO ボリュームを有効にして、自動的に開始できるようにします。
手順
特定のボリュームを有効にするには、以下のコマンドを実行します。
# vdo activate --name=my-vdo
すべてのボリュームを有効にするには、以下のコマンドを実行します。
# vdo activate --all
関連情報
-
man ページの
vdo(8)
2.3.3. VDO ボリュームの無効化
この手順では、VDO ボリュームを無効にして、自動的に起動しないようにします。
手順
特定のボリュームを無効にするには、以下のコマンドを実行します。
# vdo deactivate --name=my-vdo
すべてのボリュームを無効にするには、以下のコマンドを実行します。
# vdo deactivate --all
関連情報
-
man ページの
vdo(8)