4.5. macOS で起動可能な USB デバイスの作成
起動可能な USB デバイスを作成し、それを使用して他のマシンに Red Hat Enterprise Linux をインストールできます。起動可能な USB ドライブを作成すると、USB ドライブに以前保存されたデータがすべて警告なしに上書きされます。データをバックアップするか、空のフラッシュドライブを使用してください。起動可能な USB ドライブは、データの保存には使用できません。
前提条件
- Product Downloads ページからフルインストール DVD ISO または最小インストールブート ISO イメージをダウンロードした。
- ISO イメージに十分な容量の USB フラッシュドライブがある。必要なサイズはさまざまです。
手順
- USB フラッシュドライブをシステムに接続します。
diskutil list
コマンドでデバイスパスを特定します。デバイスパスの形式は/dev/disknumber
です。number
はディスクの数になります。ディスク番号は、0 から始まります。通常、disk0
は OS X リカバリーディスク、disk1
はメインの OS X インストールになります。以下の例では、disk2
が USB デバイスです。$ diskutil list /dev/disk0 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: GUID_partition_scheme *500.3 GB disk0 1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1 2: Apple_CoreStorage 400.0 GB disk0s2 3: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s3 4: Apple_CoreStorage 98.8 GB disk0s4 5: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s5 /dev/disk1 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: Apple_HFS YosemiteHD *399.6 GB disk1 Logical Volume on disk0s1 8A142795-8036-48DF-9FC5-84506DFBB7B2 Unlocked Encrypted /dev/disk2 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: FDisk_partition_scheme *8.1 GB disk2 1: Windows_NTFS SanDisk USB 8.1 GB disk2s1
- NAME、TYPE、および SIZE の列をフラッシュドライブと比較し、USB フラッシュドライブを特定します。たとえば、NAME は、Finder ツールのフラッシュドライブアイコンのタイトルになります。この値は、フラッシュドライブの情報パネルの値と比較することもできます。
フラッシュドライブのファイルシステムボリュームをアンマウントします。
$ diskutil unmountDisk /dev/disknumber Unmount of all volumes on disknumber was successful
コマンドが完了すると、デスクトップからフラッシュドライブのアイコンが消えます。アイコンが消えない場合は、誤ったディスクを選択した可能性があります。誤ってシステムディスクのマウントを解除しようとすると、failed to unmount エラーが返されます。
ISO イメージをフラッシュドライブに書き込みます。
# sudo dd if=/path/to/image.iso of=/dev/rdisknumber
macOS では、ブロック (
/dev/disk*
) とキャラクターデバイス (/dev/rdisk*
) の両方のファイルが各ストレージデバイスに提供されます。/dev/rdisknumber
キャラクターデバイスにイメージを書き込む方が、/dev/disknumber
ブロックデバイスに書き込むよりも高速です。たとえば、
/Users/user_name/Downloads/rhel-8-x86_64-boot.iso
ファイルを/dev/rdisk2
デバイスに書き込むには、以下のコマンドを実行します。# sudo dd if=/Users/user_name/Downloads/rhel-8-x86_64-boot.iso of=/dev/rdisk2
-
dd
コマンドがデバイスへのイメージの書き込みを終了するのを待ちます。データ転送が完了すると、# プロンプトが表示されます。プロンプトが表示されたら、root アカウントからログアウトして、USB ドライブを取り外します。これで USB ドライブを起動デバイスとして使用する準備が整いました。
関連情報
- システムの目的の設定
- ISO for RHEL 8/9 Server or Workstation (Red Hat ナレッジベース)