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C.3. コンソール起動オプション

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このセクションでは、コンソール、モニターディスプレイ、およびキーボードの起動オプションを設定する方法を説明します。

console=
console= オプションを使用して、プライマリーコンソールとして使用するデバイスを指定します。たとえば、最初のシリアルポートでコンソールを使用するには、console=ttyS0 を使用します。console= 引数を使用する場合、インストールはテキスト UI から始まります。console= オプションを複数回使用する必要がある場合は、指定したすべてのコンソールにブートメッセージが表示されます。ただし、インストールプログラムは、最後に指定されたコンソールのみを使用します。たとえば、console=ttyS0 console=ttyS1 と指定すると、インストールプログラムでは ttyS1 が使用されます。
inst.lang=
inst.lang= オプションを使用して、インストール時に使用する言語を設定します。ロケールのリストを表示するには、コマンド locale -a | grep _ または localectl list-locales | grep _ コマンドを実行します。
inst.singlelang
inst.singlelang を指定して単一の言語モードでインストールを行うと、そのインストール言語と言語サポート設定に対する対話オプションを利用できません。inst.lang 起動オプションまたは lang キックスタートコマンドを使用して言語を指定すると、オプションが指定されます。言語を指定しないと、インストールプログラムのロケールはデフォルトで en_US.UTF-8 となります。
inst.geoloc=

インストールプログラムで、地理位置情報の使用方法を設定するには、inst.geoloc= オプションを使用します。地理位置情報は、言語およびタイムゾーンの事前設定に使用され、inst.geoloc=value 構文を使用します。value には、以下のいずれかのパラメーターを使用します。

  • 地理位置情報の無効化: inst.geoloc=0
  • Fedora GeoIP API (inst.geoloc=provider_fedora_geoip) の使用。
  • Hostip.info GeoIP API (inst.geoloc=provider_hostip) の使用。

    inst.geoloc= オプションを指定しない場合、デフォルトのオプションは provider_fedora_geoip です。

inst.keymap=
inst.keymap= オプションを使用して、インストールに使用するキーボードレイアウトを指定します。
inst.cmdline
inst.cmdline オプションを使用して、インストールプログラムをコマンドラインモードで強制的に実行します。このモードでは対話が使用できないため、キックスタートファイルまたはコマンドラインですべてのオプションを指定する必要があります。
inst.graphical
インストールプログラムをグラフィカルモードで強制的に実行するには、inst.graphical オプションを使用します。グラフィカルモードがデフォルトです。
inst.text
inst.text オプションを使用して、グラフィカルモードではなく、テキストモードでインストールプログラムを強制的に実行します。
inst.noninteractive
inst.noninteractive 起動オプションを使用して、非対話モードでインストールプログラムを実行します。非対話型モード (および inst.noninteractive) では、ユーザーとの対話は許可されていません。グラフィカルまたはテキストインストールで inst.nointeractive オプションを使用できます。inst.noninteractive オプションをテキストモードで使用すると、inst.cmdline オプションと同じように動作します。
inst.resolution=
inst.resolution= オプションを使用して、グラフィカルモードで、画面の解像度を指定します。形式は NxM です。N は画面の幅で、M は画面の高さ (ピクセル単位) です。推奨される解像度は 1024x768 です。
inst.vnc
inst.vnc オプションを使用して、Virtual Network Computing (VNC) を使用したグラフィカルインストールを実行します。インストールプログラムと対話するには VNC クライアントアプリケーションを使用する必要があります。VNC 共有を有効にすると、複数のクライアントに接続できます。VNC を使用してインストールしたシステムは、テキストモードで起動します。
inst.vncpassword=
inst.vncpassword= オプションを使用して、インストールプログラムが使用する VNC サーバーにパスワードを設定します。
inst.vncconnect=
inst.vncconnect= オプションを使用して、指定されたホストの場所にあるリスニング VNC クライアントに接続します (例: inst.vncconnect=<host>[:<port>])。デフォルトのポートは 5900 です。このオプションを使用するには、コマンド vncviewer -listen を入力します。
inst.xdriver=
inst.xdriver= オプションを使用して、インストール時およびインストール済みシステムで使用される X ドライバーの名前を指定します。
inst.usefbx
inst.usefbx オプションを使用して、ハードウェア固有のドライバーではなく、フレームバッファー X ドライバーを使用するようにインストールプログラムに要求します。このオプションは、inst.xdriver=fbdev オプションと同等です。
modprobe.blacklist=

modprobe.blacklist= オプションを使用して、1 つ以上のドライバーを拒否リストに追加するか、完全に無効にします。このオプションを使用して無効にしたドライバー (mods) は、インストールの開始時にロードできません。インストールが完了すると、インストールされたシステムはこれらの設定を保持します。拒否リストに指定したドライバーのリストは、/etc/modprobe.d/ ディレクトリーにあります。複数のドライバーを無効にするには、コンマ区切りリストを使用します。以下に例を示します。

modprobe.blacklist=ahci,firewire_ohci
注記

modprobe.blacklist は、さまざまなコマンドラインオプションと組み合わせて使用できます。たとえば、既存のドライバーの更新バージョンがドライバー更新ディスクから確実に読み込まれるようにするには、inst.dd オプションを使用します。

modprobe.blacklist=virtio_blk
inst.xtimeout=
inst.xtimeout= オプションを使用して、X サーバーの起動のタイムアウトを秒単位で指定します。
inst.sshd

インストール時に、SSH を使用してシステムに接続し、インストールの進捗を監視できるように、inst.sshd オプションを使用して、sshd サービスを開始します。SSH の詳細は、システムの ssh(1) man ページを参照してください。デフォルトでは、sshd オプションは、64 ビットの IBM Z アーキテクチャーでのみ自動的に起動します。その他のアーキテクチャーでは、sshd は、inst.sshd オプションを使用しない限り起動しません。

注記

インストール中に、root アカウントにはデフォルトでパスワードが設定されていません。キックスタートコマンド sshpw を使用して、インストール時に root パスワードを設定できます。

inst.kdump_addon=
インストールプログラムで Kdump 設定画面 (アドオン) を有効または無効にするには、inst.kdump_addon= オプションを使用します。この画面はデフォルトで有効になっているため、無効にする場合は inst.kdump_addon=off を使用します。アドオンを無効にすると、グラフィカルおよびテキストベースのインターフェイスと、キックスタートコマンド %addon com_redhat_kdump の両方で Kdump 画面が無効になります。
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