1.2. システムの仕様
Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムはシステムのハードウェアを自動的に検出してインストールするため、特定のシステム情報を提供する必要はありません。ただし、特定の Red Hat Enterprise Linux インストールシナリオでは、将来の参照用にシステム仕様を記録しておくことを推奨します。次のようなシナリオになります。
カスタマイズしたパーティションレイアウトで RHEL をインストール
記録: システムに接続されているディスクのモデル番号、サイズ、タイプ、およびインターフェイス。たとえば、SATA0 上には Seagate 製 ST3320613AS (320 GB)、SATA1 上には Western Digital WD7500AAKS (750 GB) です。
既存のシステムに、追加のオペレーティングシステムとして RHEL をインストール
レコード - システムで使用するパーティション。この情報には、ファイルシステムの種類、デバイスノード名、ファイルシステムのラベル、およびサイズを記載でき、パーティションを作成する際に特定のパーティションを識別できます。オペレーティングシステムの 1 つが Unix オペレーティングシステムの場合、Red Hat Enterprise Linux はデバイス名を異なる方法で報告することがあります。追加の情報は、mount コマンド、blkid コマンドを実行して表示するか、/etc/fstab ファイルを参照してください。
複数のオペレーティングシステムがインストールされている場合、Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムはそのオペレーティングシステムを自動的に検出して、それを起動するようにブートローダーを設定しようとします。追加のオペレーティングシステムが自動的に検出されない場合は、手動で設定できます。
ローカルディスク上のイメージから RHEL をインストールする
レコード: イメージを保持するディスクとディレクトリー。
ネットワーク経由で RHEL のインストール
ネットワークを手動で設定する必要がある場合、つまり DHCP を使用しない場合です。
レコード:
- IP アドレス
- ネットマスク
- ゲートウェイの IP アドレス
- (必要に応じて) サーバーの IP アドレス
ネットワーク要件が不明な場合は、ネットワーク管理者に連絡してください。
iSCSI ターゲットへの RHEL のインストール
レコード - iSCSI ターゲットの場所ネットワークに応じて、CHAP ユーザー名とパスワードと、リバースの CHAP ユーザー名とパスワードが必要になる場合があります。
ドメインに含まれるシステムへの RHEL のインストール
ドメイン名が DHCP サーバーにより提供されることを確認してください。提供されない場合は、インストール中にドメイン名を入力する必要があります。