5.4. IdM CLI でのユーザーオブジェクトクラスの変更


この手順では、Identity Management (IdM) CLI を使用して、将来の IdM ユーザーエントリー用にユーザーオブジェクトクラスを変更する方法について説明します。結果として、将来のユーザーエントリーは、現在のグループエントリーとは異なる属性を持つことになります。

前提条件

  • brace expansion 機能を有効にした。

    # set -o braceexpand
  • IdM 管理者としてログインしている。

手順

  • ipa config-mod コマンドを使用して、現在のスキーマを変更します。たとえば、将来のユーザーエントリーに top および mailRecipient オブジェクトクラスを追加するには、次のコマンドを実行します。

    [bjensen@server ~]$ ipa config-mod --userobjectclasses={person,organizationalperson,inetorgperson,inetuser,posixaccount,krbprincipalaux,krbticketpolicyaux,ipaobject,ipasshuser,mepOriginEntry,top,mailRecipient}

    このコマンドは、IdM がネイティブに備えている 10 個のユーザーオブジェクトクラス すべてと、新しい 2 つのクラス (topmailRecipient) を追加します。

    重要

    config-mod コマンドで渡された情報によって、以前の値が上書きされます。IdM に必要なユーザーオブジェクトクラスが含まれていないと、後でユーザーエントリーを追加しようとしたときに、オブジェクトクラス違反で失敗します。

    注記

    または、ipa config-mod --addattr ipauserobjectclasses=<user object class> コマンドを使用してユーザーオブジェクトクラスを追加することもできます。この方法であれば、リスト内の IdM ネイティブクラスを忘れるリスクがなくなります。たとえば、現在の設定を上書きせずに mailRecipient ユーザーオブジェクトクラスを追加するには、ipa config-mod --addattr ipauserobjectclasses=mailRecipient と入力します。同様に、mailRecipient オブジェクトクラスのみを削除するには、ipa config-mod --delattr ipauserobjectclasses=mailRecipient と入力します。

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