3.12. 破損したリースデータベースの復元
DHCP サーバーが、リースデータベースに関連するエラー (Corrupt lease file - possible data loss!
など) をログに記録すると、dhcpd
サービスが作成するコピーからリースデータベースを復元できます。このコピーには、データベースの最新のステータスが反映されない場合があることに注意してください。
リースデータベースをバックアップに置き換えるのではなく削除すると、現在割り当てられているリースに関する情報がすべて失われます。その結果、DHCP サーバーは、他のホストに割り当てられていて、まだ期限が切れていないクライアントにリースを割り当てることができます。これにより IP の競合が発生します。
DHCPv4、DHCPv6、またはその両方のデータベースを復元するかどうかに応じて、以下の手順を参照してください。
前提条件
-
root
ユーザーとしてログインしている。 - リースデータベースが破損している。
手順
DHCPv4 リースデータベースの復元:
dhcpd
サービスを停止します。# systemctl stop dhcpd
破損したリースデータベースの名前を変更します。
# mv /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases.corrupt
リースデータベースを更新する際に作成される
dhcp
サービスのリースデータベースのコピーを復元します。# cp -p /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~ /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases
重要リースデータベースの最新のバックアップがある場合には、代わりにこのバックアップを復元します。
dhcpd
サービスを開始します。# systemctl start dhcpd
DHCPv6 リースデータベースの復元:
dhcpd6
サービスを停止します。# systemctl stop dhcpd6
破損したリースデータベースの名前を変更します。
# mv /var/lib/dhcpd/dhcpd6.leases /var/lib/dhcpd/dhcpd6.leases.corrupt
リースデータベースを更新する際に作成される
dhcp
サービスのリースデータベースのコピーを復元します。# cp -p /var/lib/dhcpd/dhcpd6.leases~ /var/lib/dhcpd/dhcpd6.leases
重要リースデータベースの最新のバックアップがある場合には、代わりにこのバックアップを復元します。
dhcpd6
サービスを起動します。# systemctl start dhcpd6
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