7.3. IdMDirectory Server でデータベースとエントリーキャッシュの自動サイズ調整を再度有効にする


重要

パフォーマンスを最適化するには、組み込みキャッシュの自動サイジング機能を使用します。キャッシュサイズは手動で設定しないでください。

デフォルトでは、IdM Directory Server は、データベースキャッシュとエントリーキャッシュに最適なサイズを自動的に判断します。自動サイズ調整は、空きメモリーの一部だけを残し、インスタンスの起動時にサーバーのハードウェアリソースに基づいて、出たベースおよびエントリー両方のキャッシュのサイズを最適化します。

以下の手順を使用して、カスタムのデータベースキャッシュおよびエントリーキャッシュの値を元に戻し、キャッシュの自動サイズ調整機能をデフォルト値に戻します。

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表7.3 nsslapd-cache-autosize 属性値

nsslapd-cache-autosize

この設定では、データベースおよびエントリーキャッシュの自動サイズ調整に割り当てる空きメモリー容量を制御します。値が 0 の場合は、自動サイズ調整が無効になります。

デフォルト値

10 (空きメモリーの 10%)

有効な範囲

0 - 100

エントリー DN の場所

cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config

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表7.4 nsslapd-cache-autosize-split 属性値

nsslapd-cache-autosize-split

この値は、nsslapd-cache-autosize で決定する空きメモリーの割合を設定します。この値は、データベースキャッシュに使用されます。残りのメモリーはエントリーキャッシュに使用されます。

デフォルト値

25 (データベースキャッシュに 25%、エントリーキャッシュに 60%)

有効な範囲

0 - 100

エントリー DN の場所

cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config

前提条件

  • 以前にデータベースおよびエントリーキャッシュの自動調整を無効にしている。

手順

  1. Directory Server を停止します。

    [root@server ~]# systemctl stop dirsrv.target
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  2. さらに変更を加える前に、/etc/dirsrv/slapd-<instance_name>/dse.ldif ファイルをバックアップします。

    [root@server ~]# cp /etc/dirsrv/slapd-<instance_name>/dse.ldif \ /etc/dirsrv/slapd-<instance_name>/dse.ldif.bak.$(date "+%F_%H-%M-%S")
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  3. /etc/dirsrv/slapd-<instance_name>/dse.ldif ファイルを編集します。

    1. データベースおよびエントリーキャッシュに使用する空きシステムメモリーの割合を、デフォルトの空きメモリー 10% に戻します。

      nsslapd-cache-autosize: 10
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    2. データベースキャッシュのシステムメモリーから使用する割合をデフォルトの 25% に設定します。

      nsslapd-cache-autosize-split: 25
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  4. /etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif ファイルへの変更を保存します。
  5. Directory Server を起動します。

    [root@server ~]# systemctl start dirsrv.target
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検証

  • nsslapd-cache-autosize および nsslapd-cache-autosize-split 属性の値を表示して、任意の値に設定されていることを確認します。

    [root@server ~]# ldapsearch -D "cn=Directory Manager" -w <directory_manager_password> -b "cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config" | grep nsslapd-cache-autosize nsslapd-cache-autosize: *10
    nsslapd-cache-autosize-split: 25
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