第10章 トラブルシューティング
RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレードのトラブルシューティングには、以下のヒントを参照してください。
10.1. トラブルシューティングのリソース
以下のトラブルシューティングリソースを参照してください。
コンソールの出力
デフォルトでは、Leapp
ユーティリティーにより、エラーおよび重要なログレベルメッセージのみがコンソールに出力されます。ログレベルを変更するには、leapp upgrade
コマンドで --verbose
オプションまたは --debug
オプションを使用します。
-
verbose モードでは、
Leapp
により情報、警告、エラー、および重要なメッセージが出力されます。 -
debug モードでは、
Leapp
によりデバッグ、情報、警告、エラー、および重要なメッセージを出力します。
ログ
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/var/log/leapp/leapp-upgrade.log
ファイルには、initramfs フェーズで見つかった問題が記載されます。 -
/var/log/leapp/dnf-debugdata/
ディレクトリーには、トランザクションのデバッグデータが含まれます。このディレクトリーは、leapp upgrade
コマンドに--debug
オプションを使用して実行した場合に限り表示されます。 -
/var/log/leapp/answerfile
には、Leapp
による回答が必要な質問が含まれています。 -
journalctl
ユーティリティーでは、すべてのログが出力されます。
レポート
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/var/log/leapp/leapp-report.txt
ファイルには、アップグレード前のフェーズで見つかった問題が記載されます。レポートは、Web コンソールでも利用できます。アップグレードの可能性と、Web コンソールで自動修復の適用 を参照してください。 -
/var/log/leapp/leapp-report.json
ファイルには、マシンが判読可能な形式でアップグレード前のフェーズで見つかった問題が記載され、カスタムスクリプトを使用してレポートを処理することができます。詳細は Red Hat Enterprise Linux のアップグレード前のレポートワークフローの自動化 を参照してください。