4.8. IdM クライアントが同じ場所にある IdM サーバーを使用するように設定する手順
Identity Management (IdM) サーバーは、IdM Web UI を使用した DNS の場所への IdM サーバーの割り当て で説明されているように、DNS の場所に割り当てます。これで、IdM サーバーと同じ場所にある DNS サーバーを使用するようにクライアントを設定できます。
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DHCP
サーバーが DNS サーバーの IP アドレスをクライアントに割り当てる場合は、DHCP
サービスを設定します。DHCP
サービスで DNS サーバーを割り当てる方法は、DHCP
サービスのドキュメントを参照してください。 -
クライアントに
DHCP
サーバーから DNS サーバーの IP アドレスが割り当てられない場合は、クライアントのネットワーク設定で IP を手動で設定します。Red Hat Enterprise Linux でネットワークを設定する方法は、Red Hat Enterprise Linux ネットワークガイドの ネットワー接続の設定 セクションを参照してください。
別のロケーションに割り当てられた DNS サーバーを使用するようにクライアントを設定すると、クライアントは両方の場所にある IdM サーバーに接続します。
例4.3 クライアントの場所により変化するネームサーバーエントリー
以下の例は、場所が異なるクライアントの /etc/resolv.conf
ファイルにあるさまざまなネームサーバーエントリーを示しています。
プラハのクライアント:
nameserver 10.10.0.1 nameserver 10.10.0.2
パリのクライアント:
nameserver 10.50.0.1 nameserver 10.50.0.3
オスロのクライアント:
nameserver 10.30.0.1
ベルリンのクライアント:
nameserver 10.30.0.1
各 DNS サーバーが IdM の場所に割り当てられている場合に、クライアントはその場所にある IdM サーバーを使用します。