Red Hat OpenStack Platform での Red Hat High Availability クラスターの設定
RHOSP インスタンスでの HA クラスターおよびクラスターリソースのインストールと設定
概要
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第1章 はじめに リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat High Availability Add-On を使用して、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) インスタンスで Red Hat High Availability (HA) クラスターを設定できます。これには、必要なパッケージおよびエージェントのインストール、基本的なクラスターの設定、フェンシングリソースの設定、および HA クラスターリソースの設定が必要になります。
RHOSP ドキュメントについては、Red Hat OpenStack Platform の製品ドキュメント を参照してください。
RHEL High Availability クラスターでの RHOSP インスタンスを使用する場合に適用される Red Hat のポリシー、要件、および制限は、Support Policies for RHEL High Availability Clusters - OpenStack Virtual Machines as Cluster Members を参照してください。
第2章 HA インスタンスの RHOSP サーバーグループ設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHOSP HA クラスターノードインスタンスを作成する前に、インスタンスサーバーグループを作成します。アフィニティーポリシーでインスタンスをグループ化します。複数のクラスターを設定する場合は、クラスターごとに 1 つのサーバーグループのみがあることを確認してください。
サーバーグループに設定したアフィニティーポリシーは、ハイパーバイザーに障害が発生した場合にクラスターが機能し続けるかどうかを判断できます。
デフォルトのアフィニティーポリシーは affinity です。このアフィニティーポリシーを使用すると、すべてのクラスターノードを同じ RHOSP ハイパーバイザーに作成できます。この場合、ハイパーバイザーに障害が発生すると、クラスター全体に障害が発生します。このため、anti-affinity または soft-anti-affinity のサーバーグループにアフィニティーポリシーを設定します。
-
anti-affinityのアフィニティーポリシーでは、サーバーグループは、コンピュートノードごとに 1 つのクラスターノードのみを許可します。コンピュートノードよりも多くのクラスターノードを作成しようとすると、エラーが発生します。この設定は、RHOSP ハイパーバイザーの障害に対して最高レベルの保護を提供しますが、大規模なクラスターをデプロイするには、利用可能なリソースよりも多くのリソースが必要になる場合があります。 -
soft-anti-affinityのアフィニティーポリシーを使用すると、サーバーグループは、すべてのコンピュートノードにできるだけ均等にクラスターノードを分散します。これは、anti-affinityポリシーよりもハイパーバイザーの障害に対する保護が低くなりますが、affinityのアフィニティーポリシーよりも高いレベルの高可用性を提供します。
デプロイメントのサーバーグループアフィニティーポリシーを決定する際には、次のクラスターコンポーネントを考慮して、クラスターのニーズと使用可能なリソースのバランスを取る必要があります。
- クラスター内のノード数
- 利用可能な RHOSP コンピュートノード数
- クラスタークォーラムがクラスターオペレーションを維持するために必要なノード数
アフィニティーとインスタンスサーバーグループの作成に関する詳細は、Compute スケジューラーのフィルター と コマンドラインインターフェイスリファレンス を参照してください。
第3章 高可用性および RHOSP パッケージとエージェントのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) に Red Hat High Availability クラスターの設定に必要なパッケージをインストールします。クラスターメンバーとして使用する各ノードにパッケージをインストールする必要があります。
前提条件
- HA インスタンスの RHOSP サーバーグループ設定 で設定され、説明されているように、HA クラスターノードとして使用する RHOSP インスタンスのサーバーグループがある。
各 HA クラスターノードの RHOSP インスタンスがある。
- インスタンスはサーバーグループのメンバー
- インスタンスは、RHEL 9.1 以降を実行するノードとして設定
手順
RHEL HA リポジトリーと RHOSP ツールチャネルを有効にします。
subscription-manager repos --enable=rhel-9-for-x86_64-highavailability-rpms subscription-manager repos --enable=openstack-17-tools-for-rhel-9-x86_64-rpms
# subscription-manager repos --enable=rhel-9-for-x86_64-highavailability-rpms # subscription-manager repos --enable=openstack-17-tools-for-rhel-9-x86_64-rpmsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Red Hat High Availability Add-On ソフトウェアパッケージを、RHOSP クラスターリソースエージェントおよび RHOSP フェンスエージェントに必要なパッケージと共にインストールします。
dnf install pcs pacemaker python3-openstackclient python3-novaclient fence-agents-openstack
# dnf install pcs pacemaker python3-openstackclient python3-novaclient fence-agents-openstackCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 各ノードに
pcsおよびpacemakerパッケージをインストールすると、pcs管理アカウントであるユーザーhaclusterが作成されます。すべてのクラスターノードのhaclusterユーザーのパスワードを作成します。すべてのノードで同じパスワードを使用すると、クラスター管理が簡素化されます。passwd hacluster
# passwd haclusterCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow firewalld.serviceがインストールされている場合は、RHEL ファイアウォールに高可用性サービスを追加します。firewall-cmd --permanent --add-service=high-availability firewall-cmd --add-service=high-availability
# firewall-cmd --permanent --add-service=high-availability # firewall-cmd --add-service=high-availabilityCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow pcsサービスを起動し、システムの起動時に開始できるようにします。systemctl start pcsd.service systemctl enable pcsd.service
# systemctl start pcsd.service # systemctl enable pcsd.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow pcsサービスが実行されていることを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
/etc/hostsファイルを編集して、RHEL ホスト名と内部 IP アドレスを追加します。/etc/hostsの詳細は、Red Hat ナレッジベースのソリューション記事 How should the /etc/hosts file be set up on RHEL cluster nodes? を参照してください。
第4章 RHOSP の認証方法のセットアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
高可用性フェンスエージェントとリソースエージェントは、RHOSP との通信に 3 つの認証方法をサポートしています。
-
clouds.yaml設定ファイルを使用した認証 - OpenRC 環境スクリプトによる認証
-
Pacemaker による
usernameとパスワードを使用した認証
クラスターに使用する認証方法が決定したら、フェンシングまたはクラスターリソースを作成するときに適切な認証パラメーターを指定します。
4.1. clouds.yaml ファイルを使用した RHOSP での認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
認証に clouds.yaml ファイルを使用するこのドキュメントの手順は、この手順で示した clouds.yaml ファイルを使用します。この手順では、このファイルで定義されているように、cloud= parameter に ha-example を指定します。
手順
クラスターの一部となる各ノードで、以下の例のように
clouds.yamlファイルを作成します。clouds.yamlファイルの作成に関する詳細は、ユーザーおよびアイデンティティー管理ガイド を参照してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の基本的な RHOSP コマンドを使用して、認証が成功し、RHOSP API にアクセスできるかどうかをテストします。
ha-exampleを、作成したclouds.yamlファイルで指定したクラウドの名前に置き換えます。このコマンドでサーバーの一覧が表示されない場合は、RHOSP 管理者に連絡してください。openstack --os-cloud=ha-example server list
$ openstack --os-cloud=ha-example server listCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - クラスターリソースやフェンシングリソースを作成する際にクラウドパラメーターを指定します。
4.2. OpenRC 環境スクリプトを使用した RHOSP での認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenRC 環境スクリプトを使用して RHOSP で認証するには、次の手順を実行します。
手順
- クラスターの一部となる各ノードで、OpenRC 環境スクリプトを設定します。OpenRC 環境スクリプトの作成に関する詳細は、Set environment variables using the OpenStack RC file を参照してください。
次の基本的な RHOSP コマンドを使用して、認証が成功し、RHOSP API にアクセスできるかどうかをテストします。このコマンドでサーバーの一覧が表示されない場合は、RHOSP 管理者に連絡してください。
openstack server list
$ openstack server listCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
クラスターリソースまたはフェンシングリソースを作成する際に、
openrcパラメーターを指定します。
4.3. username とパスワードを使用した RHOSP での認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
username とパスワードを使用して RHOSP で認証するには、リソースを作成するときにクラスターリソースまたはフェンシングリソースの username、password、および auth_url パラメーターを指定します。RHOSP 設定によっては、追加の認証パラメーターが必要になる場合があります。使用する認証パラメーターは、RHOSP 管理者によって提供されます。
第5章 Red Hat OpenStack Platform での基本クラスターの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この手順では、フェンシングやリソースが設定されていない RHOSP プラットフォーム上に高可用性クラスターを作成します。
前提条件
- RHOSP インスタンスが各 HA クラスターノードに設定されている。
- HAcluster ノードが RHEL 9.1 以降を実行している。
- 高可用性および RHOSP パッケージとエージェントのインストール の説明のように、各ノードにインストールされた高可用性および RHOSP パッケージがある。
手順
クラスターノードのいずれかで以下のコマンドを実行し、
pcsユーザーhaclusterを認証します。クラスターの各ノードの名前を指定します。この例では、クラスターのノードはnode01、node02およびnode03です。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターを作成します。この例では、クラスターの名前は
newclusterです。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
クラスターを有効にします。
pcs cluster enable --all
[root@node01 ~]# pcs cluster enable --all node01: Cluster Enabled node02: Cluster Enabled node03: Cluster EnabledCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターを起動します。コマンドの出力は、クラスターが各ノードで起動したかどうかを示します。
pcs cluster start --all
[root@node01 ~]# pcs cluster start --all node02: Starting Cluster… node03: Starting Cluster… node01: Starting Cluster...Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第6章 Red Hat OpenStack Platform における HA クラスターのフェンシングの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
フェンシング設定により、HA クラスターで誤動作しているノードが自動的に分離されます。これにより、ノードがクラスターのリソースを消費したり、クラスターの機能が損なわれたりすることを防ぎます。
fence_openstack フェンスエージェントを使用して、RHOSP 上の HA クラスターのフェンスデバイスを設定します。RHOSP フェンスエージェントのオプションを表示するには、次のコマンドを使用します。
pcs stonith describe fence_openstack
# pcs stonith describe fence_openstack
前提条件
- RHOSP で実行されている設定済みの HA クラスターがある。
- RHOSP の認証方法のセットアップ で説明されているように、クラスター設定に使用する RHOSP 認証方法を使用して、RHOSP API へアクセスできる。
クラスタープロパティー
stonith-enabledは、デフォルト値のtrueに設定されている。実稼働環境でフェンシングを無効にすることは適していないため、フェンシングが無効になっている場合は、Red Hat ではクラスターがサポートされないことに注意してください。以下のコマンドを実行して、フェンシングが開始されていることを確認します。pcs property config --all
# pcs property config --all Cluster Properties: . . . stonith-enabled: trueCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
クラスター内の任意のノードから次の手順を実行します。
クラスター内の各ノードの UUID を決定します。
次のコマンドは、
ha-exampleプロジェクト内のすべての RHOSP インスタンス名の完全なリストと、ヘデッィングIDのもと、その RHOSP インスタンスに関連付けられたクラスターノードの UUID を表示します。ノードのホスト名は RHOSP インスタンス名と一致しない場合があります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow pcmk_host_map parameterを使用してクラスター内の各ノードをそのノードの UUID にマップし、フェンシングデバイスを作成します。以下のフェンスデバイス作成コマンドの例では、それぞれ異なる認証方法を使用しています。次のコマンドは、認証用の
clouds.yaml設定ファイルを使用して、3 ノードクラスター用のfence_openstackフェンシングデバイスを作成します。cloud= parameterには、clouds.yaml` ファイルのクラウド名を指定します。pcs stonith create fenceopenstack fence_openstack pcmk_host_map="node01:4df08e9d-2fa6-4c04-9e66-36a6f002250e;node02:43ed5fe8-6cc7-4af0-8acd-a4fea293bc62;node03:6d86fa7d-b31f-4f8a-895e-b3558df9decb" power_timeout="240" pcmk_reboot_timeout="480" pcmk_reboot_retries="4" cloud="ha-example"
# pcs stonith create fenceopenstack fence_openstack pcmk_host_map="node01:4df08e9d-2fa6-4c04-9e66-36a6f002250e;node02:43ed5fe8-6cc7-4af0-8acd-a4fea293bc62;node03:6d86fa7d-b31f-4f8a-895e-b3558df9decb" power_timeout="240" pcmk_reboot_timeout="480" pcmk_reboot_retries="4" cloud="ha-example"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドは、認証用の OpenRC 環境スクリプトを使用して、
fence_openstackフェンシングデバイスを作成します。pcs stonith create fenceopenstack fence_openstack pcmk_host_map="node01:4df08e9d-2fa6-4c04-9e66-36a6f002250e;node02:43ed5fe8-6cc7-4af0-8acd-a4fea293bc62;node03:6d86fa7d-b31f-4f8a-895e-b3558df9decb" power_timeout="240" pcmk_reboot_timeout="480" pcmk_reboot_retries="4" openrc="/root/openrc"
# pcs stonith create fenceopenstack fence_openstack pcmk_host_map="node01:4df08e9d-2fa6-4c04-9e66-36a6f002250e;node02:43ed5fe8-6cc7-4af0-8acd-a4fea293bc62;node03:6d86fa7d-b31f-4f8a-895e-b3558df9decb" power_timeout="240" pcmk_reboot_timeout="480" pcmk_reboot_retries="4" openrc="/root/openrc"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドは、認証にユーザー名とパスワードを使用して、
fence_openstackフェンシングデバイスを作成します。username、password、project_name、およびauth_urlなどの認証パラメーターは、RHOSP 管理者によって提供されます。pcs stonith create fenceopenstack fence_openstack pcmk_host_map="node01:4df08e9d-2fa6-4c04-9e66-36a6f002250e;node02:43ed5fe8-6cc7-4af0-8acd-a4fea293bc62;node03:6d86fa7d-b31f-4f8a-895e-b3558df9decb" power_timeout="240" pcmk_reboot_timeout="480" pcmk_reboot_retries="4" username="XXX" password="XXX" project_name="rhelha" auth_url="XXX" user_domain_name="Default"
# pcs stonith create fenceopenstack fence_openstack pcmk_host_map="node01:4df08e9d-2fa6-4c04-9e66-36a6f002250e;node02:43ed5fe8-6cc7-4af0-8acd-a4fea293bc62;node03:6d86fa7d-b31f-4f8a-895e-b3558df9decb" power_timeout="240" pcmk_reboot_timeout="480" pcmk_reboot_retries="4" username="XXX" password="XXX" project_name="rhelha" auth_url="XXX" user_domain_name="Default"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
- 即時かつ完全なフェンシングを確実に行うために、すべてのクラスターノードで ACPI Soft-Off を無効にします。ACPI Soft-Off を無効にする方法については、統合フェンスデバイスで使用する ACPI の設定 を参照してください。
検証
クラスター内のいずれかのノードから、クラスター内の別のノードをフェンスし、クラスターのステータスを確認します。フェンスされたノードがオフラインの場合、フェンシング操作は成功しました。
[root@node01 ~] # pcs stonith fence node02 [root@node01 ~] # pcs status
[root@node01 ~] # pcs stonith fence node02 [root@node01 ~] # pcs statusCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow フェンシングしたノードを再起動し、ステータスをチェックして、ノードが起動したことを確認します。
[root@node01 ~] # pcs cluster start node02 [root@node01 ~] # pcs status
[root@node01 ~] # pcs cluster start node02 [root@node01 ~] # pcs statusCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第7章 Red Hat OpenStack Platform での HA クラスターリソースの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の表には、RHOSP 上の HA クラスターのリソースを設定するために使用する RHOSP 固有のリソースエージェントを記載しています。
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RHOSP 固有のリソースエージェントのサポートを提供します。 |
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仮想 IP アドレスリソースを設定します。 |
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Floating IP アドレスリソースを設定します。 |
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ブロックストレージリソースを設定します。 |
他のクラスターリソースを設定する場合は、標準の Pacemaker リソースエージェントを使用します。
7.1. Red Hat OpenStack Platform 上の HA クラスターでの openstack-info リソースの設定 (必須) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
fence_openstack フェンスエージェント以外の RHOSP 固有のリソースエージェントを実行するには、openstack-info リソースを設定する必要があります。
openstack-info リソースを作成するこの手順は、RHOSP 認証に clouds.yaml ファイルを使用します。
前提条件
- RHOSP で実行されている設定済みの HA クラスターがある。
- RHOSP の認証方法のセットアップ で説明されているように、クラスター設定に使用する RHOSP 認証方法を使用して、RHOSP API へアクセスできる。
手順
クラスター内の任意のノードから次の手順を実行します。
openstack-infoリソースエージェントのオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。pcs resource describe openstack-info
# pcs resource describe openstack-infoCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openstack-infoリソースをクローンリソースとして作成します。この例では、このリソースにもopenstack-infoという名前が付けられています。この例では、clouds.yaml設定ファイルを使用しており、cloud=パラメーターはclouds.yamlファイル内のクラウドの名前に設定されています。pcs resource create openstack-info openstack-info cloud="ha-example" clone
# pcs resource create openstack-info openstack-info cloud="ha-example" cloneCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターのステータスをチェックして、リソースが実行中であることを確認します。
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7.2. Red Hat Openstack Platform 上の HA クラスターにおける仮想 IP アドレスの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHOSP プラットフォーム上の HA クラスターの RHOSP 仮想 IP アドレスリソースを作成するこの手順は、RHOSP 認証に clouds.yaml ファイルを使用します。
RHOSP 仮想 IP リソースは、IPaddr2 クラスターリソースと連動して動作します。RHOSP 仮想 IP アドレスリソースを設定すると、リソースエージェントは、RHOSP インフラストラクチャーが仮想 IP アドレスをネットワーク上のクラスターノードに関連付けるようにします。これにより、IPaddr2 リソースがそのノードで機能できるようになります。
前提条件
- RHOSP で実行されている設定済みの HA クラスターがある。
- 仮想 IP アドレスとして使用するために割り当てられた IP アドレスがある。
- RHOSP の認証方法のセットアップ で説明されているように、クラスター設定に使用する RHOSP 認証方法を使用して、RHOSP API へアクセスできる。
手順
クラスター内の任意のノードから次の手順を実行します。
openstack-virtual-ipリソースエージェントのオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。pcs resource describe openstack-virtual-ip
# pcs resource describe openstack-virtual-ipCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、使用している仮想 IP アドレスのサブネット ID を確認します。この例では、仮想 IP アドレスは 172.16.0.119 です。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow RHOSP 仮想 IP アドレスリソースを作成します。
次のコマンドは、前の手順で決定したサブネット ID を指定して、IP アドレスが 172.16.0.119 の RHOSP 仮想 IP アドレスリソースを作成します。
pcs resource create ClusterIP-osp ocf:heartbeat:openstack-virtual-ip cloud=ha-example ip=172.16.0.119 subnet_id=723c5a77-156d-4c3b-b53c-ee73a4f75185
# pcs resource create ClusterIP-osp ocf:heartbeat:openstack-virtual-ip cloud=ha-example ip=172.16.0.119 subnet_id=723c5a77-156d-4c3b-b53c-ee73a4f75185Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 順序および場所の制約を設定します。
-
openstack-infoリソースが、仮想 IP アドレスリソースの前に起動することを確認します。 仮想 IP アドレスリソースが
openstack-infoリソースと同じノードで実行されていることを確認します。pcs constraint order start openstack-info-clone then ClusterIP-osp pcs constraint colocation add ClusterIP-osp with openstack-info-clone score=INFINITY
# pcs constraint order start openstack-info-clone then ClusterIP-osp Adding openstack-info-clone ClusterIP-osp (kind: Mandatory) (Options: first-action=start then-action=start) # pcs constraint colocation add ClusterIP-osp with openstack-info-clone score=INFINITYCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
仮想 IP アドレスの
IPaddr2リソースを作成します。pcs resource create ClusterIP ocf:heartbeat:IPaddr2 ip=172.16.0.119
# pcs resource create ClusterIP ocf:heartbeat:IPaddr2 ip=172.16.0.119Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openstack-virtual-ipリソースがIPaddr2リソースの前に起動し、IPaddr2リソースがopenstack-virtual-ipリソースと同じノードで実行されるように、順序と場所の制約を設定します。pcs constraint order start ClusterIP-osp then ClusterIP pcs constraint colocation add ClusterIP with ClusterIP-osp
# pcs constraint order start ClusterIP-osp then ClusterIP Adding ClusterIP-osp ClusterIP (kind: Mandatory) (Options: first-action=start then-action=start) # pcs constraint colocation add ClusterIP with ClusterIP-ospCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
リソース制約の設定を確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターのステータスをチェックして、リソースが実行されていることを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
7.3. Red Hat OpenStack Platform 上の HA クラスターにおけるフローティング IP アドレスの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の手順では、RHOSP で HA クラスターのフローティング IP アドレスリソースを作成します。この手順では、RHOSP 認証に clouds.yaml ファイルを使用します。
前提条件
- RHOSP で実行されている設定済みの HA クラスターがある。
- RHOSP 管理者によって割り当てられた、フローティング IP アドレスとして使用するパブリックネットワーク上の IP アドレスがある。
- RHOSP の認証方法のセットアップ で説明されているように、クラスター設定に使用する RHOSP 認証方法を使用して、RHOSP API へアクセスできる。
手順
クラスター内の任意のノードから次の手順を実行します。
openstack-floating-ipリソースエージェントのオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。pcs resource describe openstack-floating-ip
# pcs resource describe openstack-floating-ipCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow フローティング IP アドレスリソースの作成に使用するパブリックネットワーク上のアドレスのサブネット ID を見つけます。
パブリックネットワークは通常、デフォルトゲートウェイのあるネットワークです。次のコマンドを実行して、デフォルトゲートウェイアドレスを表示します。
route -n | grep ^0.0.0.0 | awk '{print $2}'# route -n | grep ^0.0.0.0 | awk '{print $2}' 172.16.0.1Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、パブリックネットワークのサブネット ID を見つけます。このコマンドは、ID とサブネットの見出しを含むテーブルを生成します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
リソースのパブリック IP アドレスとそのアドレスのサブネット ID を指定して、フローティング IP アドレスリソースを作成します。フローティング IP アドレスリソースを設定すると、リソースエージェントはパブリックネットワーク上に仮想 IP アドレスを設定し、それをクラスターノードに関連付けます。
pcs resource create float-ip openstack-floating-ip cloud="ha-example" ip_id="10.19.227.211" subnet_id="723c5a77-156d-4c3b-b53c-ee73a4f75185"
# pcs resource create float-ip openstack-floating-ip cloud="ha-example" ip_id="10.19.227.211" subnet_id="723c5a77-156d-4c3b-b53c-ee73a4f75185"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openstack-infoリソースがフローティング IP アドレスリソースの前に起動するように、順序の制約を設定します。pcs constraint order start openstack-info-clone then float-ip
# pcs constraint order start openstack-info-clone then float-ip Adding openstack-info-clone float-ip (kind: Mandatory) (Options: first-action=start then-action=startCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow フローティング IP アドレスリソースが
openstack-infoリソースと同じノードで実行されるように、場所の制約を設定します。pcs constraint colocation add float-ip with openstack-info-clone score=INFINITY
# pcs constraint colocation add float-ip with openstack-info-clone score=INFINITYCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
リソース制約の設定を確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターのステータスをチェックして、リソースが実行されていることを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
7.4. Red Hat OpenStack Platform 上の HA クラスターにおけるブロックストレージリソースの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の手順では、RHOSP で HA クラスターのブロックストレージリソースを作成します。この手順では、RHOSP 認証に clouds.yaml ファイルを使用します。
前提条件
- RHOSP で実行されている設定済みの HA クラスターがある。
- RHOSP 管理者によって作成されたブロックストレージボリュームがある。
- RHOSP の認証方法のセットアップ で説明されているように、クラスター設定に使用する RHOSP 認証方法を使用して、RHOSP API へアクセスできる。
手順
クラスター内の任意のノードから次の手順を実行します。
openstack-cinder-volumeリソースエージェントのオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。pcs resource describe openstack-cinder-volume
# pcs resource describe openstack-cinder-volumeCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターリソースとして設定するブロックストレージボリュームのボリューム ID を決定します。
次のコマンドを実行して、各ボリュームの UUID と名前を含む、使用可能なボリュームのテーブルを表示します。
openstack --os-cloud=ha-example volume list
# openstack --os-cloud=ha-example volume list | ID | Name | | 23f67c9f-b530-4d44-8ce5-ad5d056ba926| testvolume-cinder-data-disk |Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ボリューム名がすでにわかっている場合は、設定するボリュームを指定して、次のコマンドを実行できます。これにより、ID フィールドを含むテーブルが表示されます。
openstack --os-cloud=ha-example volume show testvolume-cinder-data-disk
# openstack --os-cloud=ha-example volume show testvolume-cinder-data-diskCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ボリュームの ID を指定して、ブロックストレージリソースを作成します。
pcs resource create cinder-vol openstack-cinder-volume volume_id="23f67c9f-b530-4d44-8ce5-ad5d056ba926" cloud="ha-example"
# pcs resource create cinder-vol openstack-cinder-volume volume_id="23f67c9f-b530-4d44-8ce5-ad5d056ba926" cloud="ha-example"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openstack-infoリソースがブロックストレージリソースの前に起動するように、順序の制約を設定します。pcs constraint order start openstack-info-clone then cinder-vol
# pcs constraint order start openstack-info-clone then cinder-vol Adding openstack-info-clone cinder-vol (kind: Mandatory) (Options: first-action=start then-action=startCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ブロックストレージリソースが
openstack-infoリソースと同じノードで実行されるように、場所の制約を設定します。pcs constraint colocation add cinder-vol with openstack-info-clone score=INFINITY
# pcs constraint colocation add cinder-vol with openstack-info-clone score=INFINITYCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
リソース制約の設定を確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターのステータスをチェックして、リソースが実行中であることを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow