16.2. certificate システムロールを使用した新しい自己署名証明書の要求


certificate システムロールでは、Ansible Core を使用して自己署名の証明書を発行できます。

このプロセスは、certmonger プロバイダーを使用し、getcert コマンドで証明書を要求します。

注記

デフォルトでは、certmonger は有効期限が切れる前に証明書の更新を自動的に試行します。これは、Ansible Playbook の auto_renew パラメーターを no に設定すると無効にできます。

前提条件

  • Ansible Core パッケージがコントロールマシンにインストールされている。
  • Playbook を実行するシステムに rhel-system-roles パッケージがインストールされている。

手順

  1. オプション:inventory.file などのインベントリーファイルを作成します。

    $ *touch inventory.file*
  2. インベントリーファイルを開き、証明書を要求するホストを定義します。以下に例を示します。

    [webserver]
    server.idm.example.com
  3. Playbook ファイルを作成します (例: request-certificate.yml)。

    • webserver など、証明書を要求するホストを含むように hosts を設定します。
    • certificate_requests 変数を設定して以下を追加します。

      • name パラメーターを希望する証明書の名前 (mycert など) に設定します。
      • dns パラメーターを *.example.com などの証明書に含むドメインに設定します。
      • ca パラメーターを self-sign に設定します。
    • roles の下に rhel-system-roles.certificate ロールを設定します。

      以下は、この例の Playbook ファイルです。

      ---
      - hosts: webserver
      
        vars:
          certificate_requests:
            - name: mycert
              dns: "*.example.com"
              ca: self-sign
      
        roles:
          - rhel-system-roles.certificate
  4. ファイルを保存します。
  5. Playbook を実行します。

    $ *ansible-playbook -i inventory.file request-certificate.yml*

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.certificate/README.md ファイルを参照してください。
  • ansible-playbook(1) man ページを参照してください。
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