7.10. TCP を使用するように IPsec VPN を設定
Libreswan は、RFC 8229 で説明されているように、IKE パケットおよび IPsec パケットの TCP カプセル化に対応します。この機能により、UDP 経由でトラフィックが転送されないように、IPsec VPN をネットワークに確立し、セキュリティーのペイロード (ESP) を強化できます。フォールバックまたはメインの VPN トランスポートプロトコルとして TCP を使用するように VPN サーバーおよびクライアントを設定できます。TCP カプセル化にはパフォーマンスコストが大きくなるため、UDP がシナリオで永続的にブロックされている場合に限り、TCP を主な VPN プロトコルとして使用してください。
前提条件
- リモートアクセス VPN が設定されている。
手順
config setup
セクションの/etc/ipsec.conf
ファイルに以下のオプションを追加します。listen-tcp=yes
UDP で最初の試行に失敗した場合に TCP カプセル化をフォールバックオプションとして使用するには、クライアントの接続定義に以下の 2 つのオプションを追加します。
enable-tcp=fallback tcp-remoteport=4500
または、UDP を永続的にブロックしている場合は、クライアントの接続設定で以下のオプションを使用します。
enable-tcp=yes tcp-remoteport=4500