18.7.8. Kernel Same-Page Merging の有効化と無効化


Kernel Same-Page Merging (KSM) は、仮想マシン (VM) 間で同一のメモリーページを共有することにより、メモリー密度を向上させます。したがって、KSM を有効にすると、仮想マシンデプロイメントのメモリー効率が向上する可能性があります。

ただし、KSM を有効にすると、CPU 使用率も増加し、ワークロードによっては全体的なパフォーマンスに悪影響が生じる可能性があります。

RHEL 9 以降では、KSM はデフォルトで無効になっています。KSM を有効にして仮想マシンパフォーマンスへの影響をテストするには、次の手順を参照してください。

前提条件

  • ホストシステムへのルートアクセス。

手順

  1. KSM を有効にします。

    警告

    KSM を有効にすると、CPU 使用率が増大し、CPU 全体のパフォーマンスに影響を及ぼします。

    1. ksmtuned サービスをインストールします。

      # {PackageManagerCommand} install ksmtuned
    2. サービスを起動します。

      • KSM を単一セッションの間だけ有効にするには、systemctl ユーティリティーを使用して ksm および ksmtuned サービスを開始します。

        # systemctl start ksm
        # systemctl start ksmtuned
      • KSM を永続的に有効にするには、systemctl ユーティリティーを使用して ksm サービスおよび ksmtuned サービスを有効にします。

        # systemctl enable ksm
        Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ksm.service  /usr/lib/systemd/system/ksm.service
        
        # systemctl enable ksmtuned
        Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ksmtuned.service  /usr/lib/systemd/system/ksmtuned.service
  2. ホスト上の仮想マシンのパフォーマンスとリソース消費を監視して、KSM を有効にすることによる利点を評価します。具体的には、KSM による CPU 使用率の増加によってメモリーの改善が相殺されないこと、および別のパフォーマンスの問題が発生しないことを確認します。レイテンシーの影響を受けやすいワークロードでは、NUMA 間のページマージにも注意してください。
  3. オプション: KSM によって仮想マシンのパフォーマンスが向上しない場合は、無効にします。

    • KSM を単一セッションの間だけ無効にするには、systemctl ユーティリティーを使用して ksm および ksmtuned サービスを停止します。

      # systemctl stop ksm
      # systemctl stop ksmtuned
    • KSM を永続的に無効にするには、systemctl ユーティリティーを使用して ksm および ksmtuned サービスを無効にします。

      # systemctl disable ksm
      Removed /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ksm.service.
      # systemctl disable ksmtuned
      Removed /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ksmtuned.service.
注記

KSM を無効にする前に仮想マシン間で共有されていたメモリーページは、そのまま共有されます。共有を停止するには、以下のコマンドを使用して、システムの PageKSM ページをすべて削除します。

# echo 2 > /sys/kernel/mm/ksm/run

ただし、このコマンドはメモリー使用量を増加させ、ホストまたは仮想マシンでパフォーマンスの問題を引き起こす可能性があります。

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