2.9. RHEL 8 バージョンの MariaDB 10.3 から、RHEL 9 バージョンの MariaDB 10.5 への移行
この手順では 、mariadb-upgrade ユーティリティーを使用して MariaDB 10.3 から MariaDB 10.5 に移行する方法について説明します。
主な機能強化や変更点については、RHEL 9.0 リリースノートの リリースノートを 参照してください。
mariadb-upgrade ユーティリティーは、mariadb-server-utils サブパッケージにより提供され、mariadb-server パッケージの依存関係としてインストールされます。
既存設備のアップグレードには、特定の危険や既知の問題が伴います。たとえば、一部のクエリーが機能しなくなったり、アップグレード前とは異なる順序で実行されたりする可能性があります。これらのリスクと問題、およびインプレースアップグレードに関する全般的な情報は、MariaDB 10.5 Release Notes を参照してください。
前提条件
- MariaDB データベースと設定ファイルのバックアップを作成しました。
手順
mariadb-serverパッケージが RHEL9 システムにインストールされていることを確認します。# dnf install mariadb-serverデータのコピー時に、
mariadbサービスがソースおよびターゲットのシステムで稼働していないことを確認します。# systemctl stop mariadb.service-
ソースの場所から RHEL 9 ターゲットシステムの
/var/lib/mysql/ディレクトリーにデータをコピーします。 ターゲットシステムでコピーされたファイルに適切なパーミッションと SELinux コンテキストを設定します。
# restorecon -vr /var/lib/mysqlmysql:mysqlが/var/lib/mysqlディレクトリー内のすべてのデータの所有者であることを確認してください。# chown -R mysql:mysql /var/lib/mysql-
/etc/my.cnf.d/ディレクトリーにあるオプションファイルに、MariaDB 10.5 で有効なオプションのみが含まれるように設定を調整してください。詳細は、MariaDB 10.4 および MariaDB 10.5 のアップストリームドキュメントを参照してください。 対象システム上で MariaDB サーバーを起動します。
Galera クラスターのプライマリーノードをアップグレードする場合は、以下を入力してください。
# galera_new_clustermariadbサービスは自動的に起動します。Galera クラスターでスタンドアロンまたはレプリカとして実行されているデータベースをアップグレードする場合は、以下を入力してください。
# systemctl start mariadb.service
mariadb-upgradeユーティリティーを実行して、内部テーブルをチェックおよび修復してください。- スタンドアロンで実行されているデータベースをアップグレードする場合は、以下を入力してください。
Galera クラスターノードをアップグレードする場合は、以下を入力してください。
$ mariadb-upgrade --skip-write-binlog$ mariadb-upgrade