12.2. SSSD で AD ユーザー情報を取得する際のデータフロー


IdM 環境と Active Directory( AD) ドメインとの間でフォレスト間の信頼を確立した場合は、IdM クライアントの AD ユーザー情報を取得する際に情報フローが、AD ユーザーデータベースへの追加の手順とともに、IdM クライアントの AD ユーザー情報の取得時に非常に似ています。

次の図は、ユーザーが getent passwd <user_name@ad.example.com> コマンドを使用して AD ユーザーに関する情報を要求した場合の情報フローを簡略化したものです。この図には、SSSD で IdM ユーザー情報を取得するデータフロー が含まれません。IdM クライアントの SSSD サービス、IdM サーバーの SSSD サービス、および AD ドメインコントローラー上の LDAP データベースとの間の通信にフォーカスします。

IdM クライアント、IdM サーバー、および AD ドメインコントローラー間の AD ユーザー情報を取得する場合の情報フロー

A diagram with numbered arrows representing the flow of information between an IdM client, an IdM server, and an AD Domain Controller. The following numbered list describes each step in the process.

  1. IdM クライアントは、AD ユーザー情報に関するローカルの SSSD キャッシュを検索します。
  2. IdM クライアントにユーザー情報がない場合や、情報が古い場合に、クライアントの SSSD サービスが IdM サーバーの extdom_extop プラグインに問い合わせて、LDAP 拡張操作を実行し、情報を要求します。
  3. IdM サーバーの SSSD サービスは、ローカルキャッシュで AD ユーザー情報を検索します。
  4. IdM サーバーに SSSD キャッシュにユーザー情報がない場合や、その情報が古い場合は、LDAP 検索を実行して、AD ドメインコントローラーからユーザー情報を要求します。
  5. IdM サーバーの SSSD サービスは、AD ドメインコントローラーから AD ユーザー情報を受け取り、キャッシュに保存します。
  6. extdom_extop プラグインは、LDAP 拡張操作を完了する IdM サーバーの SSSD サービスから情報を受信します。
  7. IdM クライアントの SSSD サービスは、LDAP 拡張操作から AD ユーザー情報を受信します。
  8. IdM クライアントは、AD ユーザー情報を SSSD キャッシュに保存し、要求したアプリケーションに情報を返します。
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