4.7. GRUB 設定ファイルを使用したブートエントリーの変更
/etc/default/grub
GRUB 設定ファイルには、Linux カーネルのブートエントリーに追加するカーネルコマンドライン引数をリスト表示する GRUB_CMDLINE_LINUX
キーが含まれます。以下に例を示します。
GRUB_CMDLINE_LINUX="crashkernel=1G-4G:192M,4G-64G:256M,64G-:512M resume=/dev/mapper/rhel-swap rd.lvm.lv=rhel/root rd.lvm.lv=rhel/swap"
ブートエントリーを変更するには、ブートローダー仕様 (BLS) スニペットを GRUB_CMDLINE_LINUX
値の内容で上書きします。
前提条件
- 新規の RHEL 9 インストールである。
手順
grubby
を使用して、インストール後のスクリプトで個々のカーネルのカーネルパラメーターを追加または削除します。# grubby --update-kernel <PATH_TO_KERNEL> --args "<NEW_ARGUMENTS>"
たとえば、選択したカーネルに
noapic
パラメーターを追加します。# grubby --update-kernel /boot/vmlinuz-5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64 --args "noapic"
パラメーターは BLS スニペットには伝播しますが、
/etc/default/grub
ファイルには伝播しません。/etc/default/grub
ファイルに存在するGRUB_CMDLINE_LINUX
値の内容で BLS スニペットを上書きします。# grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg --update-bls-cmdline Generating grub configuration file … Adding boot menu entry for UEFI Firmware Settings … done
注記GRUB_TIMEOUT
キー (/etc/default/grub
GRUB 設定ファイルにも含まれています) に加えられた変更など、その他の変更は、デフォルトで新しいgrub.cfg
に伝搬します。
検証
- オペレーティングシステムを再起動します。
パラメーターが
/proc/cmdline
ファイルに含まれていることを確認します。たとえば、
/proc/cmdline
には、noapic
カーネルパラメーターが含まれています。BOOT_IMAGE=(hd0,gpt2)/vmlinuz-4.18.0-425.3.1.el8.x86_64 root=/dev/mapper/RHELCSB-Root ro vconsole.keymap=us crashkernel=auto rd.lvm.lv=RHELCSB/Root rd.luks.uuid=luks-d8a28c4c-96aa-4319-be26-96896272151d rhgb quiet noapic rd.luks.key=d8a28c4c-96aa-4319-be26-96896272151d=/keyfile:UUID=c47d962e-4be8-41d6-8216-8cf7a0d3b911 ipv6.disable=1