13.4. kdump コアコレクターの設定
kdump
では、core_collector
を使用してクラッシュダンプイメージをキャプチャーします。RHEL では、makedumpfile
ユーティリティーがデフォルトのコアコレクターです。これは、以下に示すプロセスによりダンプファイルを縮小するのに役立ちます。
- クラッシュダンプファイルのサイズを圧縮し、さまざまなダンプレベルを使用して必要なページのみをコピーする
- 不要なクラッシュダンプページを除外する
- クラッシュダンプに含めるページタイプをフィルタリングする
構文
core_collector makedumpfile -l --message-level 1 -d 31
オプション
-
-c
、-l
、または-p
:zlib
(-c
オプションの場合)、lzo
(-l
オプションの場合)、またはsnappy
(-p
オプションの場合) のいずれかを使用して、ページごとに圧縮ダンプファイルの形式を指定します。 -
-d
(dump_level)
: ページを除外して、ダンプファイルにコピーされないようにします。 -
--message-level
: メッセージタイプを指定します。このオプションでmessage_level
を指定すると、出力の表示量を制限できます。たとえば、message_level
で 7 を指定すると、一般的なメッセージとエラーメッセージを出力します。message_level
の最大値は 31 です。
前提条件
- システムの root 権限がある。
-
kdump
設定とターゲットの要件をすべて満たしている。詳細は 対応している kdump 設定とターゲット を参照してください。
手順
-
root
として、/etc/kdump.conf
設定ファイルを編集し、#core_collector makedumpfile -l --message-level 1 -d 31
の先頭からハッシュ記号 ("#") を削除します。 - 次のコマンドを入力して、クラッシュダンプファイルの圧縮を有効にします。
core_collector makedumpfile -l --message-level 1 -d 31
-l
オプションにより、dump
の圧縮ファイル形式を指定します。-d
オプションで、ダンプレベルを 31 に指定します。--message-level
オプションで、メッセージレベルを 1 に指定します。
また、-c
オプションおよび -p
オプションを使用した以下の例を検討してください。
-
-c
を使用してクラッシュダンプファイルを圧縮するには、次のコマンドを実行します。
core_collector makedumpfile -c -d 31 --message-level 1
-
-p
を使用してクラッシュダンプファイルを圧縮するには、次のコマンドを実行します。
core_collector makedumpfile -p -d 31 --message-level 1
関連情報
-
システム上の
makedumpfile(8)
man ページ - kdump の設定ファイル