23.14. systemd-run コマンドを使用した一時的な cgroup の作成
一時的な cgroups
は、ランタイム時にユニット (サービスまたはスコープ) が消費するリソースに制限を設定します。
手順
一時的なコントロールグループを作成するには、以下の形式で
systemd-run
コマンドを使用します。# systemd-run --unit=<name> --slice=<name>.slice <command>
このコマンドは、一時的なサービスまたはスコープユニットを作成し、開始し、そのユニットでカスタムコマンドを実行します。
-
--unit=<name>
オプションは、ユニットに名前を指定します。--unit
が指定されていないと、名前は自動的に生成されます。 -
--slice=<name>.slice
オプションは、サービスまたはスコープユニットを指定のスライスのメンバーにします。<name>.slice
は、既存のスライスの名前 (systemctl -t slice
の出力に表示) に置き換えるか、一意の名前を指定して新規スライスを作成します。デフォルトでは、サービスおよびスコープはsystem.slice
のメンバーとして作成されます。 <command>
は、サービスまたはスコープユニットに入力するコマンドに置き換えます。以下のような、サービスまたはスコープが正常に作成され開始したことを確認するメッセージが表示されます。
# Running as unit <name>.service
-
オプション: ランタイム情報を収集するため、プロセスが終了した後もユニットを実行したままにします。
# systemd-run --unit=<name> --slice=<name>.slice --remain-after-exit <command>
このコマンドは、一時的なサービスユニットを作成して起動し、そのユニットでカスタムコマンドを実行します。
--remain-after-exit
オプションを使用すると、プロセスの終了後もサービスが実行し続けます。
関連情報
- コントロールグループとは
- RHEL での systemd の管理
-
systemd-run(1)
の man ページ