3.8. 起動プロセスの初期段階でのカーネルモジュールのアンロード
特定の状況では、たとえば、カーネルモジュールにシステムが応答しなくなるコードがあり、ユーザーが不正なカーネルモジュールを永続的に無効にする段階に到達できない場合、起動プロセスの早い段階でカーネルモジュールをアンロードする必要が出てくる場合があります。カーネルモジュールのロードを一時的にブロックするには、ブートローダーを使用します。
ブートシーケンスの続行前に、関連するブートローダーエントリーを編集して、必要なカーネルモジュールをアンロードできます。
この手順で説明されている変更は、システムを再起動すると維持されません。起動プロセス時にカーネルモジュールが自動的に読み込まれないように、denylist にカーネルモジュールを追加する方法は、システムの起動時にカーネルモジュールが自動的にロードされないようにする を参照してください。
前提条件
- なんらかの理由で読み込みを阻止する必要のある、読み込み可能なカーネルモジュールがある。
手順
- システムをブートローダーで起動します。
- カーソルキーを使用して、関連するブートローダーエントリーを強調表示します。
e キーを押してエントリーを編集します。
- カーソルキーを使用して、linux で始まる行に移動します。
modprobe.blacklist=module_name
を行末に追加します。図3.2 カーネルブートエントリー
serio_raw
カーネルモジュールは、起動プロセスの初期段階でアンロードする不正なモジュールを示しています。- Ctrl+X を押して、変更した設定を使用して起動します。
検証
システムの起動後、関連するカーネルモジュールがロードされていないことを確認します。
# lsmod | grep serio_raw
関連情報