18.2. crash ユーティリティーの実行および終了
crash
ユーティリティーを実行および終了するために必要なパラメーターと手順を説明します。
前提条件
-
現在実行しているカーネルを特定します (
5.14.0-1.el9.x86_64
など)。
手順
crash
ユーティリティーを起動するには、2 つの必要なパラメーターをコマンドに渡す必要があります。-
debug-info (圧縮解除された vmlinuz イメージ) (特定の
kernel-debuginfo
パッケージに含まれる/usr/lib/debug/lib/modules/5.14.0-1.el9.x86_64/vmlinux
など) 実際の vmcore ファイル (例:
/var/crash/127.0.0.1-2021-09-13-14:05:33/vmcore
)その結果の
crash
コマンドの以下のようになります。# crash /usr/lib/debug/lib/modules/5.14.0-1.el9.x86_64/vmlinux /var/crash/127.0.0.1-2021-09-13-14:05:33/vmcore
kdump
で取得したのと同じ <kernel> のバージョンを使用します。例18.1 crash ユーティリティーの実行
以下の例は、5.14.0-1.el9.x86_64 カーネルを使用して 2021 年 9 月 13 日の 14:05 PM に作成されたコアダンプを分析する方法を示しています。
... WARNING: kernel relocated [202MB]: patching 90160 gdb minimal_symbol values KERNEL: /usr/lib/debug/lib/modules/5.14.0-1.el9.x86_64/vmlinux DUMPFILE: /var/crash/127.0.0.1-2021-09-13-14:05:33/vmcore [PARTIAL DUMP] CPUS: 2 DATE: Mon Sep 13 14:05:16 2021 UPTIME: 01:03:57 LOAD AVERAGE: 0.00, 0.00, 0.00 TASKS: 586 NODENAME: localhost.localdomain RELEASE: 5.14.0-1.el9.x86_64 VERSION: #1 SMP Wed Aug 29 11:51:55 UTC 2018 MACHINE: x86_64 (2904 Mhz) MEMORY: 2.9 GB PANIC: "sysrq: SysRq : Trigger a crash" PID: 10635 COMMAND: "bash" TASK: ffff8d6c84271800 [THREAD_INFO: ffff8d6c84271800] CPU: 1 STATE: TASK_RUNNING (SYSRQ) crash>
-
debug-info (圧縮解除された vmlinuz イメージ) (特定の
対話型プロンプトを終了して
crash
を停止するには、exit
またはq
と入力します。例18.2 crash ユーティリティーの終了
crash> exit ~]#
crash
コマンドは、ライブシステムをデバッグするための強力なツールとして利用することもできます。ただし、システムレベルの問題を回避するために注意して使用する必要があります。
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