22.4. 暗号化鍵での作業
暗号化鍵を管理することで、Trusted Platform Module (TPM) が使用できないシステムのシステムセキュリティーを向上できます。
手順
無作為な数列を使用してユーザーキーを生成します。
# keyctl add user kmk-user "$(dd if=/dev/urandom bs=1 count=32 2>/dev/null)" @u 427069434
このコマンドは、
kmk-user
という名前のユーザーキーを生成し、プライマリーキー として動作させ、このユーザーキーを使用して実際の暗号化鍵を保護します。前の手順で取得したプライマリーキーを使用して、暗号化鍵を生成します。
# keyctl add encrypted encr-key "new user:kmk-user 32" @u 1012412758
検証
指定したユーザーキーリングにあるすべての鍵をリスト表示します。
# keyctl list @u 2 keys in keyring: 427069434: --alswrv 1000 1000 user: kmk-user 1012412758: --alswrv 1000 1000 encrypted: encr-key
重要
信頼できるプライマリーキーで保護されていない暗号化鍵では、暗号化に使用されたユーザーのプライマリーキー (乱数キー) と同程度のセキュリティーしか得られません。そのため、プライマリーユーザーキーはできるだけセキュアに、システムの起動プロセスの早い段階でロードしてください。
関連情報
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keyctl(1)
の man ページ - Kernel Key Retention Service