6.4.2. 移行のための LDAP 環境要件


LDAP サーバーと Identity Management (IdM) にはさまざまな設定シナリオが存在し、これが移行プロセスの円滑さに影響します。移行手順の例では、環境に関する前提条件を以下に示します。

  • 1 つの LDAP ディレクトリードメインが、1 つの IdM レルムに移行中です。統合はありません。
  • ユーザーパスワードは、LDAP ディレクトリーにハッシュ形式で保存されます。対応しているハッシュのリストは、Red Hat Directory Server Documentation の Red Hat Directory Server 10 で利用可能な Configuration, Command, and File Reference タイトルの Password Storage Schemes セクションを参照してください。
  • LDAP ディレクトリーインスタンスは ID 格納および認証方法の両方になります。クライアントマシンは、pam_ldap または nss_ldap を使用して LDAP サーバーに接続するように設定されます。
  • エントリーは標準の LDAP スキーマのみを使用します。カスタムオブジェクトクラスまたはカスタム属性を含むエントリーは、IdM に移行されません。
  • ipa migrate-ds は、以下のアカウントのみを移行します。

    • gidNumber 属性を含むもの。この属性は、posixAccount オブジェクトクラスに必要です。
    • sn 属性を含むもの。この属性は、person オブジェクトクラスに必要です。
注記

汎用 LDAP は、組織単位(OU)を使用した、深くネストされた構造をサポートします。これにより、LDAP ディレクトリーは、複数のレベルの OU、グループ、およびユーザー を使用して階層的に構築できます。このレベルの階層は、すべてのユーザーが cn=users,cn=accounts,$SUFFIX フラットユーザーコンテナーに保存されている RHEL IdM では不可能です。したがって、構造が深くネスト化された LDAP データベースを RHEL IdM に移行する場合は、以下の選択肢があります。

  • 異なる OU からのユーザーに対して複数の移行を実行します。
  • 複数の OU をカバーするためにサブツリー検索を実行します。

これらのオプションの詳細は、ipa migrate-ds -help を参照してください。

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