3.3. LiveMode を使用したアップグレードの設定


LiveMode は、アップグレード環境を準備して起動するための代替手段です。LiveMode は標準の起動プロセスを使用します。標準の起動プロセスは、ストレージの初期化に関連する問題など、アップグレード中に発生する特定の問題を防いだり、診断したりするのに役立ちます。LiveMode では、再起動前にアップグレード用環境を作成して保存するために、約 700 MB の追加ディスク領域が必要になることに注意してください。

重要

LiveMode はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

また、LiveMode を使用すると、デフォルトの仕様以上にアップグレードの挙動を設定できます。これは、アップグレードプロセス中にトラブルシューティングを行う場合や、SSH 接続を使用してアップグレードの進行状況を確認する場合に役立ちます。

デフォルト設定を変更せずに LiveMode を使用する場合は、アップグレード前に LiveMode の準備手順を完了する必要はありません。デフォルトの仕様を変更する場合は、YAML ファイルを作成して変更する必要があります。

手順

  1. LiveMode のデフォルトの仕様を変更する場合は、/etc/leapp/actor_conf.d/ に YAML ファイル (例: livemode.yaml) を作成します。
  2. 必要な LiveMode 設定を YAML ファイルに入力します。

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    表3.1 LiveMode の設定
    設定フィールド値の型デフォルト説明

    additional_packages

    List[str]

    []

    アップグレードイメージにインストールする追加パッケージ。

    autostart_upgrade_after_reboot

    bool

    True

    True に設定すると、再起動後にアップグレードが自動的に開始します。設定しない場合は、手動でのトリガーが必要です。

    capture_strace_info_into

    str

    ''

    空でない文字列に設定すると、leappstrace 配下で実行され、結果が指定したファイルパス内に保存されます。

    dracut_network

    str

    '

    Dracut のネットワーク引数。url_to_load_squashfs_from オプションが空でない文字列に設定されている場合に必須です。

    setup_network_manager

    bool

    False

    False に設定すると、Leapp ユーティリティーはアップグレードイメージでネットワークマネージャーを有効にします。

    setup_opensshd_using_auth_keys

    str

    '

    空でない文字列に設定すると、指定された authorized keys ファイルを使用して、アップグレードイメージ内で openssh デーモンが設定されます。

    setup_passwordless_root

    bool

    False

    True に設定すると、アップグレードイメージの root アカウントのパスワードが空になります。注意して使用してください。

    squashfs_image_path

    str

    /var/lib/leapp/live-upgrade.img

    最小ターゲットシステムのアップグレードイメージを配置する目的の場所。

    url_to_load_squashfs_image_from

    str

    '

    目的のアップグレードイメージの URL。

    以下は /etc/leapp/actor_conf.d/livemode.yaml ファイルの例です。

    livemode:
      additional_packages : [ vim ]
      autostart_upgrade_after_reboot : false
      setup_network_manager : true
      setup_opensshd_using_auth_keys : /root/.ssh/authorized_keys

    このサンプルファイルを使用すると、次のアクションが実行されます。

    • Leapp ユーティリティーにより、vim パッケージがアップグレード用環境にインストールされます。
    • 再起動後、アップグレードが自動的に開始しません。手動で再起動する必要があります。これにより、起動前にシステムを手動で検査し、アップグレードが期待どおりに完了したこと、およびシステムが使用できる状態であることを確認できます。
    • Leapp ユーティリティーが、アップグレード元システムのネットワークプロファイルを使用して、アップグレード用環境内で NetworkManager を有効にすることを試みます。
    • Leapp ユーティリティーにより、opensshd サービスが有効になります。システムが正常にネットワークアクセスを確立した場合は、SSH を使用して root アカウントでアップグレード用環境にログインし、システムを操作できます。
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