32.3. Ansible を使用した IdM での自動マウントの場所、マップ、およびキーの設定
Identity Management (IdM) のシステム管理者は、IdM で自動マウントの場所とマップを設定できます。これにより、指定した場所の IdM ユーザーが、ホストの特定のマウントポイントに移動して、NFS サーバーがエクスポートした共有にアクセスできるようになります。エクスポートされた NFS サーバーディレクトリーとマウントポイントの両方が、マップで指定されます。LDAP 用語では、ロケーションはそのようなマップエントリーのコンテナーです。
この例では、Ansible を使用して、raleigh の場所と、IdM クライアント上の /devel/project マウントポイントに nfs-server.idm.example.com:/exports/project 共有を読み取り/書き込みディレクトリーとしてマウントするマップを設定する方法を説明します。
前提条件
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IdM
admin
のパスワードを把握している。 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
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Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
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この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
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ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。
手順
Ansible コントロールノードで、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/MyPlaybooks/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/automount/
ディレクトリーにあるautomount-location-present.yml
Ansible Playbook ファイルをコピーします。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/automount/automount-location-present.yml automount-location-map-and-key-present.yml
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automount-location-map-and-key-present.yml
ファイルを編集用に開きます。 ipaautomountlocation
タスクセクションで次の変数を設定して、ファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdMadmin
のパスワードに設定します。 -
name
変数を raleigh に設定します。 state
変数はpresent
に設定されていることを確認します。以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Automount location present example hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Ensure automount location is present ipaautomountlocation: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: raleigh state: present
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automount-location-map-and-key-present.yml
ファイルの編集を続けます。tasks
セクションで、自動マウントマップの存在を確認するタスクを追加します。[...] vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: [...] - name: ensure map named auto.devel in location raleigh is created ipaautomountmap: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: auto.devel location: raleigh state: present
別のタスクを追加して、マウントポイントと NFS サーバー情報をマップに追加します。
[...] vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: [...] - name: ensure automount key /devel/project is present ipaautomountkey: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" location: raleigh mapname: auto.devel key: /devel/project info: nfs-server.idm.example.com:/exports/project state: present
auto.devel が auto.master に接続されていることを確認する別のタスクを追加します。
[...] vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: [...] - name: Ensure auto.devel is connected in auto.master: ipaautomountkey: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" location: raleigh mapname: auto.map key: /devel info: auto.devel state: present
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行し、Playbook とインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory automount-location-map-and-key-present.yml