31.3. Ansible を使用して IdM に A および AAAA DNS レコードが存在させる手順
Ansible Playbook を使用して、特定の IdM ホストの A および AAAA レコードが存在することを確認するには、以下の手順に従います。以下の手順で使用する例では、IdM 管理者は idm.example.com DNS ゾーンに host1 の A レコードおよび AAAA レコードを追加します。
前提条件
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - IdM 管理者パスワードを把握している。
- idm.example.com ゾーンが存在しており、IdM DNS が管理する。IdM DNS にプライマリー DNS ゾーンを追加する方法は、Ansible Playbook を使用した IdM DNS ゾーンの管理 を参照してください。
手順
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsrecord
ディレクトリーに移動します。$ cd /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsrecord
インベントリーファイルを開き、設定する IdM サーバーが
[ipaserver]
セクションに記載されていることを確認します。たとえば、Ansible に対して server.idm.example.com を設定するように指示するには、次のコマンドを実行します。[ipaserver] server.idm.example.com
Ansible Playbook ファイル (ensure-A-and-AAAA-records-are-present.yml) のコピーを作成します。以下に例を示します。
$ cp ensure-A-and-AAAA-records-are-present.yml ensure-A-and-AAAA-records-are-present-copy.yml
- ensure-A-and-AAAA-records-are-present-copy.yml ファイルを開いて編集します。
ipadnsrecord
タスクセクションで以下の変数を設定して、ファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者パスワードに設定します。 -
zone_name
変数は idm.example.com に設定します。 -
record
変数で、name
変数は host1 に、a_ip_address
変数は 192.168.122.123 に設定します。 record
変数で、name
変数は host1 に、aaaa_ip_address
変数は ::1 に設定します。以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Ensure A and AAAA records are present hosts: ipaserver become: true gather_facts: false tasks: # Ensure A and AAAA records are present - name: Ensure that 'host1' has A and AAAA records. ipadnsrecord: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" zone_name: idm.example.com records: - name: host1 a_ip_address: 192.168.122.123 - name: host1 aaaa_ip_address: ::1
-
- ファイルを保存します。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory.file ensure-A-and-AAAA-records-are-present-copy.yml
関連情報
- IdM の DNS レコード
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-dnsrecord.md
ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnsrecord
ディレクトリーのサンプル Ansible Playbook