26.3. Ansible Playbook を使用して、IdM 以外のクライアントの IdM で HTTP サービスを存在させる手順
以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して IdM クライアントではないホストの IdM に HTTP サーバーが存在することを確認します。HTTP サーバーを IdM に追加して、ホストを IdM に追加することもできます。
前提条件
- ホストに HTTP サービスをインストール している。
- HTTP を設定したホストが IdM クライアントではない。それ以外の場合は HTTP サービスを IdM に登録する 手順に従います。
- IdM 管理者パスワードがある。
- ホスト向けの DNS A レコード (または IPv6 を使用している場合は AAAA レコード) がある。
- サーバーが RHEL 9.2 以降を実行し、FIPS モードが有効になっている場合、クライアントが Extended Master Secret (EMS) 拡張機能をサポートしているか、TLS 1.3 を使用している必要があります。EMS を使用しない TLS 1.2 接続は失敗します。詳細は、ナレッジベースの記事 TLS extension "Extended Master Secret" enforced を参照してください。
手順
inventory.file
などのインベントリーファイルを作成します。$ touch inventory.file
inventory.file
を開き、[ipaserver]
セクションに、設定する IdM サーバーを定義します。たとえば、Ansible に対して server.idm.example.com を設定するように指示するには、次のコマンドを実行します。[ipaserver] server.idm.example.com
Ansible Playbook ファイル (
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/service/service-is-present-using-host-check.yml
) のコピーを作成します。以下に例を示します。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/service/service-is-present-without-host-check.yml /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/service/service-is-present-without-host-check-copy.yml
コピーしたファイル (
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/service/service-is-present-using-host-check-copy.yml
) を開きます。ipaservice
タスクでipaadmin_password
とname
変数の場所を特定します。--- - name: Playbook to manage IPA service. hosts: ipaserver gather_facts: false vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: # Ensure service is present - ipaservice: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: HTTP/www2.example.com skip_host_check: true
ファイルを調整します。
-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者パスワードに設定します。 -
name
変数は、HTTP サービスが実行されているホストの名前に設定します。
-
- ファイルを保存し、終了します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i path_to_inventory_directory/inventory.file /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/service/service-is-present-without-host-check-copy.yml
検証
- 管理者として IdM Web UI にログインします。
-
Identity
Services
に移動します。
HTTP/client.idm.example.com@IDM.EXAMPLE.COM が Services リストに表示されています。
関連情報
- 通信の安全を確保する方法は、Apache HTTP Server への TLS 暗号化の追加 を参照してください。