8.6. Ansible Playbook を使用して IdM ユーザーグループにメンバーマネージャーを存在させる手順
以下の手順では、Ansible Playbook を使用して、ユーザーとユーザーグループ両方の IdM メンバーマネージャーが存在させる方法を説明します。
前提条件
- IdM 管理者パスワードを把握している。
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - メンバーマネージャーとして追加するユーザーまたはグループの名前と、メンバーマネージャーが管理するグループ名を用意する。
手順
inventory.file
などのインベントリーファイルを作成して、そのファイルにipaserver
を定義します。[ipaserver] server.idm.example.com
必要なユーザーおよびグループメンバー管理情報を使用して、Ansible Playbook ファイルを作成します。
--- - name: Playbook to handle membership management hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Ensure user test is present for group_a ipagroup: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: group_a membermanager_user: test - name: Ensure group_admins is present for group_a ipagroup: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: group_a membermanager_group: group_admins
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i path_to_inventory_directory/inventory.file path_to_playbooks_directory/add-member-managers-user-groups.yml
検証
ipa group-show
コマンドを使用すると、group_a グループにメンバーマネージャーの test が含まれており、group_admins が group_a のメンバーであることが確認できます。
管理者として
ipaserver
にログインします。$ ssh admin@server.idm.example.com Password: [admin@server /]$
managergroup1 についての情報を表示します。
ipaserver]$ ipa group-show group_a Group name: group_a GID: 1133400009 Membership managed by groups: group_admins Membership managed by users: test
関連情報
-
ipa host-add-member-manager --help
を参照してください。 -
システム上の
ipa
man ページを参照してください。