33.2. IdM の NIS
IdM の NIS オブジェクト
NIS オブジェクトは、RFC 2307 に準拠し、Directory Server バックエンドに統合され、保存されます。IdM は、LDAP ディレクトリーに NIS オブジェクトを作成し、クライアントは、たとえば System Security Services Daemon (SSSD) または暗号化された LDAP 接続を使用する nss_ldap
を通じてそのオブジェクトを取得します。
IdM は、ネットグループ、アカウント、グループ、ホスト、およびその他のデータを管理します。IdM は NIS リスナーを使用してパスワード、グループ、およびネットグループを IdM エントリーにマッピングします。
IdM の NIS プラグイン
NIS サポートの場合、IdM は slapi-nis パッケージで提供される以下のプラグインを使用します。
- NIS サーバープラグイン
- NIS サーバープラグインにより、IdM 統合 LDAP サーバーがクライアントの NIS サーバーとして機能できるようになります。このロールでは、Directory Server は設定に応じて NIS マップを動的に生成し、更新します。プラグインを使用すると、IdM は NIS プロトコルを使用するクライアントに対して NIS サーバーとして機能します。
- スキーマ互換性プラグイン
スキーマ互換性プラグインを使用すると、Directory Server バックエンドは、ディレクトリー情報ツリー (DIT) の一部に保存されたエントリーの代替ビューを提供できるようになります。これには、属性値の追加、ドロップ、名前変更、およびオプションでツリー内の複数のエントリーからの属性値の取得が含まれます。
詳細は、
/usr/share/doc/slapi-nis-version/sch-getting-started.txt
ファイルを参照してください。