28.3. Ansible を使用した IdM DNS でのプライマリーゾーンの作成
以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して、プライマリー DNS ゾーンが存在することを確認します。以下の手順で使用する例では、zone.idm.example.com DNS ゾーンが存在するようにします。
前提条件
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - IdM 管理者パスワードを把握している。
手順
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnszone
ディレクトリーに移動します。$ cd /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnszone
インベントリーファイルを開き、設定する IdM サーバーが
[ipaserver]
セクションに記載されていることを確認します。たとえば、Ansible に対して server.idm.example.com を設定するように指示するには、次のコマンドを実行します。[ipaserver] server.idm.example.com
Ansible Playbook ファイルのコピー (dnszone-present.yml) を作成します。以下に例を示します。
$ cp dnszone-present.yml dnszone-present-copy.yml
- dnszone-present-copy.yml ファイルを開いて編集します。
ipadnszone
タスクセクションに以下の変数を設定してファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者パスワードに設定します。 zone_name
変数は zone.idm.example.com に設定します。以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Ensure dnszone present hosts: ipaserver become: true tasks: - name: Ensure zone is present. ipadnszone: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" zone_name: zone.idm.example.com state: present
-
- ファイルを保存します。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory.file dnszone-present-copy.yml
関連情報
- サポート対象の DNS ゾーンタイプ
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-dnszone.md
ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/dnszone
ディレクトリーのサンプル Ansible Playbook