12.7. Ansible を使用して IdM RBAC ロールを設定しないようにする手順
Identity Management (IdM) のロールベースアクセス制御 (RBAC) を管理するシステム管理者は、誤って管理者がユーザーに割り当てることがないように、使用しなくなったロールが削除されていることを確認する必要があります。
以下の手順では、Ansible Playbook を使用してロールが削除されていることを確認する方法を説明します。以下の例では、カスタムの user_and_host_administrator ロールが IdM に存在しないことを確認する方法を説明します。
前提条件
- IdM 管理者パスワードを把握している。
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。
手順
~/<MyPlaybooks>/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/<MyPlaybooks>/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/role/
にあるrole-is-absent.yml
ファイルのコピーを作成します。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/role/role-is-absent.yml role-is-absent-copy.yml
-
Ansible Playbook ファイル (
role-is-absent-copy.yml
) を開きます。 iparole
タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者のパスワードに設定します。 -
name
変数は、ロールの名前に設定します。 -
state
変数は、absent
に設定されていることを確認します。
以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Playbook to manage IPA role with members. hosts: ipaserver become: true gather_facts: no vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - iparole: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: user_and_host_administrator state: absent
-
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/<MyPlaybooks>/inventory role-is-absent-copy.yml
関連情報
- Ansible Vault を使用したコンテンツの暗号化
- IdM のロール
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-role
Markdown ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/iparole
ディレクトリーのサンプル Playbook