10.4. Ansible を使用してセルフサービスルールに固有の属性を含める手順
以下の手順では、Ansible Playbook を使用して、既存のセルフサービスルールに特定の設定を追加する方法を説明します。この例では、ユーザーは自分の名前詳細を管理できる のセルフサービスルールに、surname
のメンバー属性が含まれるようにします。
前提条件
- IdM 管理者パスワードを把握している。
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - ユーザーが独自の名前の詳細 セルフサービスルールが IdM に存在する。
手順
~/ MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/MyPlaybooks/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/selfservice/
ディレクトリーにあるselfservice-member-present.yml
ファイルのコピーを作成します。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/selfservice/selfservice-member-present.yml selfservice-member-present-copy.yml
-
Ansible Playbook ファイル (
selfservice-member-present-copy.yml
) を開きます。 ipaselfservice
タスクセクションに以下の変数を設定してファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者のパスワードに設定します。 -
name
変数は、変更するセルフサービスルールの名前に設定します。 -
attribte
変数はsurname
に設定します。 -
action
変数はmember
に設定します。
以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Self-service member present hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Ensure selfservice "Users can manage their own name details" member attribute surname is present ipaselfservice: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: "Users can manage their own name details" attribute: - surname action: member
-
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i inventory selfservice-member-present-copy.yml
関連情報
- IdM でのセルフサービスアクセス制御
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-selfservice.md
ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/selfservice
ディレクトリーのサンプル Playbook