14.4. レジストリーのプルシークレットの注入と TLS の無効化
コンテナーイメージ、プルシークレットを設定し、システム内のレジストリーの TLS を無効にすることができます。これらの操作により、コンテナー化された環境でプライベートまたはセキュアでないレジストリーからイメージをプルできるようになります。
ベースイメージ内のレジストリーにアクセスするためのコンテナープルシークレットやその他の設定を含めることができます。ただし、Anaconda を使用してインストールする場合、ネットワーク経由で取得するときに対象のレジストリーにアクセスするために、インストール環境で "ブートストラップ" 設定の複製コピーが必要になる場合があります。
目的の bootc コンテナーイメージを取得する前にインストール環境に任意の変更を加えるには、Anaconda の %pre
コマンドを使用できます。
auth.json
ファイルの形式と設定の詳細は、containers-auth.json(5)
を参照してください。
手順
プルシークレットを設定します。
%pre mkdir -p /etc/ostree cat > /etc/ostree/auth.json << 'EOF' { "auths": { "quay.io": { "auth": "<your secret here>" } } } EOF %end
%pre mkdir -p /etc/ostree cat > /etc/ostree/auth.json << 'EOF' { "auths": { "quay.io": { "auth": "<your secret here>" } } } EOF %end
Copy to Clipboard Copied! この設定では、システムが
/etc/ostree/auth.json
に保存されている指定の認証情報を使用して、quay.io
からイメージをプルします。セキュアでないレジストリーの TLS を無効にします。
%pre mkdir -p /etc/containers/registries.conf.d/ cat > /etc/containers/registries.conf.d/local-registry.conf << 'EOF' [[registry]] location="[IP_Address]:5000" insecure=true EOF %end
%pre mkdir -p /etc/containers/registries.conf.d/ cat > /etc/containers/registries.conf.d/local-registry.conf << 'EOF' [[registry]] location="[IP_Address]:5000" insecure=true EOF %end
Copy to Clipboard Copied! この設定では、システムが TLS で保護されていないレジストリーからコンテナーイメージをプルします。この設定は開発や社内ネットワークで使用できます。
%pre
は次の目的でも使用できます。
-
インストール環境に含まれているバイナリー (
curl
など) を使用して、ネットワークからデータを取得する。 -
update-ca-trust
コマンドを使用して、信頼された認証局をインストール環境/etc/pki/ca-trust/source/anchors
に注入する。
同様に、/etc/containers
ディレクトリーを変更することで、セキュアでないレジストリーを設定できます。