第16章 ジャーナリングに起因するシステムの速度低下を最小限に抑えるか回避する
ジャーナルの変更がディスクに書き込まれる順序は、到着する順序と異なる場合があります。カーネル I/O システムは、ジャーナルの変更の並べ替えを行い、利用可能なストレージ領域の使用を最適化できます。ジャーナルアクティビティーは、ジャーナルの変更を並べ替え、データおよびメタデータをコミットすることで、システムレイテンシーが発生する可能性があります。その結果、ファイルシステムのジャーナリングによってシステムの速度が低下する可能性があります。
XFS は、Red Hat Enterprise Linux で使用されるデフォルトのファイルシステムです。これはジャーナリングファイルシステムです。ext2 と呼ばれる古いファイルシステムは、ジャーナリングを使用しません。特にジャーナリングが必要な場合を除き、ext2 ファイルシステムを検討してください。Red Hat のベンチマークテストで最高結果を示した多くの事例では、ext2 ファイルシステムが使用されています。これは、重要な初期チューニングの推奨項目の 1 つです。
XFS などのジャーナリングファイルシステムは、ファイルが最後にアクセスされた時刻 (atime 属性) を記録します。ジャーナリングファイルシステムを使用する必要がある場合は、atime を無効にすることを検討してください。
16.1. atime の無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
atime 属性を無効にすると、ファイルシステムジャーナルへの書き込み回数が制限されるため、パフォーマンスが向上し、電力使用量が減少します。
手順
選択したテキストエディターを使用して
/etc/fstabファイルを開き、ルートマウントポイントのエントリーを見つけます。/dev/mapper/rhel-root / xfs defaults…オプションのセクションを編集して、
noatimeおよびnodiratimeという用語を追加します。noatimeオプションは、ファイルの読み取り時のアクセスタイムスタンプの更新を阻止し、nodiratimeオプションは、ディレクトリーの inode へのアクセス時刻の更新を停止します。/dev/mapper/rhel-root / xfs noatime,nodiratime…重要一部のアプリケーションは、更新される
atimeに依存します。したがって、このオプションは、このようなアプリケーションが使用されていないシステムでのみ妥当です。または、前のアクセス時刻が現在の変更時刻よりも古い場合にのみ、アクセス時刻が更新されるようにする
relatimeマウントオプションを使用することができます。ヒント詳細は、お使いのシステムの
mkfs.ext2(8)、mkfs.xfs(8)、およびmount(8) のman ページを参照してください。