Red Hat Enterprise Linux System Roles for SAP


Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions 8

Red Hat Customer Content Services

概要

このガイドでは、Red Hat Enterprise Linux System Roles for SAP の概要と追加情報を説明します。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメントにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。多様性を受け入れる用語に変更する取り組みの詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

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第1章 概要

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 RHEA-2019:3190 で導入された RHEL System Roles for SAP は、SAP HANA または SAP NetWeaver ソフトウェアをインストールする RHEL システムのリモート設定またはローカル設定を支援するためのものです。RHEL System Roles for SAP の開発は、SAP LinuxLab アップストリームプロジェクトに基づいています。

RHEL System Roles は、管理者による RHEL システムの設定を支援する、Ansible によって実行されるロールのコレクションです。これらのロールは、RHEL AppStream リポジトリーで提供されます。一方、RHEL System Roles for SAP は、RHEL for SAP Solutions サブスクリプションで提供されます。

Red Hat Enterprise Linux for SAP Solution サブスクリプションは、Ansible Core を使用した RHEL System Roles for SAP のサポートを提供します。ただし、Ansible Core の完全なサポートが必要な場合は、別のサブスクリプションが必要です。関連情報は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) System Roles を参照してください。

次の RHEL System Roles for SAP は、RHEL 8.4 以降を実行しているコントロールノードで完全にサポートされています。

  • sap_general_preconfigure
  • sap_netweaver_preconfigure
  • sap_hana_preconfigure
  • sap_hana_install

次の RHEL System Roles for SAP は、RHEL 8.4 以降を実行しているコントロールノードでテクノロジープレビューとしてサポートされています。

  • sap_ha_install_hana_hsr
  • sap_ha_pacemaker_cluster
  • sap_swpm (*)

RHEL System Roles for SAP は、RHEL System Roles と同様、コントロールノード (Ansible Automation コントローラーRed Hat Satellite、RHEL 9 または RHEL 8 ホスト) と呼ばれる中央ノードからインストールおよび実行されます。コントロールノードは、ローカルホスト/1 つ以上のリモートホスト (Ansible のコンテキストでは、マネージドノード と呼ばれます) に接続し、それらにインストールおよび設定手順を実行します。コントロールノード (RHEL 9) で RHEL の最新のメジャーリリースを使用し、RPM rhel-system-roles-sap または Red Hat Automation Hub から最新バージョンのロールを使用することを推奨します。RHEL System Roles for SAP および Ansible パッケージは、管理/設定されているシステムにインストールする必要はありません。

このドキュメントでは、次のロールで構成される RHEL パッケージ rhel-system-roles-sap バージョン 3.3.0 (*) または Automation Hub コレクション redhat.sap_install バージョン 1.2.1 をインストールおよび使用する方法を説明します。

注記

パッケージ rhel-system-roles-sap バージョン 3.3.0 には、ロール sap_swpm が含まれていません。このロールは、パッケージ rhel-system-roles-sap の次のバージョンでリリースされる予定です。

Purpose

Expand
ロール名説明

sap_general_preconfigure

SAP NetWeaverSAP HANA に共通のインストールおよび設定手順を実行する

sap_netweaver_preconfigure

SAP NetWeaver の追加のインストールおよび設定手順を実行する

sap_hana_preconfigure

SAP HANA の追加のインストールと設定を実行する

sap_hana_install

SAP HANA のスケールアップまたはスケールアウトインストールを実行する

sap_ha_install_hana_hsr

2 つのノードで SAP HANA システムレプリケーションを設定する

sap_ha_pacemaker_cluster

Pacemaker をインストールし、クラスターと SAP クラスターリソースを設定する

sap_swpm

SWPM 経由で SAP ソフトウェアをインストールする

サポートステータス

Expand
ロール名サポートステータスリモートホスト管理コントロールノード

sap_general_preconfigure

フルサポート

RHEL 7.6 以降、RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

sap_netweaver_preconfigure

フルサポート

RHEL 7.6 以降、RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

sap_hana_preconfigure

フルサポート

RHEL 7.6 以降、RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

sap_hana_install

フルサポート

RHEL 7.6 以降、RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

sap_ha_install_hana_hsr

テクノロジープレビュー

RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

sap_ha_pacemaker_cluster

テクノロジープレビュー

RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

sap_swpm (*)

一部の機能はテクノロジープレビュー、その他のすべての機能はサポート対象外

RHEL 8、RHEL 9

RHEL 8、RHEL 9

注記
  • * このバージョンの RHEL System Roles for SAP には、ロール sap_swpm が含まれています。サポート範囲は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲で、ロールのデフォルトモードのみが対象です。また、サポート対象のデプロイメントシナリオは、x86_64 の RHEL 8.4、8.6、9.0 および ppc64le の RHEL 8.4 および 8.6 上の S/4HANA 2021 および S/4HANA 2022 単一ホストインストールです。

    ロール sap_swpm の他のすべての機能はサポートされていません。

プラットフォーム
マネージドノードのサポートされているハードウェア/仮想化/クラウドプラットフォームについては、次の表を参照してください。

Expand
ハードウェアプラットフォームベアメタル/仮想化/クラウドプラットフォームサポートステータス

x86_64

ベアメタル、Red Hat Virtualization/libvirt、VMware ESX、Red Hat 認定クラウドおよびサービスプロバイダー

前の表のサポートステータスに従ってサポート

ppc64le

PowerVM LPARs

前の表のサポートステータスに従ってサポート

s390x

zVM ゲスト

フルサポート: sap_general_preconfiguresap_netweaver_preconfigure

Directories

Expand
インストール方法ロール、ドキュメント

RHEL パッケージ rhel-system-roles-sap

/usr/share/ansible/roles/<role>/usr/share/doc/rhel-system-roles-sap/<role>

Automation Hub コレクション redhat.sap_install

~/.ansible/collections/ansible_collection/redhat/sap_install/<role>~/.ansible/collections/ansible_collection/redhat/sap_install/<role>/README.md

注記
  • ロールは、マネージドノードの初期インストールの直後に使用されるように設計されています。これらのロールを SAP またはその他の実稼働システムに対して実行する場合は、最初にアサーションモードで実行して、該当する SAP ノートに従って SAP の推奨事項から逸脱している設定を検出できるようにしてください。通常モードで実行すると、ロールはマネージドノードで SAP 推奨の設定を適用します。通常とは異なるシステム設定が原因で、まれにロールによる意図しない変更が発生することがあります。実稼働システムで通常モードでロールを使用する前に、まずシステムをバックアップし、テストおよび QA システムでロールをテストすることを強く推奨します。
  • マネージドノードにロールを適用する前に、マネージドノードの RHEL リリースが、インストールする予定の SAP ソフトウェアバージョンでサポートされていることを確認してください。(オーバーライド可能な) SAP HANA 検証が存在しない RHEL マイナーバージョンが使用されている場合、ロール sap_hana_preconfigure は失敗します。

第2章 Ansible Engine と RHEL System Roles for SAP のインストール

Ansible Core と RHEL System Roles for SAP パッケージまたはコレクションをインストールするには、次の手順を使用します。

注記

Red Hat Satellite システムにパッケージをインストールするには、単純な dnf コマンドを使用せずに、Red Hat Satellite 6 でパッケージをインストールまたは更新する方法 の指示に従ってください。

手順

  1. Ansible Core をインストールします。

    # dnf install ansible-core
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    ステップ 2 に進んで RHEL パッケージ rhel-system-roles-sap をインストールするか、ステップ 3 に進んで Automation Hub コレクション redhat.sap_install をインストールします。

  2. RHEL パッケージ rhel-system-roles-sap をインストールする場合:

    1. Red Hat Subscription Manager を使用して、RHEL for SAP Solutions リポジトリーを有効にします。

      # subscription-manager repos
      --enable=rhel-$(rpm -E %rhel)-for-$(uname -m)-sap-solutions-rpms
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
    2. RHEL System Roles for SAP をインストールします。

      # dnf install rhel-system-roles-sap
      Copy to Clipboard Toggle word wrap

      rhel-system-roles-sap パッケージは /usr/share/ansible/roles/<role> にインストールされます。<role> は個々のロールの名前です (例: sap_hana_preconfigure)。各ロールには、すべての変数とロールの使用方法を説明する README.md ファイルが含まれています。

  3. Automation Hub コレクション redhat.sap_install をインストールするには、Automation Hub からコレクションを直接インストールするか、コレクションをダウンロードしてから、ダウンロードしたファイルからインストールします。

    1. コレクションを Automation Hub から直接インストールするには、このページ の手順に従ってください。重要な手順は次のとおりです。

      1. このページ からオフライントークン、サーバー URL、および SSO URL のコピーを作成し、同じページにあるサーバー URL と SSO URL をメモします。必要に応じてトークンを再作成します (トークンの有効期限が切れている場合など)。
      2. これらの値を使用して、この章 の指示に従って、ファイル /etc/ansible/ansible.cfg を設定します。次の例のように、変数 url にサーバー URL、変数 auth_url に SSO URL、変数 token にオフライントークンを使用します (ダミートークンを実際のトークンに置き換えてください)。

        [galaxy]
        server_list = automation_hub_install
        
        [galaxy_server.automation_hub_install]
        url = https://console.redhat.com/api/automation-hub/[https://console.redhat.com/api/automation-hub/]
        auth_url = https://sso.redhat.com/auth/realms/redhat-external/protocol/openid-connect/token[https://sso.redhat.com/auth/realms/redhat-external/protocol/openid-connect/token]
        token = 123567890abcdef...abcdef1234
        Copy to Clipboard Toggle word wrap
      3. コレクションを使用するユーザー (Playbook を実行して、ソフトウェアをインストールするか、マネージドノードで設定を行うユーザー) として次のコマンドを実行して、コレクションをインストールします。

        # ansible-galaxy collection install redhat.sap_install
        Copy to Clipboard Toggle word wrap

        これにより、コレクションがユーザーのデフォルトの場所 (必要なディレクトリーが再帰的に作成されます) にインストールされます。これは ~/.ansible/collections/ansible_collections/redhat/sap_install です。

    2. Automation Hub からコレクションをダウンロードおよびインストールするには、次の手順を実行します。

      1. このページ からコレクションの tar ファイルをダウンロード (Download tarball リンクを使用) し、コレクションを使用するユーザーとして次のコマンドを実行します。

        # ansible-galaxy collection install
        ./redhat-sap_install-1.2.1.tar.gz
        Copy to Clipboard Toggle word wrap

        これにより、前述のように、ユーザーのデフォルトの場所にコレクションがインストールされます。
        sap_install の下の各ロールのサブディレクトリーにあるファイル README.md (例: roles/sap_general_preconfigure) には、各ロールのドキュメントが含まれています。

第3章 新機能

Automation Hub コレクション redhat.sap_install バージョン 1.2.1 には、次の新機能があります。

  • Linux システムロール ha_cluster とその拡張機能を使用して、1 つのロールですべての HA 関連の設定変更を実行するための新しい sap_ha_pacemaker_cluster ロール
  • 目的の SID とインスタンス番号を持つ HANA システムが検出された場合にロールが正常に返されるように (べき等性)、ロール sap_hana_install での SID とインスタンスのチェックを改善
  • Linux システムロール selinux を使用して、事前設定および HANA インストール中に、SAP ディレクトリーの SELinux ファイルラベルを変更することが可能
  • 特定の SWPM ベースのインストールを実行するための新しい sap_swpm ロール

第4章 既知の問題

4.1. 再起動要件の検出

再起動要件の検出は、プラットフォーム ppc64le の RHEL 8.5 以降では信頼できません。

再起動要件の検出に失敗すると、事前設定ロールを呼び出す Playbook の最後で、不要な再起動が実行される可能性があります。ロールのパラメーターを使用すると、再起動を回避できます。また、無条件にシステムを再起動するように、Playbook を拡張することもできます。詳細は、バグ 2166444 を参照してください。

4.2. SAP HANA 用の RHEL 9 パッケージ

RHEL 9 では、一部のパッケージがインストールされず、また SAP HANA に必要のないパッケージもインストールされます。

公開済みの SAP ノート 3108316 には、このバージョンの RHEL System Roles for SAP の完成時には知られていなかった更新がいくつか含まれています。SAP HANA 用にインストールする必要がある追加パッケージは compat-openssl11 です。

インストールするパッケージのリストを迅速に定義する方法については、このコメント を参照してください。

4.3. 拡張チェック (アサート) 機能

事前設定ロールの拡張チェック (=assert) 機能を使用する場合は、注意してください。

事前設定ロールはアサートモードで実行できます。その場合、マネージドノードは変更されませんが、ノードが該当する SAP ノートに準拠しているかどうかが報告されます。通常モードで事前設定ロールを実行し、システム設定の変更にも同じコントロールノードを使用する場合は、システム設定のチェックに "通常" の Playbook が誤って使用されないように、特別な注意が必要です。まずテストおよび QA システムでロールをテストしてから、実稼働システムでロールを実行することを強く推奨します。

4.4. DNS 名前解決

DNS ドメインがマネージドノードに設定されていない場合、ロール sap_general_preconfigure は失敗します。

マネージドノードに DNS ドメインが設定されていない場合 (多くのクラウドシステムがこれに該当します)、ロール sap_general_preconfigure は、Verify that the DNS domain is set タスクで失敗します。これを回避するには、ロール変数 sap_domain を Playbook の vars セクションのマネージドノードのインベントリーファイルに設定するか、パラメーター -e "sap_domain=example.com" を指定して、ansible-playbook コマンドを実行します (example.com は独自の DNS ドメイン名に置き換えてください)。

第5章 RHEL System Roles for SAP のクイックスタートガイド

SAP NetWeaver または SAP HANA をインストールするために 1 つ以上のシステムを設定または検証するには、次の手順を使用します。

5.1. コントロールノードの準備

システムメッセージを英語で表示するには、次の手順を使用します。RHEL System Roles for SAP では、Ansible コントロールノードがロケール C または en_US.UTF-8 を使用する必要があります。

手順

  1. ローカルホストでコマンドを実行して、現在の設定を確認します。

    # locale
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. 出力の LC_MESSAGES= で始まる行に C または en_US.UTF-8 が表示されます。

    1. コマンドで期待どおりの出力が得られない場合は、ansible-playbook コマンドを実行する前に、ローカルホストで次のコマンドを実行してください。

      # export LC_ALL=C
      Copy to Clipboard Toggle word wrap

      または、以下を実行します。

      # export LC_ALL=en_US.UTF-8
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
      注記

      これらの手順が必要なのは、デフォルトで LC_* 変数がリモートシステムに転送され (man ssh_config および man sshd_config を参照)、ロールがリモートシステムからの特定のコマンド出力を評価するためです。

5.2. ローカルシステムの設定

SAP NetWeaver をインストールするためにローカルシステムを準備するには、次の手順を使用します。

前提条件

  • システム上で実稼働ソフトウェアが実行されていない。
  • 最低 20480 MB のスワップ領域がローカルシステムに設定されている。

手順

  1. サーバーの元の設定を保持する場合は、バックアップを作成します。

    注記

    これらのロールは RHEL のインストール後に実行されるため、バックアップは必要ありません。

  2. 次の内容で sap-netweaver.yml という名前の YAML ファイルを作成します。

    - hosts: localhost
      connection: local
      roles:
        - sap_general_preconfigure
        - sap_netweaver_preconfigure
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    重要

    roles: の前には、正しいインデント (2 つの空白) が必要です。

  3. RHEL System Roles sap_general_preconfigure および sap_netweaver_preconfigure を実行して、SAP NetWeaver のインストール用にマネージドノードを準備します。

    # ansible-playbook sap-netweaver.yml
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  4. Playbook の実行の終了時に、特定のパッケージがインストールされているなどの理由で、再起動が必要であると報告される可能性があります。その場合、この時点でシステムを再起動してください。

5.3. ローカルシステムの確認

RHEL System Roles for SAP を使用して、RHEL システムが正しく設定されていることを確認することもできます。次の手順を使用して、ローカルシステムが SAP NetWeaver のインストール用に正しく設定されているかどうかを確認します。

前提条件

  • RHEL System Roles for SAP バージョン 3

手順

  1. 次の内容で sap-netweaver.yml という名前の YAML ファイルを作成します。

    - hosts: localhost
      connection: local
      vars:
        sap_general_preconfigure_assert: yes
        sap_general_preconfigure_assert_ignore_errors: yes
        sap_netweaver_preconfigure_assert: yes
        sap_netweaver_preconfigure_assert_ignore_errors: yes
      roles:
        - sap_general_preconfigure
        - sap_netweaver_preconfigure
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. 以下のコマンドを実行します。

    # ansible-playbook sap-netweaver.yml
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    よりコンパクトな出力を取得する場合は、事前設定された各ロールの tools ディレクトリーにあるシェルスクリプト beautify-assert-output.sh に出力をパイプして、各アサーションに関する重要な FAIL または PASS 情報のみを表示することができます。スクリプトをディレクトリー ~/bin にコピーしたと仮定すると、コマンドは次のようになります。

    # ansible-playbook sap-netweaver-assert.yml |
    ./bin/beautify-assert-output.sh
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    暗い背景色のターミナルを使用している場合は、次のコマンドシーケンスで出現するすべてのカラーコード [30m[37m に置き換えます。そうしないと、暗い色の背景に暗い色のフォントが表示されるため、一部の行の出力が判読不能になります。暗い背景色のターミナルで誤って上記のコマンドを実行した場合は、次のコマンドを使用して、デフォルトの白いフォントを再度有効にできます。

    # echo -e "\033[37mResetting font color\n"
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5.4. リモートシステムの設定

SAP HANA のインストール用に 1 つ以上のリモートシステム (マネージドノード) を準備するには、次の手順を使用します。

前提条件

  • Red Hat Satellite サーバーまたは Red Hat Customer Portal から Red Hat ソフトウェアパッケージをインストールできるように、マネージドノードが正しく設定されていることを確認する。
  • Ansible コントロールノードから各マネージドノードへのパスワードなしの ssh アクセス。
  • SAP HANA でサポートされている RHEL リリース。

    • SAP HANA でサポートされている RHEL リリースについては、SAP ノート 2235581 を参照してください。

手順

  1. サーバーの元の設定を保持する場合は、バックアップを作成します。
  2. インベントリーファイルを作成するか、ファイル /etc/ansible/hosts を変更します。このファイルには、ホストのグループの名前と、設定する各システム (マネージドノード) が別々の行に含まれています (例: sap_hana という名前のホストグループ内の 3 つのホストの場合)。

    [sap_hana]
    host01
    host02
    host03
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  3. パスワードなしで、ssh を使用して、3 つのホストすべてにログインできることを確認します。以下に例を示します。

    # ssh host01 uname -a
    # ssh host02 hostname
    # ssh host03 echo test
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  4. 以下の内容で、sap-hana.yml という名前の YAML ファイルを作成します。

    - hosts: sap_hana
      roles:
        - sap_general_preconfigure
        - sap_hana_preconfigure
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    重要

    正しいインデント (たとえば、roles: の前に 2 つの空白) が必要です。

  5. RHEL System Roles sap_general_preconfigure および sap_hana_preconfigure を実行して、SAP HANA のインストール用にマネージドノードを準備します。

    # ansible-playbook sap-hana.yml
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    注記
    • ロールは、マネージドノードの初期インストールの直後に使用されるように設計されています。これらのロールを SAP またはその他の実稼働システムに対して実行する場合は、最初にアサーションモードで実行して、該当する SAP ノートに従って SAP の推奨事項から逸脱している設定を検出できるようにしてください。通常モードで実行すると、ロールはマネージドノードで SAP 推奨の設定を適用します。通常とは異なるシステム設定が原因で、まれにロールによる意図しない変更が発生することがあります。実稼働システムで通常モードでロールを使用する前に、まずシステムをバックアップし、テストおよび QA システムでロールをテストすることを強く推奨します。
    • Playbook の実行の終了時に、各マネージドノードの再起動が必要であると報告されます。この時点でマネージドノードを再起動してください。

5.5. SAP ソフトウェアのインストール

SAP HANA データベースまたは SAP S/4HANA を RHEL 8 または RHEL 9 にインストールする手順は、RHEL System Roles for SAP を使用した SAP HANA または SAP S/4HANA のインストール を参照してください。

第6章 追加情報

6.1. sap*preconfigure に実装された SAP ノート

3 つの事前設定ロールに実装された SAP ノートは、SAP ノートバージョンとともに、各事前設定ロールの vars ファイルの _<role_name>_sapnotes_versions という名前の変数に含まれています。ファイルの名前は、たとえば /usr/share/ansible/roles/sap_general_preconfigure/vars/RedHat_8.yml などです。これらのファイルの変数 _sap_general_preconfigure_sapnotes_versions には、実装された SAP ノートとそのバージョン番号が含まれています。

6.2. ロール変数

ディレクトリー /usr/share/ansible/roles/<role> にある各ロールのファイル README.md には、すべてのユーザー設定可能な変数の目的とそのデフォルト設定が記述されています。変数は定義済みで、複数の場所 (インベントリーファイル、Playbook など) で、または ansible-playbook コマンドラインパラメーター --extra-vars または -e を使用して変更できます。

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