SAP HANA のセキュリティーの強化ガイド
概要
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメントにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。多様性を受け入れる用語に変更する取り組みの詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
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第1章 SAP HANA のセキュリティーの強化設定
SAP HANA および SAP アプリケーションシステムにアプローチとプラクティスを適用する前に、次の点を考慮する必要があります。
- RHEL System Roles for SAP の助けを借りて、SAP HANA または SAP NetWeaver ソフトウェアと関連パッケージをインストールできます。詳細は、SAP 用の Red Hat Enterprise Linux システムロール および 必要な最小限のパッケージのインストール を参照してください。
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セキュリティー強化 ガイドに従って変更を加えたりファイルを編集したりする前に、非実稼働システムで推奨される設定と手順を実装する必要があります。システムをバックアップすることが推奨されます。少なくとも
/etc
ディレクトリーのバックアップを作成する必要があります。 - fapolicyd を使用してアプリケーションをブロックおよび許可する で説明されている手順に従う場合は、SAP HANA 実行可能ファイルのみを許可するように fapolicyd を設定する ドキュメントで説明されている手順も実行する必要があります。
- RHEL での SELinux の使用 で説明されている手順に従う場合は、SAP HANA での SELinux の使用 で説明されている手順も実行する必要があります。
RHEL for SAP ソリューションシステムに対するユーザーの管理とアクセスを強化するために、安全なリモート通信、sudo アクセスを設定し、パスワードポリシーと複雑さを設定できます。詳細は、次を参照してください。
新たに発見された脅威や脆弱性から Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions システムを安全に保護するには、セキュリティー更新の管理と監視 を参照してください。