リリースノート
12.21 の特記すべき機能
概要
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、弊社 の CTO、Chris Wright のメッセージ を参照してください。
第1章 本リリースについて
Red Hat CodeReady Studio 12.21 は、Red Hat CodeReady Studio 12.19.1 が更新されたリリースです。
以下の章では、Red Hat CodeReady Studio 12.21 の改良点、実装された追加機能、既知の問題、バグ修正、テクノロジープレビュー、非推奨となった機能などを説明します。
CodeReady Studio 12.21 は、複数のソースから利用できます。CodeReady Studio の設定方法に関する詳細は、『インストールガイド』を参照してください。
本リリースでサポートされるオペレーティングシステム、チップアーキテクチャー、および Java Development Kit (JDK) に関する詳細は、『サポートされる構成およびコンポーネント』を参照してください。
第2章 機能拡張
Hibernate 5.5 ランタイムプロバイダーに Hibernate Core 5.5.7.Final および Hibernate Tools 5.5.7.Final が含まれるようになりました。
詳細は『Hibernate ORM 5.5.7.Final Release Notes』を参照してください。
Hibernate 5.3 ランタイムプロバイダーには Hibernate Core 5.3.22.Final と Hibernate Tools 5.3.22.Final が含まれます。
詳細は『Hibernate ORM 5.3.22.Final Release Notes』を参照してください。
CodeReady Studio は Red Hat JBoss Wildfly 25 で動作します。
詳細は、WildFly のホームページ を参照してください。
- CodeReady Studio ツールは Java17 をサポートします。(JBDS-5023)
CodeReady Studio での OpenShift の改良機能
-
OpenShift ツールは、
odo 2.3
をベースとするようになりました(JBIDE-27985) -
odo ベースのエクスプロイラーはプロキシーをサポートします。(JBIDE-27084)
odo プロキシーのサポートを有効にするには、odo の起動時にHTTPS_PROXY
環境変数を設定します。 - odo は Operator バックエンドサービスの作成をサポートします。(JBIDE-27979)
-
OpenShift ツールは、
第3章 バグ修正
- 本リリースの CodeReady Studio で解決された問題の情報は、こちらの解決済みの問題 を参照してください。
第4章 非推奨の機能
本リリースには非推奨になった機能はありません。
第5章 既知の問題
本リリースの CodeReady Studio における既知の問題の情報は、こちらの既知の問題 を参照してください。
特記すべき既知の問題を以下に示します。
JBDS-4710:Red Hat Central ページのリロード後、中央ページに内容が適切に表示されない。
この問題を回避するには、Red Hat Central を再度開きます。
- JBIDE-26118: 現在の選択したソースから Jakarka Server Faces 複合コンポーネントを作成できない。
- JBDS-4818: MacOS では CRS インストーラーが署名されていない。
JBDS-5032: CodeReady Studio は、Red Hat Central からすべてのソフトウェアをインストールした後に起動できません。
この問題を回避するには、以下を実行して、コマンドラインから誤ったバンドルをインストールします。
./codereadystudio -consoleLog -application org.eclipse.equinox.p2.director -repository http://download.eclipse.org/releases/2020-12 -installIUs com.sun.xml.bind/2.2.0.v20201118-1845
次に、
-clean
オプションを指定して CodeReady Studio を再起動します。JBIDE-28000: App Transport Security が サーバーの Show In コンテキストメニューの Web Browser および Web Management Console オプションをブロックします。
この問題を回避するには、アプリケーションバンドル内の
Codereadystudio.app/Contents/Eclipse/Info.plist
ファイルを開き、以下の行をファイルの最後に追加します。<key>NSAppTransportSecurity</key> <dict> <key>NSExceptionDomains</key> <dict> <key>localhost</key> <dict> <key>NSTemporaryExceptionAllowsInsecureHTTPLoads</key> <true/> </dict> </dict> </dict> </dict>
JBIDE-28007: 開発者サンドボックスへのログインが MacOS では機能しない。
この問題を回避するには、アプリケーションバンドル内の
Codereadystudio.app/Contents/Eclipse/Info.plist
ファイルを開き、以下の行をファイルの最後に追加します。<key>NSAppTransportSecurity</key> <dict> <key>NSExceptionDomains</key> <dict> <key>localhost</key> <dict> <key>NSTemporaryExceptionAllowsInsecureHTTPLoads</key> <true/> </dict> </dict> </dict> </dict>
CodeReady Studio におけるターゲットプラットフォームおよびインストーラーの既知の問題:
JBIDE-27605: BYOE 2020-09 + JBT 4.17.0.Final から JBT 4.18.0.Final への更新時に依存関係が競合。
この問題を回避するには、Jbosstools stable update サイトを選択し、Jakarta RESTful Web Services および Jakarta Enterprise Web Services の両方を選択します。どちらの機能も更新されます。
→ をクリックし、または、
Preferences → Install/Update → Available Software
の順に選択し、最新の Eclipse リリースを無効にします。これにより、Eclipse 2020.12 がインストールされます。
CodeReady Studio の OpenShift の既知の問題:
JBIDE-27066: JDK11 を使用して OpenShift 4.4.0 クラスターにログインできない。
この問題を回避するには、JDK 8 を使用するか、SSL プロトコルとして TLSv1.2 を使用するように Java を設定します。
TLSv1.2 を使用するように Java を設定するには、CodeReady Studio インストールディレクトリー内の studio ディレクトリーにある
codereadystudio.ini
ファイルを開きます。-vmargs セクションに以下の行を追加します。
-Djdk.tls.client.protocols=TLSv1.2
CodeReady Studio の Webservices の既知の問題:
JBIDE-27743: Wildfly 22 および Apache CXF 3.3.5 以上を使用して
wsdl
定義から Web Service クライアントを作成することはできません。この問題を回避するには、CXF ランタイムの代わりに Apache Axis または JBossWS を使用して、サービスクライアント定義を続行します。
または、ソースフォルダーが最初に表示されるようにソースフォルダーの順序を更新およびエクスポートします。これを行うには、パスDyn. Web Project → Properties → Java Build Path → Order
を使用します。- JBIDE-27744: WS Tester は DH キーのサイズが少ないため POST リクエストを許可しません。
-
JBIDE-27781: 生成された
web.xml
記述子を使用して動的 Web プロジェクトの削除時に NPE が発生します。 -
JBIDE-27842: ローカル
wsdl
の WS Tester Jakarta Enterprise Web Services 呼び出しにより、エラーメッセージProvider org.apache.axis2.jaxws.spi.Provider not found
が表示される
CodeReady Studio における Code Ready Container の既知の問題:
-
JBIDE-27741: CRC が適切に起動しなくなり、エラーメッセージ
Unable to execute request to request url https://api.crc.testing:6443/.well-known/oauth-authorization-server
が発生します。 JBIDE-27921: Windows および MacOS の CRC 1.28.0 設定は
bin/oc
を提供しないため、CRC ツールが起動しないようにします。この問題を回避するには、CRC home フォルダーに移動し、
bin
ディレクトリーを作成します。
-
JBIDE-27741: CRC が適切に起動しなくなり、エラーメッセージ
CodeReady Studio の Fuse 統合プロジェクトの既知の問題:
- FUSETOOLS-3337: DataTransformation のある Fuse プロジェクトを Karaf 7.x ランタイム上の Fuse にデプロイできない。
FuseTOOLS-3373: Camel Fuse 7.2 および 7.1 のエラーで作成された Fuse 統合プロジェクト。
この問題を回避するには、以下の行を
jakarta.xml.bind-api
ファイルに追加し、jakarta バージョンを定義します。<dependency> <groupId>jakarta.xml.bind</groupId> <artifactId>jakarta.xml.bind-api</artifactId> <version>2.3.3</version> </dependency>
利用可能な最新バージョンは 2.3.3 です。最新バージョンの詳細は、「Maven Repository: Jakarta XML Binding API」を参照してください。