第4章 OCP 上の Fuse Online の管理
オンサイトで Fuse Online を OpenShift Container Platform (OCP) にインストールしたら、Prometheus を使用してインテグレーションアクティビティーを監視し、Fuse Online 環境の復元に使用できる Fuse Online の定期的なバックアップを設定できます。必要に応じて、Fuse Online のアップグレード、Fuse Online のアンインストール、または Fuse Online が含まれる OCP プロジェクトの削除を行うことができます。
詳細は以下のトピックを参照してください。
4.1. Fuse Online コンポーネントの監査
Fuse Online 監査は、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境での使用を推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能をテストし、フィードバックを提出できるようにすることを目的としています。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview を参照してください。
Fuse Online は、ユーザーが以下の Fuse Online コンポーネントに加えた変更の基本監査をサポートします。* 接続: Fuse Online Web コンソールのコネクターの Details ページに表示される Name
およびその他のフィールド。* Connectors - Name
フィールド。* Integrations - Name
フィールド。
開発者がこれらのコンポーネントフィールドのいずれかを更新する場合 (インテグレーションの名前を変更するなど)、Fuse Online は ID、ユーザー、タイムスタンプ、コンポーネント (connection
、connector
、または integration
) および変更のタイプ (create
、modify
、または delete
) などの情報が含まれる監査メッセージを標準出力を送信します。監査メッセージのフィールド値は 30 文字に切り捨てられることに注意してください。
デフォルトでは、Fuse Online 監査は無効になっています。Fuse Online カスタムリソースを編集することで有効にできます。Fuse Online をインストールする前に監査を有効にする場合は、Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明を参照してください。
前提条件
-
oc
クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online がインストールされている OCP クラスターに接続されている。 - Fuse Online カスタムリソースを編集する権限がある。
手順
Fuse Online カスタムリソースを編集する権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。
oc login -u admin -p admin-password
Fuse Online 環境を実行しているプロジェクトに切り替えます。以下に例を示します。
oc project my-fuse-online-project
syndesis カスタムリソースを編集します。
以下のコマンドを実行します。通常、エディターでリソースが開かれます。
oc edit syndesis
以下の行がリソースにあることを確認します。必要に応じて編集します。
components: server: features: auditing: true
リソースを保存します。
syndesis カスタムリソースで監査機能を有効にすると、稼働中の
syndesis-server
設定を再読み込みし、Fuse Online は Fuse Online コンポーネントに関連する変更のロギングを開始します。- Fuse Online 監査ログメッセージを表示するには、次のコマンドを入力します。
oc logs -l syndesis.io/component=syndesis-server