2.2. Fuse Online リソースをデプロイするためのカスタムリソース定義の登録
Fuse Online のインストールを可能にするため、クラスター管理者はカスタムリソース定義を登録します。管理者は、OpenShift クラスターに対して 1 度だけこれを実行する必要があります。その後、管理者は Fuse Online を該当のプロジェクトにインストールする権限をユーザーに付与します。これは、Fuse Online をインストールする各プロジェクトに対して行います。
前提条件
- クラスターの管理者権限を持っている必要があります。
-
oc
クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。 OCP 環境では、Fuse Online が使用できる永続ボリュームが少なくとも 3 つ必要です。すべての永続ボリュームには、以下の設定要件が必要です。
-
capacity.storage:
1Gi
-
accessMode:
ReadWriteOnce
-
capacity.storage:
手順
以下の場所から Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードします。
https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.13
-
ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。
fuse-online-install-1.13
ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。 クラスター管理者権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。
oc login -u admin -p adminpwd
以下のコマンドを実行して、このクラスターにすでに登録されているカスタムリソース定義を一覧表示し、適切に接続されたことを確認します。
oc get crd
エラーメッセージが表示されなければ、正しく接続されています。
fuse-online-install-1.13
ディレクトリーに移動して以下のコマンドを実行し、クラスターレベルでカスタムリソース定義を登録します。bash install_ocp.sh --setup
以下のコマンドを再度実行して、登録が成功したことを確認します。
oc get crd
登録したカスタムリソース定義の出力一覧には、
syndesis
が含まれているはずです。Fuse Online をインストールする各プロジェクトで、ユーザーにインストールできる権限を付与します。各プロジェクトに対して以下を行います。
ユーザーが Fuse Online をインストールするプロジェクトに切り替えます。以下に例を示します。
oc project fuse-online-project
そのプロジェクトに Fuse Online をインストールする権限をユーザーに付与します。たとえば、以下のコマンドは、
developer
ユーザーに Fuse Online のインストール権限を付与します。このコマンドの実行後、developer
ユーザーは現在のプロジェクトfuse-online-project
に Fuse Online をインストールできます。bash install_ocp.sh --grant developer
Fuse Online のインストール権限を割り当てる OpenShift プロジェクトごとに、上記の 2 つのコマンドを繰り返します。ユーザーは、クラスターの複数のプロジェクトに Fuse Online をインストールできます。これを有効にするには、別のプロジェクトに切り替え、以下のように同じユーザーを指定します。
oc project another-fuse-online-project
bash install_ocp.sh --grant developer
結果
syndesis
カスタムリソース定義がクラスターに登録されます。
次のステップ
Fuse Online をインストールする権限があるユーザーは、デフォルトの Fuse Online 環境またはカスタマイズされた Fuse Online 環境のどちらをインストールするかを決定する必要があります。