第10章 IRC への接続


IRC (Internet Relay Chat) は、IRC クライアントを使って誰でもリアルタイムでテキストメッセージを送受信できるプロトコルです。インテグレーションでは、IRC へのコネクションは以下のいずれかを行うことができます。

  • 指定した IRC ニックネームがプライベートメッセージを受信したときにシンプルなインテグレーションの実行をトリガーします。インテグレーションはメッセージをフローの次のステップに渡します。たとえば、見込み顧客の名前を受信する IRC ニックネームを指定することができます。インテグレーションはメッセージを受信すると Salesforce に接続してリードを作成することができます。
  • 特定のチャネルへメッセージを配信します。メッセージは指定するニックネームから配信されます。たとえば、インテグレーションが FTP サーバーからファイルをダウンロードし、何らかの方法で処理するときに便利です。インテグレーションフローはメッセージを特定のチャネルに送信し、プロセスの成功を示すことができます。

IRC をインテグレーションに接続するには、IRC コネクションを作成し、コネクションをインテグレーションフローに追加します。詳細は以下を参照してください。

10.1. IRC コネクションの作成

インテグレーションでは、IRC コネクションは指定した IRC ニックネームに送信されたメッセージを取得したり、チャネルでニックネームにメッセージを送信することができます。任意の数のインテグレーションで同じ IRC コネクションを使用できます。

前提条件

  • 接続先の IRC サーバーのホスト名およびポートを知っている必要があります。
  • IRC サーバーにパスワードが必要な場合は、そのパスワードを知っている必要があります。

手順

  1. Fuse Online の左パネルで Connections をクリックし、利用可能なコネクションを表示します。
  2. 右上にある Create Connection をクリックし、Fuse Online コネクターを表示します。
  3. IRC コネクターをクリックします。
  4. Hostname フィールドに IRC ホスト名を入力する必要があります。IP アドレスまたは名前 (例: chat.freenode.net) を指定することができます。
  5. Port フィールドに IRC サーバーがリッスンしているポート (例: 6665) を入力します。
  6. IRC サーバーにパスワードが必要な場合は Password フィールドにそのパスワードを入力します。
  7. Validate をクリックします。Fuse Online は即座にコネクションを検証しようとし、検証の成功または失敗を示すメッセージを表示します。検証に失敗した場合は、コネクション設定値を修正し、再度検証を行います。
  8. 検証に成功した場合は Next をクリックします。
  9. Connection Name フィールドに、このコネクションを別のコネクションと区別するために使用する名前を入力します。たとえば、IRC Freenode を入力します。
  10. Description は任意のフィールドで、このコネクションに関する便利な情報を入力します。
  11. 右上にある Create をクリックし、作成したばかりのコネクションを含む、利用可能なコネクションの更新済みリストを表示します。上記の例の名前を入力した場合は、インテグレーションに追加できるコネクションとして IRC Freenode が表示されます。このコネクションを任意の数のコネクションに追加できます。

10.2. メッセージの受信時にインテグレーションの実行をトリガーするために IRC コネクションを追加

指定した IRC ニックネームに送信されたプライベートメッセージをコネクションが発見すると、インテグレーションを開始する IRC コネクションはインテグレーションの実行をトリガーします。

前提条件

  • IRC コネクションが作成されている必要があります。
  • メッセージの送受信するための IRC ニックネームが必要です。
  • シンプルなインテグレーションを作成することになります。Fuse Online はインテグレーションの開始方法の選択を要求します。

手順

  1. インテグレーションの開始に使用する IRC コネクションをクリックします。
  2. IRC Receive Private Message アクションをクリックします。
  3. Channels フィールドに任意で 1 つ以上の IRC チャネルをコンマで区切って指定します。
  4. Nickname フィールドには、インテグレーションが使用する IRC ニックネームを指定します。このニックネームは指定されたすべてのチャネルに参加します。実行中、インテグレーションはこのニックネームに送信されたメッセージを取得し、インテグレーションの次のステップに渡します。
  5. 指定のニックネームにパスワードがある場合は NickServ Password フィールドにパスワードを入力します。
  6. Next をクリックして、アクションの出力タイプを指定します。
  7. データタイプの認識が必要がない場合は、Select Type フィールドで Type specification not required を受け入れ、下部にある Done をクリックします。残りの手順を行う必要はありません。

    その他の場合は、以下の 1 つをスキーマタイプとして選択します。

    • JSON schema は JSON データの構造を記述するドキュメントです。ドキュメントのメディアタイプは application/schema+json です。
    • JSON instance は JSON データが含まれるドキュメントです。ドキュメントのメディアタイプは application/json です。
    • XML schema は XML データの構造を記述するドキュメントです。このドキュメントのファイル拡張子は .xsd です。
    • XML instance は XML データが含まれるドキュメントです。このドキュメントのファイル拡張子は .xml です。
  8. Definition 入力ボックスに、選択したスキーマタイプに準拠する定義を貼り付けます。たとえば、JSON schema を選択した場合は、メディアタイプが application/schema+json の JSON スキーマファイルの内容を貼り付けます。
  9. Data Type Name フィールドにはデータタイプに選択した名前を入力します。たとえば、ベンダーの JSON スキーマを指定する場合は、Vendor をデータタイプ名として指定することができます。

    このタイプを指定するコネクションを使用するインテグレーションを作成または編集するときにこのデータタイプ名が表示されます。Fuse Online では、インテグレーション仮想化パネルとデータマッパーにタイプ名が表示されます。

  10. Data Type Description フィールドには、このタイプを区別するのに便利な情報を提供します。データマッパーでこのタイプを処理するステップにカーソルを合わせると、この説明が表示されます。
  11. Done をクリックして、コネクションをフローに追加します。

結果

インテグレーションフローの最初にコネクションが表示されます。

10.3. IRC コネクションを追加してメッセージを送信

インテグレーションでは、フローの途中でメッセージを 1 つ以上の IRC チャネルに送信したり、シンプルなインテグレーションを終了するためにメッセージを 1 つ以上の IRC チャネルに送信することができます。これには、IRC コネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。

前提条件

  • IRC コネクションが作成されている必要があります。
  • メッセージの送受信するための IRC ニックネームが必要です。
  • フローを作成または編集することになります。Fuse Online はステップの選択を要求します。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。

手順

  1. フローに追加する IRC コネクションをクリックします。
  2. IRC Send Message to Channel をクリックして、メッセージを 1 つ以上のチャネルに送信します。

    • Channels フィールドに、コンマで区切られた 1 つ以上の IRC チャネルを入力します。実行中、このコネクションは指定した IRC ニックネームからこれらのチャネルにメッセージを送信します。
  3. Nickname フィールドに、指定されたチャネルにメッセージを送信する IRC ニックネームを指定します。
  4. 指定したニックネームにパスワードがある場合は、NickServ password フィールドにそのパスワードを指定します。
  5. Next をクリックしてアクションの入力タイプを指定します。
  6. データタイプの認識が必要がない場合は、Select Type フィールドで Type specification not required を受け入れ、下部にある Done をクリックします。残りの手順を行う必要はありません。

    その他の場合は、以下の 1 つをスキーマタイプとして選択します。

    • JSON schema は JSON データの構造を記述するドキュメントです。ドキュメントのメディアタイプは application/schema+json です。
    • JSON instance は JSON データが含まれるドキュメントです。ドキュメントのメディアタイプは application/json です。
    • XML schema は XML データの構造を記述するドキュメントです。このドキュメントのファイル拡張子は .xsd です。
    • XML instance は XML データが含まれるドキュメントです。このドキュメントのファイル拡張子は .xml です。
  7. Definition 入力ボックスに、選択したスキーマタイプに準拠する定義を貼り付けます。たとえば、JSON schema を選択した場合は、メディアタイプが application/schema+json の JSON スキーマファイルの内容を貼り付けます。
  8. Data Type Name フィールドにはデータタイプに選択した名前を入力します。たとえば、ベンダーの JSON スキーマを指定する場合は、Vendor をデータタイプ名として指定することができます。

    このタイプを指定するコネクションを使用するインテグレーションを作成または編集するときにこのデータタイプ名が表示されます。Fuse Online では、インテグレーション仮想化パネルとデータマッパーにタイプ名が表示されます。

  9. Data Type Description フィールドには、このタイプを区別するのに便利な情報を提供します。データマッパーでこのタイプを処理するステップにカーソルを合わせると、この説明が表示されます。
  10. Done をクリックして、コネクションをフローに追加します。

結果

フローで追加した場所にコネクションが表示されます。

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