Spring Boot へのデプロイ
スタンドアロンモードでの Spring Boot アプリケーションのビルドおよび実行
概要
第1章 Spring Boot スタンドアロンの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1.1. Spring Boot スタンドアロンデプロイメントモード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
スタンドアロンデプロイメントモードでは、Spring Boot アプリケーションは Jar ファイルとしてパッケージ化され、Java 仮想マシン(JVM)内で直接実行されます。つまり、Spring Boot アプリケーションは、java コマンドと -jar オプションを提供すれば直接実行できます。以下に例を示します。
java -jar SpringBootApplication.jar
java -jar SpringBootApplication.jar
Spring Boot は、実行可能な Jar のメインクラスを提供します。
アプリケーションをパッケージ化および実行するこの方法は、サービスが最小限の要件でパッケージ化されるマイクロサービスの概念と一致しています。コンテナーも最小で、JVM 自体になります。
Fuse で Spring Boot スタンドアロンアプリケーションをビルドするには、以下が必要です。
Fuse BOM (Bill of Materials): Red Hat Maven リポジトリーから、厳選された依存関係のセットを定義します。BOM は、Maven の 依存関係管理 メカニズムを利用して、適切なバージョンの Maven 依存関係を定義します。
Fuse BOM で定義された依存関係のみが Red Hat によってサポートされることに注意してください。
- Spring Boot Maven プラグインは、Maven で スタンドアロン Spring Boot アプリケーションのビルドプロセスを実装します。このプラグインは、Spring Boot アプリケーションを実行可能な Jar ファイルとしてパッケージ化します。
1.1.1. Spring Boot 2 へのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot 1 に加えて、Spring Boot 2 にデプロイするオプションもあります。
OpenShift のデプロイメントのモードに関する詳細は、Fuse on OpenShift ガイド を参照してください。
Spring Boot 1 と Spring Boot 2 の相違点はすべて、Spring Boot の Migration Guide と Spring Boot 2 リリースノート を参照してください。
1.1.1.1. Spring Boot 2 の新しい Camel コンポーネント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot 2 は Camel バージョン 2. 23 をサポートしているため、Spring Boot 1 では利用できない新しい camel コンポーネントの一部をサポートします。
Spring Boot 2 の新しい Camel コンポーネント
- as2-component
- aws-iam-component
- fhir-component
- google-calendar-stream-component
- google-mail-stream-component
- google-sheets-component
- google-sheets-stream-component
- ipfs コンポーネント
- kubernetes-hpa-component
- kubernetes-job-component
- micrometer-component
- mybatis-bean-component
- nsq-component
- rxjava2
- service-component
- spring-cloud-consul
- spring-cloud-zookeeper
- testcontainers-spring
- testcontainers
- web3j-component
第2章 Fuse ブースターの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Fuse では、Fuse アプリケーションや便利なコンポーネントを使用するために、以下のブースターが提供されます。
- 「Circuit Breaker ブースター」 : 分散アプリケーションがネットワーク接続の中断やバックエンドサービスの一時的な利用停止に対処できるようにする例。
- 「外部化設定ブースター」 - Apache Camel ルートの設定を外部化する方法の例。
- 「REST API ブースター」 - HTTP プロトコルを使用して、Apache Camel によって公開されるリモートサービスと対話するメカニズムを導入した例。
2.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ブースターデモをビルドして実行するには、以下の前提条件をインストールします。
- サポートされるバージョンの Java Developer Kit (JDK)。詳細は Red Hat Fuse でサポートされる設定 を参照してください。
- Apache Maven 3.3.x 以上。Maven の Download ページを参照してください。
2.2. ブースタープロジェクトの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Fuse ブースタープロジェクトは、スタンドアロンアプリケーションの実行を手助けする開発者向けのプロジェクトです。ここでは、ブースタープロジェクトの 1 つである Circuit Breaker ブースターの生成手順を説明します。この演習では、Fuse on Spring Boot の便利なコンポーネントを使用します。
Netflix/Hystrix サーキットブレーカーを使用すると、ネットワーク接続の中断やバックエンドサービスの一時的な利用停止に分散アプリケーションが対処できるようになります。サーキットブレーカーパターンの基本概念は、バックエンドサービスが一時的に利用できなくなった場合に備えて、依存するサービスの損失を自動的に検出し、代替動作をプログラムで作成できるようにすることです。
Fuse サーキットブレーカーブースターは、次の 2 つの関連サービスで構成されます。
-
呼び名を返すバックエンドサービスである
nameサービス。 -
名前を取得する
nameサービスを呼び出し、文字列Hello, NAMEを返すフロントエンドサービスであるgreetingsサービス。
このブースターデモンストレーションでは、Hystrix サーキットブレーカーは greetings サービスと name サービスとの間に挿入されます。バックエンドの name サービスが利用できなくなると、name サービスが再起動するまでの間に greetings サービスはブロックされず、代替動作にフォールバックして即座にクライアントに応答します。
前提条件
- Red Hat Developer Platform にアクセスできる。
- サポートされるバージョンの Java Developer Kit (JDK) を持っている。詳細は Red Hat Fuse でサポートされる設定 を参照してください。
- Apache Maven 3.3.x 以上が必要です。
手順
- https://developers.redhat.com/launch に移動します。
START をクリックします。
ランチャーウィザードによって、Red Hat アカウントにログインするよう要求されます。
- Log in or register ボタンをクリックし、ログインします。
- Launcher ページで Deploy an Example Application ボタンをクリックします。
- Create Example Application ページで Create Example Application as フィールドに名前 fuse-circuit-breaker を入力します。
- Select an Example をクリックします。
Example ダイアログで、Circuit Breaker オプションを選択します。Select a Runtime ドロップダウンメニューが表示されます。
- Select a Runtime ドロップダウンメニューで Fuse を選択します。
-
バージョンのドロップダウンメニューで 7
. 5 (Red Hat Fuse) を選択します。2.21.2 (Community)バージョンは選択しないでください。 - Save をクリックします。
- Create Example Application ページで Download をクリックします。
-
Your Application is Ready ダイアログが表示されたら、
Download.zipをクリックします。ブラウザーが生成されたブースタープロジェクト (ZIP ファイルとしてパッケージ) をダウンロードします。 - アーカイブユーティリティーを使用して、生成されたプロジェクトをローカルファイルシステムの任意の場所に展開します。
2.2.1. Circuit Breaker ブースター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Netflix/Hystrix サーキットブレーカーコンポーネントは、ネットワーク接続の中断や、バックエンドサービスの一時的な利用停止に分散アプリケーションが対応できるようにします。サーキットブレーカーパターンの基本概念は、バックエンドサービスが一時的に利用できなくなった場合に、依存するサービスの損失が自動的に検出され、代替動作をプログラムで作成できることです。
Fuse サーキットブローカーブースターは 2 つの関連サービスで設定されます。
- 対象の名前を返す name サービス。
-
名前を取得するために name サービスを呼び出し、文字列
Hello, NAMEを返す greetings サービス。
このデモンストレーションでは、Hystrix サーキットブレーカーは greetings サービスと name サービスとの間に挿入されます。name サービスが利用できなくなると、greetings サービスは name サービスが再起動するまでの間にブロックまたはタイムアウトせずに、代替動作にフォールバックして即座にクライアントに応答することができます。
2.2.1.1. サーキットブレーカーブースターのビルドと実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Circuit Breaker ミッションの 「ブースタープロジェクトの生成」 の手順に従って、Circuit Breaker ブースタープロジェクトをビルドして実行します。
シェルプロンプトを開き、Maven を使用してコマンドラインからプロジェクトをビルドします。
cd PROJECT_DIR mvn clean package
cd PROJECT_DIR mvn clean packageCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しいシェルプロンプトを開き、以下のように name サービスを起動します。
cd name-service mvn spring-boot:run -DskipTests -Dserver.port=8081
cd name-service mvn spring-boot:run -DskipTests -Dserver.port=8081Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Spring Boot が起動すると、以下のような出力が表示されます。
... 2017-12-08 15:44:24.223 INFO 22758 --- [ main] o.a.camel.spring.SpringCamelContext : Total 1 routes, of which 1 are started 2017-12-08 15:44:24.227 INFO 22758 --- [ main] o.a.camel.spring.SpringCamelContext : Apache Camel 2.20.0 (CamelContext: camel-1) started in 0.776 seconds 2017-12-08 15:44:24.234 INFO 22758 --- [ main] org.jboss.fuse.boosters.cb.Application : Started Application in 4.137 seconds (JVM running for 4.744)
... 2017-12-08 15:44:24.223 INFO 22758 --- [ main] o.a.camel.spring.SpringCamelContext : Total 1 routes, of which 1 are started 2017-12-08 15:44:24.227 INFO 22758 --- [ main] o.a.camel.spring.SpringCamelContext : Apache Camel 2.20.0 (CamelContext: camel-1) started in 0.776 seconds 2017-12-08 15:44:24.234 INFO 22758 --- [ main] org.jboss.fuse.boosters.cb.Application : Started Application in 4.137 seconds (JVM running for 4.744)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しいシェルプロンプトを開き、以下のように greetings サービスを起動します。
cd greetings-service mvn spring-boot:run -DskipTests
cd greetings-service mvn spring-boot:run -DskipTestsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Spring Boot が起動すると、以下のような出力が表示されます。
... 2017-12-08 15:46:58.521 INFO 22887 --- [ main] o.a.c.c.s.CamelHttpTransportServlet : Initialized CamelHttpTransportServlet[name=CamelServlet, contextPath=] 2017-12-08 15:46:58.524 INFO 22887 --- [ main] s.b.c.e.t.TomcatEmbeddedServletContainer : Tomcat started on port(s): 8080 (http) 2017-12-08 15:46:58.536 INFO 22887 --- [ main] org.jboss.fuse.boosters.cb.Application : Started Application in 6.263 seconds (JVM running for 6.819)
... 2017-12-08 15:46:58.521 INFO 22887 --- [ main] o.a.c.c.s.CamelHttpTransportServlet : Initialized CamelHttpTransportServlet[name=CamelServlet, contextPath=] 2017-12-08 15:46:58.524 INFO 22887 --- [ main] s.b.c.e.t.TomcatEmbeddedServletContainer : Tomcat started on port(s): 8080 (http) 2017-12-08 15:46:58.536 INFO 22887 --- [ main] org.jboss.fuse.boosters.cb.Application : Started Application in 6.263 seconds (JVM running for 6.819)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow greetings サービスは、URL
http://localhost:8080/camel/greetingsで REST エンドポイントを公開します。http://localhost:8080 にアクセスします。
このページを開くと、Greeting Service が呼び出されます。
このページには、サーキットブレーカーの状態を監視する Hystrix ダッシュボードへのリンクも提供されます。
Camel Hystrix によって提供されるサーキットブレーカー機能を実証するには、name サービスが実行されているシェルプロンプトウインドウで Ctrl+C を押して、バックエンド name サービスを中止します。
これで name サービスが利用できなくなるため、呼び出されたときに greetings サービスがハングしないよう、サーキットブレーカーが作動します。
Hystrix Monitor ダッシュボードおよび Greeting Service の出力で変更を確認します。
2.2.2. 外部化設定ブースター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Externalized Configuration (外部化設定) ブースターは、Apache Camel ルートの設定を外部化する方法の例を提供します。Spring Boot スタンドアロンデプロイメントでは、設定データは application.properties ファイルに保存されます。
Fuse on OpenShift デプロイメントでは、設定データは ConfigMap オブジェクトに保存されます。
2.2.2.1. Externalized Configuration ブースターのビルドおよび実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Externalized Configuration ミッションの 「ブースタープロジェクトの生成」 の手順に従った後、以下のステップに従って Externalized Configuration ブースターをローカルマシンのスタンドアロンプロジェクトとしてビルドおよび実行します。
- プロジェクトをダウンロードし、ローカルファイルシステムでアーカイブを展開します。
プロジェクトをビルドします。
cd PROJECT_DIR mvn clean package
cd PROJECT_DIR mvn clean packageCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サービスを実行します。
mvn spring-boot:run
mvn spring-boot:runCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Web ブラウザーで http://localhost:8080 を開きます。このページは、5 秒ごとに Greeting Service を呼び出します。Greetings サービスは、
target/classes/application.propertiesファイルからbooster.nameToGreetvalueを使用して応答します。Greeting Service は default へのグリーティングを 5 秒ごとに出力します。
booster.nameToGreetの値を変更します。-
エディターで
target/classes/application.propertiesファイルを開きます。 booster.nameToGreetvalueの値を、default から他の値 (例: Thomas) に変更します。booster.nameToGreetvalue=Thomas
booster.nameToGreetvalue=ThomasCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
エディターで
- ターミナルウィンドウで CTRL+C を押してサービスを停止します。
サービスを再実行します。
mvn spring-boot:run
mvn spring-boot:runCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Web ブラウザーで http://localhost:8080 ページに戻り、Greeting Service の Results ウィンドウで変更された値を確認します。
2.2.3. REST API ブースター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
REST API Level 0 のミッションでは、REST フレームワークを使用して、HTTP 経由でリモートプロシージャー呼び出しエンドポイントにビジネスオペレーションをマッピングする方法を示します。このミッションは、Richardson Maturity Model の Level 0 に該当します。
このブースターは、HTTP プロトコルを使用して Apache Camel によって公開されるリモートサービスと対話するメカニズムを導入します。この Fuse ブースターを使用すると、迅速に REST API のプロトタイプを作成し、柔軟に REST API を設定することができます。
このブースターを使用して、以下を行います。
-
camel/greetings/{name}エンドポイントで HTTP GET 要求を実行します。このリクエストは、ペイロードHello, $name!を使用して JSON 形式の応答を生成します ($nameは HTTP GET リクエストからの URL パラメーターの値に置き換えられます)。 -
URL
{name}パラメーターの値を変更すると、変更後の値が応答に反映されます。 - REST API の Swagger ページを表示します。
2.2.3.1. REST API ブースターのビルドおよび実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
REST API ミッションの 「ブースタープロジェクトの生成」 の手順に従って、REST API ブースターをローカルマシンでスタンドアロンプロジェクトとしてビルドおよび実行します。
- プロジェクトをダウンロードし、ローカルファイルシステムでアーカイブを展開します。
プロジェクトをビルドします。
cd PROJECT_DIR mvn clean package
cd PROJECT_DIR mvn clean packageCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サービスを実行します。
mvn spring-boot:run
mvn spring-boot:runCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Web ブラウザーで http://localhost:8080 を開きます。
HTTP GET リクエストの例を実行するには、camel/greetings/{name} ボタンをクリックします。
localhost:8080/camel/greetings/JacopoURL で新しい Web ブラウザーウインドウが開きます。URL{name}パラメーターのデフォルト値は Jacopo です。ブラウザーウインドウに JSON 応答が表示されます。
{name} ' パラメーターの値を変更するには、URL を変更します。たとえば、名前を Thomas に変更するには、URL 'localhost:8080/camel/greetings/Thomasを使用します。ブラウザーウインドウに更新された JSON 応答が表示されます。
REST API の Swagger ページを表示するには、API Swagger ページボタンをクリックします。
ブラウザーウィンドウに API swagger ページが表示されます。
第3章 Maven でのビルド リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Fuse で Spring Boot のアプリケーションを開発する場合、Apache Maven ビルドツールを使用して、ソースコードを Maven プロジェクトとして構築することが標準的な方法です。すぐに開発できるようにするため、Fuse には Maven クイックスタートが提供されています。また、多くの Fuse ビルドツールは Maven プラグインとして提供されています。このため、Fuse の Spring Boot プロジェクトのビルドツールとして Maven を採用することが強く推奨されます。
3.1. Maven プロジェクトの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Fuse には、Maven アーキタイプを基にした複数の Spring Boot アプリケーションが提供され、これらを使用して Spring Boot アプリケーションの最初の Maven プロジェクトを生成できます。さまざまな Maven アーキタイプの場所情報とバージョンを把握する必要をなくすため、Fuse はスタンドアロン Spring Boot プロジェクトの Maven プロジェクトを生成するためのツールを提供します。
3.1.1. developers.redhat.com/launch のプロジェクトジェネレーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Fuse で Spring Boot スタンドアロンを使い始める最も簡単な方法は、developers.redhat.com/launch にアクセスし、Spring Boot スタンドアロンランタイムの手順に従って、新しい Maven プロジェクトを生成することです。画面の指示に従うと、ローカルにビルドおよび実行できる完全な Maven プロジェクトが含まれるアーカイブファイルをダウンロードするように指示されます。
3.1.2. Developer Studio の Fuse ツールウィザード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
また、Fuse Tooling が含まれる Red Hat JBoss Developer Studio をダウンロードおよびインストールすることもできます。Fuse New Integration Project ウィザードを使用すると、新しい Spring Boot スタンドアロンプロジェクトを生成し、Eclipse ベースの IDE 内で開発を継続できます。
3.2. Spring Boot の BOM に依存します。 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
最初の Spring Boot プロジェクトを作成およびビルドした後、コンポーネントをすぐ追加したくなるでしょう。しかし、プロジェクトに追加する Maven 依存関係のバージョンはどのように判断したらよいのでしょうか。最も簡単な方法は、すべてのバージョンの依存関係を自動的に定義する、BOM (Bill of Materials) ファイルを使用することです。これは推奨される方法でもあります。
3.2.1. Spring Boot の BOM ファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Maven BOM (Bill of Materials) ファイルの目的は、正常に動作する Maven 依存関係バージョンのセットを提供し、各 Maven アーティファクトに対して個別にバージョンを定義する必要をなくすことです。
使用している Spring Boot のバージョン (Spring Boot 1 または Spring Boot 2) に適した Fuse BOM が使用されているようにしてください。
Spring Boot の Fuse BOM には以下の利点があります。
- Maven 依存関係のバージョンを定義するため、依存関係を POM に追加するときにバージョンを指定する必要がありません。
- 特定バージョンの Fuse に対して完全にテストされ、完全にサポートする依存関係のセットを定義します。
- Fuse のアップグレードを簡素化します。
Fuse BOM によって定義される依存関係のセットのみが Red Hat によってサポートされます。
3.2.1.1. BOM ファイルの組み込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Maven プロジェクトに BOM ファイルを組み込むには、以下の Spring Boot 2 および Spring Boot 1 の例のように、プロジェクトの pom.xml ファイル (または親 POM ファイル内の) dependencyManagement 要素を指定します。
依存関係管理のメカニズムを使用して BOM を指定した後、アーティファクトのバージョンを指定しなくても、Maven 依存関係を POM に追加できるようになります。たとえば、camel-hystrix コンポーネントの依存関係を追加するには、以下の XML フラグメントを POM の dependencies 要素に追加します。
<dependency> <groupId>org.apache.camel</groupId> <artifactId>camel-hystrix-starter</artifactId> </dependency>
<dependency>
<groupId>org.apache.camel</groupId>
<artifactId>camel-hystrix-starter</artifactId>
</dependency>
Camel アーティファクト ID が -starter 接尾辞とともに追加されていることに注意してください。つまり、Camel Hystrix コンポーネントを camel-hystrix ではなく camel-hystrix-starter として指定します。Camel スターターコンポーネントは、Spring Boot 環境に対して最適化されるようにパッケージ化されています。
3.2.2. Spring Boot Maven プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot Maven プラグインは Spring Boot によって提供されます。これは、Spring Boot プロジェクトをビルドおよび実行するための開発者ユーティリティーです。
-
ビルド: プロジェクトディレクトリーでコマンド
mvn packageを入力し、Spring Boot アプリケーションの実行可能な Jar パッケージを作成します。ビルドの出力は、Maven プロジェクトのtarget/サブディレクトリーに格納されます。 -
実行: 新規ビルドされたアプリケーションは
mvn spring-boot:startコマンドで実行することができます。
Spring Boot Maven プラグインをプロジェクトの POM ファイルに組み込むには、以下の例のように、プラグイン設定を pom.xml ファイルの project/build/plugins セクションに追加します。
第4章 Spring Boot の Apache Camel リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
4.1. Camel Spring Boot について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Camel Spring Boot コンポーネントは、Apache Camel の自動設定を提供します。Camel コンテキストの自動設定は、Spring コンテキストで利用可能な Camel ルートを自動検出し、プロデューサーテンプレート、コンシューマーテンプレート、タイプコンバーターなどの主要な Camel ユーティリティーを Bean として登録します。
Camel Spring Boot アプリケーションはすべて、製品化バージョンで dependencyManagement を使用する必要があります。クイックスタート pom を参照してください。BOM のバージョンをオーバーライドしないように、後でタグが付けられたバージョンを省略することができます。
camel-spring-boot jar には spring.factories ファイルが同梱されており、クラスパスにその依存関係を追加できるため、Spring Boot は自動的に Camel を自動設定します。
4.2. Camel Spring Boot スターターについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Apache Camel には、スターターを使用して Spring Boot アプリケーションを開発できる、Spring Boot スターターモジュールが含まれています。
詳細は、Apache Camel Spring-Boot examples を参照してください。
スターターを使用するには、以下のスニペットを Spring Boot の pom.xml ファイルに追加します。
<dependency>
<groupId>org.apache.camel</groupId>
<artifactId>camel-spring-boot-starter</artifactId>
</dependency>
<dependency>
<groupId>org.apache.camel</groupId>
<artifactId>camel-spring-boot-starter</artifactId>
</dependency>
スターターを使用すると、以下のスニペットのように、Camel ルートでクラスを追加できます。これらのルートがクラスパスに追加されると、ルートは自動的に開始されます。
application.properties または application.yml ファイルで Camel アプリケーションをカスタマイズできます。
Camel Spring Boot は、Camel スターターコンポーネントのいずれかを設定するときに、設定ファイル (application.properties または yaml ファイル) の ID 名による Bean の参照をサポートするようになりました。src/main/resources/application.properties (または yaml)ファイルで、Bean ID 名を参照して他の Bean を参照する Camel のオプションを簡単に設定できるようになりました。たとえば、以下のように Bean ID を使用すると、xslt コンポーネントはカスタム Bean を参照できます。
以下のように、IDmyExtensionFactory でカスタム Bean を参照します。
camel.component.xslt.saxon-extension-functions=myExtensionFactory
camel.component.xslt.saxon-extension-functions=myExtensionFactory
以下のように、Spring Boot @Bean アノテーションを使用して作成します。
@Bean(name = "myExtensionFactory")
public ExtensionFunctionDefinition myExtensionFactory() {
}
@Bean(name = "myExtensionFactory")
public ExtensionFunctionDefinition myExtensionFactory() {
}
または、camel-jackson データ形式の Jackson ObjectMapper の場合:
camel.dataformat.json-jackson.object-mapper=myJacksonMapper
camel.dataformat.json-jackson.object-mapper=myJacksonMapper
4.3. 自動設定された Camel コンテキスト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Camel auto configuration は CamelContext インスタンスを提供し、SpringCamelContext を作成します。また、コンテキストの初期化およびシャットダウンを実行します。この Camel コンテキストは、camelContext Bean 名で Spring アプリケーションコンテキストに登録され、他の Spring Bean と同様にアクセスできます。
たとえば、以下に示すように camelContext にアクセスできます。
4.4. Camel ルートの自動検出 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Camel auto-configuration は、Spring コンテキストからすべての RouteBuilder インスタンスを収集し、自動的に CamelContext に注入します。Spring Boot スターターで新しい Camel ルートを作成する処理が簡単になります。@Component アノテーションが付けられたクラスをクラスパスに追加することで、ルートを作成できます。
@Configuration クラスに新しいルート RouteBuilder Bean を作成するには、以下を参照してください。
4.5. Camel プロパティー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot の自動設定は、プロパティープレースホルダー、OS 環境変数、Camel プロパティーがサポートされるシステムプロパティーなどの Spring Boot 外部設定に自動的に接続します。
これらのプロパティーは application.properties ファイルで定義されます。
route.from = jms:invoices
route.from = jms:invoices
システムプロパティーとしての使用
java -Droute.to=jms:processed.invoices -jar mySpringApp.jar
java -Droute.to=jms:processed.invoices -jar mySpringApp.jar
Camel ルートのプレースホルダーとしての使用
4.6. カスタムの Camel コンテキスト設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Camel auto-configuration によって作成された CamelContext Bean で操作を実行するには、次のように CamelContextConfiguration インスタンスを Spring コンテキストに登録する必要があります。
Spring コンテキストの開始前に CamelContextConfiguration メソッドおよび beforeApplicationStart (CamelContext) メソッドが呼び出されるため、このコールバックに渡される CamelContext インスタンスは完全に自動設定されます。複数のインスタンスの CamelContextConfiguration を Spring コンテキストに追加でき、すべてが実行されます。
4.7. JMX の無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
自動設定された CamelContext の JMX を無効にするには、JMX がデフォルトで有効になっているため、camel.springboot.jmxEnabled プロパティーを使用します。
たとえば、以下のプロパティーを application.properties ファイルに追加します。
camel.springboot.jmxEnabled = false
camel.springboot.jmxEnabled = false
4.8. 自動設定されたコンシューマーおよびプロデューサーのテンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Camel auto configuration によって、事前設定された ConsumerTemplate および ProducerTemplate インスタンスが提供されます。これらを Spring 管理の Bean にインジェクトすることができます。
デフォルトでは、コンシューマーテンプレートとプロデューサーテンプレートのエンドポイントキャッシュサイズは 1000 に設定されています。以下の Spring プロパティーを使用すると、これらの値を変更できます。
camel.springboot.consumerTemplateCacheSize = 100 camel.springboot.producerTemplateCacheSize = 200
camel.springboot.consumerTemplateCacheSize = 100
camel.springboot.producerTemplateCacheSize = 200
4.9. 自動設定された TypeConverter リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Camel auto configuration では、Spring コンテキストの typeConverter という名前の TypeConverter インスタンスが登録されます。
4.10. Spring タイプコンバージョン API ブリッジ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring は タイプ変換 API で設定されます。Spring API は Camel の 型コンバーター API と似ています。これらの API は似ているため、Camel Spring Boot は Spring コンバージョン API に委譲するブリッジコンバーター (SpringTypeConverter) を自動的に登録します。つまり、追加設定のない Camel は Spring コンバーターを Camel と同様に扱います。
これにより、以下のように Camel TypeConverter API を使用して、Camel および Spring コンバーターの両方にアクセスできます。
ここでは、Spring Boot はアプリケーションコンテキストで使用できる Spring の ConversionService インスタンスに変換を委譲します。ConversionService インスタンスが利用できない場合、Camel Spring Boot auto-configuration は ConversionService のインスタンスを作成します。
4.11. タイプ変換機能の無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
TypeConverter インスタンスや Spring ブリッジなどの Camel Spring Boot のタイプ変換機能の登録を無効にするには、以下のように camel.springboot.typeConversion プロパティーを false に設定します。
camel.springboot.typeConversion = false
camel.springboot.typeConversion = false
4.12. XML ルートの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、Camel XML ルートを camel-spring-boot が自動検出して含めるディレクトリー camel の下のクラスパスに配置できます。Camel バージョン 2.17 以降では、以下に示すように、設定オプションを使用してディレクトリー名を設定したり、この機能を無効にすることができます。
// turn off camel.springboot.xmlRoutes = false // scan in the com/foo/routes classpath camel.springboot.xmlRoutes = classpath:com/foo/routes/*.xml
// turn off
camel.springboot.xmlRoutes = false
// scan in the com/foo/routes classpath
camel.springboot.xmlRoutes = classpath:com/foo/routes/*.xml
XML ファイルは Camel XML ルートであり、次のような CamelContext ではありません。
<camelContext> と Spring XML ファイルを使用する場合、Camel を Spring XML ファイルおよび application.properties ファイルで設定できます。たとえば、Camel に名前を設定し、ストリームキャッシュを有効にするには、以下を追加します。
camel.springboot.name = MyCamel camel.springboot.stream-caching-enabled=true
camel.springboot.name = MyCamel
camel.springboot.stream-caching-enabled=true
4.13. XML RestーDSL の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、Camel Rest-DSL XML ルートを camel-rest ディレクトリー下のクラスパスに配置できます。これは、camel-spring-boot が自動検出して組み込みます。以下のように設定オプションを使用して、ディレクトリー名を設定したり、この機能を無効にすることができます。
// turn off camel.springboot.xmlRests = false // scan in the com/foo/routes classpath camel.springboot.xmlRests = classpath:com/foo/rests/*.xml
// turn off
camel.springboot.xmlRests = false
// scan in the com/foo/routes classpath
camel.springboot.xmlRests = classpath:com/foo/rests/*.xml
Rest-DSL XML ファイルは、以下のような CamelContext ではなく Camel XML rest である必要があります。
4.14. Camel Spring Boot でのテスト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot で実行されている Camel の場合、Spring Boot は自動的に Camel と @Component アノテーションが付けられたそのルートを組み込みます。Spring Boot でテストする場合、@ContextConfiguration の代わりに @SpringBootTest を使用して、使用する設定クラスを指定します。
異なる RouteBuilder クラスに複数の Camel ルートがある場合、Camel Spring Boot にはこれらのルートがすべて含まれます。1 つの RouteBuilder クラスのみからルートをテストする場合は、以下のパターンを使用して、有効にする RouteBuilder を include (含める) または exclude (除外) することができます。
- java-routes-include-pattern: パターンに一致する RouteBuilder クラスを include (含める) ために使用されます。
- java-routes-exclude-pattern: パターンに一致する RouteBuilder クラスを exclude (除外) するために使用されます。exclude は include よりも優先されます。
これらのパターンは、以下に示すように、ユニットテストクラスで @SpringBootTest アノテーションのプロパティーとして指定できます。
@RunWith(CamelSpringBootRunner.class)
@SpringBootTest(classes = {MyApplication.class);
properties = {"camel.springboot.java-routes-include-pattern=**/Foo*"})
public class FooTest {
@RunWith(CamelSpringBootRunner.class)
@SpringBootTest(classes = {MyApplication.class);
properties = {"camel.springboot.java-routes-include-pattern=**/Foo*"})
public class FooTest {
FooTest クラスの include パターンは Ant スタイルパターンを表す **/Foo* です。このパターンは、すべてのパッケージ名と一致する 2 つのアスタリスクで始まります。/Foo* は、FooRoute のようにクラス名が Foo で始まる必要があることを意味します。以下の Maven コマンドを使用してテストを実行できます。
mvn test -Dtest=FooTest
mvn test -Dtest=FooTest
4.15. 関連項目 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
4.16. Spring Boot、Apache Camel、および外部メッセージングブローカーの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
4.16.1. 外部メッセージングブローカーの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Fuse は外部メッセージングブローカーを使用します。サポートされるブローカー、クライアント、および Camel コンポーネントの組み合わせに関する詳細は Red Hat Fuse でサポートされる設定 を参照してください。
Camel コンポーネントは JMS 接続ファクトリーに接続されている必要があります。以下の例は、camel-amqp コンポーネントを JMS 接続ファクトリーに接続する方法を示しています。
付録A Maven を使用する準備 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
A.1. 概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ここでは、Red Hat Fuse プロジェクトをビルドするために Maven を準備する方法の概要を説明し、Maven アーティファクトの検索に使用される Maven コーディネートの概念を紹介します。
A.2. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Maven を使用してプロジェクトをビルドするには、以下が必要になります。
- Maven インストール: Maven は Apache の無料のオープンソースビルドツールです。最新バージョンは Maven のダウンロードページ からダウンロードできます。
ネットワーク接続: ビルドの実行中、Maven は追加設定を必要とせずに動的に外部リポジトリーを検索し、必要なアーティファクトをダウンロードします。デフォルトでは、Maven はインターネット経由でアクセスされるリポジトリーを検索します。Maven がローカルネットワーク上のリポジトリーを優先して検索するように、この挙動を変更することができます。
注記Maven はオフラインモードで実行できます。オフラインモードでは、Maven はローカルリポジトリーのアーティファクトのみを検索します。
A.3. Red Hat Maven リポジトリーの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Maven リポジトリーからアーティファクトにアクセスするには、そのアーティファクトを Maven の settings.xml ファイルに追加する必要があります。Maven は、ユーザーのホームディレクトリーの .m2 ディレクトリーで settings.xml ファイルを検索します。ユーザー指定の settings.xml ファイルがない場合、Maven は M2_HOME/conf/ ファイルを使用します。
settings.xml にあるシステムレベルの settings.xml
Red Hat リポジトリーを Maven のリポジトリーの一覧に追加するには、新しい . m2/settings.xml ファイルを作成するか、システムレベルの設定を変更します。settings.xml ファイルに、Red Hat Fuse リポジトリーの Maven への追加 に示すように、Red Hat リポジトリーの repository 要素を追加します。
Red Hat Fuse リポジトリーの Maven への追加
A.4. アーティファクト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アーティファクトは Maven ビルドシステムの基本的な要素です。Maven ビルドの実行後、アーティファクトの出力は通常、JAR や WAR などのアーカイブになります。
A.5. Maven コーディネート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Maven の主な機能には、アーティファクトを見つけ、アーティファクトとの間の依存関係を管理する機能があります。Maven は、特定のアーティファクトの場所を一意に定義する Maven コーディネート を使用して、アーティファクトの場所を定義します。基本的なコーディネートタプルの形式は {groupId,artifactId,version} です。追加のコーディネートである packaging および classifier をタプルに使用することもあります。タプルは、基本のコーディネート、追加の packaging コーディネート、または追加の packaging および classifier コーディネートの両方使用して、以下のように作成できます。
groupdId:artifactId:version groupdId:artifactId:packaging:version groupdId:artifactId:packaging:classifier:version
groupdId:artifactId:version
groupdId:artifactId:packaging:version
groupdId:artifactId:packaging:classifier:version
各コーディネートの説明は次のとおりです。
- groupdId
-
アーティファクトの名前の範囲を定義します。通常、パッケージ名のすべてまたは一部をグループ IDアプリケーションに使用します(例:
org.fusesource.example)。 - artifactId
- アーティファクト名 (グループ ID に関連する) を定義します。
- version
-
アーティファクトのバージョンを指定します。バージョン番号には
nの最後の部分は英数字のサブ文字列、.n.n.nの 4 つの部分を含めることができ、バージョン番号の最後の部分には数字以外の文字を含めることができます(たとえば、1.0-SNAPSHOT0-SNAPSHOT)。 - packaging
-
プロジェクトのビルド時に生成されるパッケージ化されたエンティティーを定義します。OSGi プロジェクトでは、パッケージングは
bundleになります。デフォルト値はjarです。 - classifier
- 同じ POM からビルドされた内容が異なるアーティファクトを区別できるようにします。
グループ ID、アーティファクト ID、パッケージング、およびバージョンは、アーティファクトの POM ファイルの対応する要素によって定義されます。以下に例を示します。
たとえば、前述のアーティファクトの依存関係を定義するには、以下の dependency 要素を POM に追加します。
前述の依存関係に bundle パッケージを指定する必要はあり ません。バンドルは特定タイプの JAR ファイルで、jar はデフォルトの Maven パッケージタイプであるためです。依存関係でパッケージタイプを明示的に指定する必要がある場合は、type 要素を使用できます。
付録B Spring Boot Maven プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
B.1. Spring Boot Maven プラグインの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この付録では、Spring Boot Maven プラグインについて説明します。Maven で Spring Boot サポートを提供し、実行可能な jar または war アーカイブをパッケージ化し、アプリケーションを インプレースで 実行できます。
B.2. ゴール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot プラグインのゴールには以下が含まれます。
-
spring-boot:runは Spring Boot アプリケーションを実行します。 -
spring-boot:repackageは、.jarおよび.warファイルを再パッケージして実行可能にします。 -
spring-boot:startおよびspring-boot:stopの両方は、Spring Boot アプリケーションのライフサイクルを管理するために使用されます。 -
spring-boot:build-infoは、Actuator が使用できるビルド情報を生成します。
B.3. Usage リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Spring Boot プラグインの使用方法に関する一般的な手順は、https://docs.spring.io/spring-boot/docs/current/maven-plugin/reference/htmlsingle/#using を参照してください。以下の例は、Spring Boot の spring-boot-maven-plugin の使用方法を示しています。
Spring Boot Maven プラグインの詳細は、https://docs.spring.io/spring-boot/docs/current/maven-plugin/reference/htmlsingle/ を参照してください。