2.7. ストレージ容量を増やす Fuse Online の設定
syndesis
カスタムリソースは、複数のパラメーターの値を定義して Fuse Online 環境を設定します。このようなパラメーターの 1 つが volumeCapacity
です。Fuse Online がコネクター、コネクション、インテグレーション、アクティビティー、および設定のデータを保存する内部 PostgreSQL データベースで利用可能なストレージの容量を決定します。volumeCapacity
のデフォルト設定は 1Gi です。これは、ほとんどの Fuse Online 環境で十分なものです。
Fuse Online 設定は、OpenShift プロジェクトに Fuse Online をインストールする install_ocp.sh
スクリプトを実行すると有効になります。内部データベースのボリューム容量を増やすことはできますが、保持するデータがない Fuse Online 環境でのみ可能です。つまり、コネクションとインテグレーションが含まれる Fuse Online 環境の volumeCapacity
設定を増やすことはできません。
前提条件
- オンサイトで Fuse Online 7.5 が OCP にインストールされ、稼働している必要があります。
-
oc
クライアントツールがインストールされ、ボリューム容量が増やされた Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。 - クラスター管理者権限を持つユーザーは、該当ユーザーがクラスターでアクセス権限を持つプロジェクトに Fuse Online をインストールするための権限を付与済みである必要があります。
- 稼働している Fuse Online 環境で Fuse Online のサーバーエラーが発生し、Red Hat テクニカルサポートは、デフォルトよりも容量が大きいデータベースボリュームで Fuse Online 環境をインストールする必要があると判断している状況です。
Fuse Online が稼働している OpenShift プロジェクトで Fuse Online の内部ストレージ容量を増やす場合、この手順を開始する前に以下を実行する必要があります。
- 保持する Fuse Online インテグレーションをすべてエクスポートします。
- すべての Fuse Online インテグレーションを削除します。
手順
Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードしていない場合は、以下の場所からダウンロードします。
https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.8
-
ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。
fuse-online-install-1.8
ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。 Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。
$ oc login -u developer -p developer
現在のプロジェクトが Fuse Online をインストールするプロジェクトであることを確認します。現在のプロジェクトを表示するには、以下を実行します。
$ oc project
インストールスクリプトをダウンロードしたディレクトリーで、そのスクリプトを実行して
syndesis
リソースを取得します。これを後のステップで編集します。$ bash install_ocp.sh
syndesis
カスタムリソースを YAML ファイルとして取得します。oc get syndesis app -o yaml > syndesis.yaml
syndesis.yaml
を編集して、volumeCapacity
パラメーター設定を増やします。以下に例を示します。apiVersion: "syndesis.io/v1alpha1" kind: "Syndesis" metadata: name: "app" spec: components: db: resources: volumeCapacity: 10Gi
編集した
syndesis
リソースを新しい名前 (例:custom-syndesis.yaml
) で保存します。OpenShift は、新しい
volumeCapacity
の値をPersistentVolumeClaim
オブジェクトにコピーします。警告削除しないコネクションやインテグレーションなどのデータがある Fuse Online 環境で、次のコマンドを実行しないでください。次の手順のコマンドを実行すると、この Fuse Online 環境にあるすべての Fuse Online オブジェクトのデータが削除されます。
以下を実行して Fuse Online データを削除します。
oc delete syndesis app
ボリュームの容量を増やして設定する新しい
syndesis
カスタムリソースを作成します。コマンドラインで、volumeCapacity
設定を更新した.yaml
ファイルを指定します。以下に例を示します。oc create -f custom-syndesis.yaml
次のステップ
内部ストレージ容量を増やした Fuse Online 環境で、インテグレーションのインポート、インポートされたインテグレーションのコネクションの設定、およびインテグレーションのパブリッシュを行います。